エロ日記☆コンドーム訪問販売員(62歳)。 |
日記のネタってもんは、ない時はまったくないのに、突然かたまって出来たりするんだ。 今日はおいしいネタが向こうからやってきたんだ。
それは昼下がり。 水戸黄門を見ながらボンヤリネットという、「節電」の「せ」の字も見えないような怠惰で平和な時を過ごしていたんだ。 そんな時に彼女は突然やってきた。 「ピンポーン」 こんな電気使ってたら居留守も使えねぇやな、と、渋々インターホンを取った。 私「ハイ。」 女「あの、○○から来たものなんですが・・・。」 私「はい。」 女「・・・」 私「・・・えっと、どういったご用件でしょうか?」 女「あの、こちらで言わせていただいてもよろしいのかしら・・・」 私「はい。なんでしょうか?」 なかなか話を切り出そうとしない彼女に少しイライラした私はつっけんどんに返す。 すると、彼女は声のトーンを落としてぼそぼそと話し始めた。 女「あの、ですね、わたくし、避妊具の販売でこちらを4,5年ぶりに回らせていただいているのです。ちゃんと保健所の許可をとって、販売させていただいているのです。」 ネタキターーー!! 退屈な昼下がりに突然の珍事。興奮のあまり鼻の穴は広がり、汗をかいてみるみる眼鏡が曇る。 そう言えば、最初に彼女が言った会社名は、某有名ゴム会社の名前である。 しかし訪問販売とは。 私「はぁ、そうなんですか。」 笑いを堪えながらも勤めて冷静に振舞う。 ここで食いついたらやつの思う壺である。 女「玄関開けてくだされば、許可証をお見せします。見ていただけないでしょうか?」 話し口調はすごく上品である。 しかし、だからこそ開けてしまったら負けてしまうような気がした私は誤魔化し誤魔化し、彼女からネタを提供していただくことにした。 彼女は声のトーンを落とし、上品な口調で続けた。 女「私ね、もう62歳なんですけど、こんなお婆ちゃんが売りに来てね、おかしく思われるかもしれませんが、当社のコンドームは、店頭にも売っていない特殊加工の素晴らしいものでして、脱落防止リングつきで、かわいい花柄のものなんですよ。そして何よりお客様に喜ばれているのがね、あの、極薄って所なんですよ。使用期限もちゃんとしておりますし。」 私は鼻水を噴いた。 62歳の上品なおばあちゃんが、極薄花柄コンドーム(脱落防止リングつき)の良さをとくとくと語っている。今、まさにあのドアの向こうで。 ものすごい非日常感。 今までも、ものすごく暗い声で「アフリカの恵まれない子供の為にコーヒーを買って下さい」という奴とか、変な奴は来た事があるけど、こういった類の訪問販売は初めてである。 嬉しさのあまり、私が 私「へぇ!そりゃすごいですね!」 と調子を合わせてしまったものだから、彼女は嬉々として使用体験者の話なんかを始めてしまった。 女「男の人ってコンドーム嫌がるじゃないですか?私のお得意様の彼氏さんもねずっと、なんていうんですか?外に出すだけしかしてくれなかったそうなんですよ。それが、当社のコンドームだと、ちゃんとつけてくれるようになったってお喜びになってねぇ。お客さんの年齢層も、お若い方が多いんですよ。さすがに高校生には売りませんけどね・・・。一度ご覧になっていただけないかしら。」 開けるも何も、私はドアのこちら側で声を押し殺して爆笑中なのである。 真剣な彼女には悪いが、開けるともっと失礼な事になりかねない。 そのうち彼女は望まない妊娠をすると、○○万円くらいかかりますしねぇなんて、暗に「ゴムつかわねぇともっと痛い目みんだぞこの貧乏人が」みたいな事をいいだしたので、そろそろ引き時だな、と、私は断りに入った。 私「いやー、申し訳ないんですけど、今、本当にお金がないんですよー。」 私はすごく残念そうに言った。この時間が終わってしまうのが、本当に残念だったし、お金がないのは本当で、余裕があればドアを開けて彼女の話を聞いて、お話代としてコンドーム買ってもいいと思うくらい残念なのである。 私「ほんと申し訳ないです。」 すると、彼女はこんな事を言い出した。 女「いえ、お金がなくても、バックやお財布やネックレスなんかをお金の変わりに私に払う方もいらっしゃるんですよ。そういうの、ないかしら?」 い、今時物々交換ですか!? 今までへらへら笑っていた私は、彼女に対して微妙な恐怖感を覚えた。 奇人を前にしたような緊張感が駆け巡る。 私「いやー・・・・」 一気に弱気になった私に、彼女は容赦なくまくし立てる。 女「もうね、4,5年に一度しか回れないんでねぇ。ないかしら。ネックレスとか。」 どうやら彼女はネックレスがお好きなようだ。 その後もネックレス極薄ネックレス極薄と繰り返し、追い詰められた私が、 私「いやー、実は私引っ越して来たばっかりで、まだなんにも持って来てないんですよー。」 と嘘言ってもまだネックレス花柄ネックレス極薄といい続けた。 私は申し訳ない申し訳ないといい続けた。 しばらくして彼女は諦め、帰っていった。 いやー、これが仕事である彼女には悪いけど面白かった。 速攻ダーリンに報告しちゃったもんね。
今度来たら絶対ドア開けてしまうような気がするぞ。
隊長メモ ・今日給料日だったダーリンに焼き肉食わせてもらった。 やっぱ塊肉を脂絞りながら炭火で焼くとうまいとダーリンと大満足。 んまかったー。 ・明日、でずにーらんどに行って来ます。 てか明日雨だし。 でも雨降ってもいいから空いてて欲しいなぁ。 虚弱体質な私に150分待ちとかは地獄っす。 旅のしおりとかも作っちゃったよ。力作だよ。 明日元気があれば日記にアップします。 ・実は明日の為に生活戻そうと、かれこれ30時間以上寝てない。 テンパって寝れない。辛い。
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2003年07月25日(金)
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