白日の独白
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吹雪の中を板の上に立って雪山を滑り降りるなんて大嫌い。 でも君と一緒にいてみたかったから。 山頂で煙草を燻らせながら自嘲していたのは昨日のこと。 君はもういないのに。 結局熱発して朦朧状態。 君の声は夢でも聴こえてこない。
茶色の表紙のその本を、僕は未だ開くことができないでいます。 開かれることのないその本は、無言で僕を圧倒します。 君と僕には、多分超えられない差が元々あったんだよ。 もう少し待って。 開くことも破り捨てることも出来ないのです。
何の脈絡もなく子供が死んで、そこには何の教訓もない。 背景となるストーリーなしには『死』だってただの現象に過ぎない。 何処までもドライで感慨深さなんて無縁。 解り易い説明や分析なんて殆ど無意味。 呆然と立尽すしかない方が、僕にとっては寧ろリアル。
・昨晩充電したのに1時間で切れる。あと1時間以上掛るんだからクロタ君しっかりして。 ・ピンクのファージャケットを着た残念な顔の女を見る。何か無気力になる。 ・寒いのに人身事故の影響で15分待たされる。死ねばいいのに。 ・ポテトチップを歩きながら喰う。外で食べるのって本当旨い。 ・レモングラス入りの紅茶を飲みながら血の臭いについて考える。何処までも滅入る。
2005年01月09日(日) |
青空で寒空の下での愚問。 |
「何、死にたいの?」 「そういう訳ではないですよ」
僕の唇は大概本当のことを語りますが、時々故障致します。
2005年01月07日(金) |
重要度【低】人物に対する考察。 |
【問題提起】 突飛で強引で無計画な人間が時折現れ、僕の平穏な生活を引っ掻き回します。 僕は内心僻僻しているけれど、どうしても付き従わざる負えないのです。 僕にとってはそれ程重要な人物ではないにも関わらず、です。
【考察(仮)】 彼等は自分で動くことが出来、且他人を巻き込む力があります。 僕は巻き込まれるのを嫌いながら、それを望んでいます。 僕自身の受動性に直面化するが故に無言の反発心を感じるのではないでしょうか。 「何か面白いことない?」と言うクダラナイ人間に対しては怒りを覚えます。 だったら巻き込まれてればいいじゃないですか。
怒り心頭により切れ捲り・罵詈雑言言い捲り。 だから何なんだよ‥‥。
彼女に誘われて茅野輪潜りが出来る小さな神社へ初詣に行った。 新年早々行列に並ぶなんてウンザリだが仕方がない。 前に並んでいた家族連れの子供が愚図り始めたので赤ちゃんを代わりに抱いてあやした。 子供なんかぐにゃぐにゃしていて気味が悪いから嫌いだ。 嫌いなのに器用に出来ちゃうのも『偉いね』って彼女に褒められるのも嬉しくない。 泣き止んだ赤ちゃんの瞳に青空が映っていた。
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