Leonna's Anahori Journal
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夏休み最終日、妹と姪と三人で荻窪の古本屋さんへ出かける。 往路、東京丸の内のドラゴンフライカフェで、遅れてくる姪を待ちながら妹とお茶。 その後、荻窪で宝の山を漁り終えて一服。さらに新宿でまたお茶とおしゃべり。女同士は楽しいな。放っておいたらいくらでもしゃべります。 -- 荻窪の小さな小さな古本屋さんへ出かけたのは、古い「暮らしの手帳」や「私の部屋」など懐かしい雑誌が揃っていると知ったから。それから吉田健一のエッセイ集なども置いてあると知って。 70〜80年代の雑誌を夢中で立ち読みしていた姪は、古い「装苑」を一冊お買い上げ。私は吉田健一の単行本を二冊買った。インターネットで見てちょっとほしいなと思っていた篠山紀信が写したヴェネチアの写真集はすでに売り切れ。無精しないでメールで予約しておけばよかった。
新丸ビルから東京駅を望む。丸の内は大好きな場所。
新宿のお洒落なカフェで。巨大なミルクティー(マシュマロ入り)に挑戦する姪。楽しかったね。また一緒に遊びましょうね!
ひたちなか海浜公園で遊んだ日の夜。水戸のホテルにチェックインして、夕飯を食べに町へ出た。 JR水戸駅前は、渋谷駅前と似て見える。なぜかと思って考えたら、どちらも複数の坂道が下ってきたその終点にあるのだった。駅前のバスターミナルに向かって、下りてくる坂道。
いまは、どこの地方都市へ行っても地方色が希薄で、そんなに僻地(=遠くへ来た)という感じがしない。きれいに建て直された駅舎と隣接する駅ビル、TSUTAYA、スタバ、Soupstock Tokyo、丸井、チェーン店の居酒屋、焼肉屋、リバブルとかリハウスとかの不動産屋さん等々。 水戸駅周辺もご多分に漏れないのだが、しかし、かの地の駅ビルにはとんでもないものが入っていたのだった。
…Chynthia Rowly! 水戸駅でChynthia Rowly?!
通路に面してドーンと広いガラス張りのショップはもう閉店時間を過ぎていて外から覗き見るのみだったけれど、んまー、なんて可愛いんでしょうか。出来ることなら店ごと買いたいわん! そのとき私は「ヤモリのようにウィンドウに張り付いてじたばたしていた」と、後に友人たちから聞きました。日本にはこういう状態をうまく言い表したことわざがありますね、水戸の恥はかき捨て、という…。
-- 翌日は大洗の水族館へ行き、おしゃれな一軒家のレストランでお刺身ランチを食べてから帰路についた。二日目は疲れが出たのか、みんなおとなしかった。 茨城は都心から近く、海も山もあって遊びでがある。次はぜひ山側を訪ねてゆっくり温泉に浸かりたい。
学校が一週間の夏休みに入ったので、計画通り一泊で茨城へ出かけた。 一日目はひたちなか海浜公園で自然の大空間を満喫、二日目は大洗の水族館で魚やペンギンとご対面、宿泊は水戸のホテル(水族館の割引券付き宿泊プラン)、海岸沿いを走っていて良さそうな場所があればすぐ水に入れるように一応水着持参、と、そういう計画であった。
国営ひたちなか海浜公園はRock in Japanが開催されることで有名だが、とにかく海に近くてだだっ広いのだろうと、それくらいにしか思っていなかった。 それが、行ってみるととてもきれいで自然に恵まれていて、思った以上に素敵な場所だった。 しかし敷地面積百へクタール超ととにかく広いので徒歩による移動は無理。園内バスか、貸し自転車を使う。園内バスはシーサイドトレインという遊園地の汽車みたいな乗り物で、ただしレールはなく、人の歩く道をゆっくりゴトゴト走って行く。この移動のスピードがのんびりしていて、とてもいい。歩く人のほとんどいない自然の植物に囲まれた小径を行くと、窓のない(雨のときにおろすビニールカーテンのみ)車両を涼しい風が吹き抜けてゆく。小さな箱を三両くらい連結しているので、道が曲がっていたりちょっとした下り坂にかかると、超低速にも関わらずけっこうスリルがあって面白かった。 広い広い園内で、私のお目当ては「香りの谷」というハーブガーデンと砂礫ガーデン、ロックガーデン。香りの谷前でトレインを降りて、誰もいない道を歩いてゆく。日射しは強いけれど、空気がいいので苦にならない。小径のまわりはすべて背丈のひくい海辺の植物に覆われていて、ときおり虫の羽音が聞こえてくるばかり。素敵だ。 真夏の太陽の下、ハーブガーデンはかなり乾燥気味だったが、とにかく規模が大きくて自然のまんま!という感じなのであまり気にならない。ローズマリーのブッシュに鼻先を突っ込んだりしながらサイレントギャラリー(京都のお寺の庭みたいに小石を敷き詰めてある)やロックガーデンをめぐり、グラスハウスで一休みする。グラスハウスは海を一望できるカフェ(休憩所)なのだが、暑さのためかここも閑散としていた。
↑サイレントギャラリーを抜けて、ロックガーデンへ。
↑今来た道を振り返って。
↑モダンなグラスハウスの建物。奥のブルーは海。手前の地面みたいに見えるところは池。お茶を飲みながら眺めていたらセキレイが涼みに来た。
ところで、公園から眺めおろす白砂の海岸にあまり人影がない。大洗あたりの海岸は芋の子を洗うようだったのに…。今日はちょっと時間がないけれど、泳ぐならここは穴場なんじゃないかと思いつつ、ふと思いついて、視線を海岸沿いに左へずらしてみる。 …やっぱりな。あれ、原子力発電所の建物じゃないのか。東海村原発の隣に広大な敷地面積(公開していない部分を入れると実に350ヘクタール)の国営公園。なるほど。 とはいっても、私がこの公園が気に入ってしまったことに変わりなかった。 陶芸用の登り窯のそばを抜けて、工房前から再びトコトコトレインに乗り公園ゲートへ向かう間も、みはらしの丘とか、卵のオブジェの点在する森とか、楽しそうな場所がたくさんあった。 同行の友人に「秋にまた来ない?次は温泉宿に泊まることにして」と提案したら、全員「それ、いい!」「次はパターゴルフやりたい」「私は陶芸」などと盛り上がっていた。こんなに広くて気持ちのいい場所で、存分に身体を動かして遊んだらきっと楽しいぞー。
それにしてもRock in Japanてずいぶん恵まれた場所でやっているんだなぁ。こんな素敵な会場で開催されるロックフェス、世界的にもめずらしいんじゃないのか。一度参加してみたいかも…。
↑登り窯。トレインを待つ間、暑さを避けて松の木の根元に腰を下ろしていたら、そよそよ風が吹いてきて。とても涼しくて気持ちがよかった。昔々の大昔、夏ってきっとこんな感じだったんだろうね。
お若い方達に交じって、連日机に向かっております。 9月まで、毎日学校です。 ここ数年つきまとっていた「どうしようもない」感じと、もうちょいで バイバイできそうな気がしてきた。
…あとね、もうちょいって感じなんですよ。
東京は連日の猛暑と雷雨で、まるで東南アジアのようです。 夏休みには、大洗へ行きます。
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