★悠悠自適な日記☆
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私たちは今、7月に大学での授業公演を控えています。今回の公演は後期の本公演に向けてのプレ公演という重きの置き方で、予算は使わず、仕込みも照明・幕・客席だけという非常にシンプルなもの。稽古時間もあまり取れないため、短い期間でできることを選りすぐってやることになります。ロルカの戯曲を使い、即興から物語を構成するという方法でお芝居を作ります。
ただ最近感じることは、何かわからないけれどどこかだれた雰囲気がクラスの中で漂っているということです。
突然あがった企画で、皆のスケジュール調整もままならず、稽古期間も短い。だからこそ、やるべきことと切り捨てる箇所を選んで私たちは演技に集中しなければなりません。
できることをやるということは、できること以外はやらなくていいということではなくて、でもそれを履き違えている人がいることが、今の緩みの原因なのかなと思ったりします。授業は楽しいけれど、公演を控えているという緊張感のない空気が苦手で、最近稽古が少しおっくうです。
こんな時は、初めて台本をもらった時のことを思い出すようにしています。初めて手にした台本は嬉しくて嬉しくて、何度もページを捲って、自分はどの役になるのかな〜なんてワクワクしながら台本をファイリングしていました。役が決まる日はドキドキして学校の授業もロクロク聞いていなかったりして、役が決まったら授業中もお風呂の中でも台本開いて、開き時間の稽古場で一人で長ゼリ覚えて…。
これがきっと原点のはず。みんなもそんな時期があったはず。大学入って3年経つと変わっちゃうんかな?演劇よりも大切なものや優先されるべきものが出てくるからかな?これは仕方のないことなんかな?
演劇って簡単じゃない。いくら今回は即興で作るからといって、台本読んで、それぞれがキャラクター掴んでハイ合わせました!でできるものじゃない。そういう過程で作っていくにしても、最終的には見せるものにするんだから、そのためには稽古しないと。即興だからその場その場で単発的にやるのではなくて、即興の繰り返しで見えてくるものがあると思うし、それは演出ではなく自分たちで模索していくものだと思います。
私たちの学年のいけないところは、授業をバカにする傾向にあるということです。もとより演劇が好きじゃない人、さらに1回生の時に受け持たれた先生の影響で、外部公演でこそ学べるものがあって、学内で学べることはほとんどないという言葉をバカの一つ覚えみたいに鵜呑みにしている人が多いのです。
確かに実践的な分野においては外部公演で学べることが多いのは事実です。けれど学内では実験的な試みが(良くも悪くも)無責任にできるし、結局のところ学内のややこしい人間関係から逃れる言い訳のために外部公演を擁護する人もいて、演劇の原点を忘れがちなのです。
初めてもらった役は、とても愛着があって嬉しかったはず。それを思えば、本公演であろうがプレ公演だろうが、外部公演だろうが内部公演だろうが、役に対する取り組みも同じはずです。そこでやる気に違いが出てくるならば、それは演劇が好きなのではなくて、仲良しのお友達で劇団っていうグループ活動して群れているのが好きなだけで、それはお昼休みにご飯食べるグループがいて安心しているのと同じです。
人間関係なんのその!ちょっと今大学で無視とかあって、挫けそうなときもあるけれど、そんなときこそ原点を振り返って、がむしゃらに取り組みたいです。だって私は大学に演劇勉強しに来たのだから。人間関係うんぬんみたいなつまらないことで演劇の勉強をやめるわけにはいきません。演劇が好きな私を、私はもうしばらく辞めるつもりはありません。
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