2007年06月23日(土) |
プリンス東海 藤枝東高校戦 + JY (中1): 磐田戦 |
07年06月23日 (土) 12:00開始 ECOPA 小笠山総合運動公園 補助グラウンド JFA プリンスリーグ U-18 東海 2007 対 藤枝東高校 ※45分ハーフ 天候: 曇り
[前半] 清水エスパルスユース (〜31分) 控え:吉田、岩崎、鍋田圭、望月恭、曽根、西澤、成田、田代、池上 −−−−−−−−長島−−−−−−−− − 望月卓 −小澤−−山崎−−江守−− −−−−−−−−滝戸−−−−−−−− − 佐野孝 −深澤−−杉山−−柴原−− −−−−−−−−藤牧−−−−−−−−
−−−−−−松田−−大井−−−−−− −−−−−−− 中村龍 −−−−−−− −−藤田−−河井−−小林−−稲葉−− −−−−鳥羽−−小関− 村松大 −−− −−−−−−−−木村−−−−−−−− 藤枝東高校 (〜35分)
20分、清水、警告: 江守 31分、清水、警告: 江守 31分、清水、退場: 江守 32分、清水、交代: 滝戸→曽根 (4-4-1: 曽根LB) 33分、清水、警告: 望月卓 33分、藤枝、交代: 大井→渡辺 (藤田CH、渡辺LH、河井OH、中村龍FW) 35分、藤枝、DH藤田?あたりから清水DFラインの左大外に出たサイドチェンジを受け、RH稲葉が加速。LB曽根は反応できず置き去りに、稲葉はタッチライン際からフリーでマイナスに折り返す。ニアに突っ込んだFW中村龍はCB小澤とRB望月卓が潰したが、中央に抜けたクロスをタイミングを遅らせて走り込んだFW松田、フリーでガラ空きのファーへと詰めるだけ、0−1
藤枝東高 清水エスパルスユース 8(3) シュート 3(1) ×柴原、○深澤、×藤牧 8(3) 右クロス 4(0) ×孝洋、×卓馬、×孝洋、×孝洋 0(0) 左クロス 2(0) ×江守、×山崎 2(0) 右側CK 0(0) ×柴原 2(0) 左側CK 0(0) 0(−) 犯OS 1(−) ・杉山 5(0) ファウル 12(4) ・藤牧、・藤牧、・孝洋、・柴原、×江守、×深澤、・滝戸、・柴原、×江守、・孝洋 ×卓馬、・深澤
[後半] 清水エスパルスユース −−−−−−−−長島−−−−−−−− − 望月卓 −小澤−−山崎−−曽根−− −−−−−−深澤−−杉山−−−−−− − 佐野孝 −−−−−−−−−成田−− −−−−−−−−藤牧−−−−−−−−
−−−−−−松田− 中村龍 −−−−− −−−−−−−−河井−−−−−−−− −−渡辺−−藤田−−小林−−稲葉−− −−−−鳥羽−−小関− 村松大 −−− −−−−−−−−木村−−−−−−−− 藤枝東高校 (45〜82分)
45分、清水、交代: 柴原→曽根 53分、藤枝、中盤に押し上がったLB鳥羽が大きなサイドチェンジ。パスが長いかに見えたが、稲葉が快速を飛ばして裏へ抜けつつ、最後は跳び上がって右足ダイレクトで折り返す。ただコントロールしきれず、ボールは弱々しく近くにこぼれるも、中村龍が曽根より先に奪い、ゴールに向かってカットイン。そうはさせじとCB山崎がドリブルを食い止めたが、なおも松田がフォロー、シュート体勢。清水も諦めずに小澤と望月卓がスライディングでブロック、が、ボールは再び藤枝東はファーに流れていた中村龍、GK長島が飛び込むが、シュートは体に当たりながらゴールに吸い込まれる、0−2 82分、藤枝、交代: 稲葉→岡崎 (中村龍RH、岡崎FW)
藤枝東高 清水エスパルスユース 13(9) シュート 3(1) ×杉山、×藤牧、○孝洋 1(0) 右クロス 2(0) ×孝洋、×卓馬 7(0) 左クロス 3(1) ×成田、×曽根、○成田 2(1) 右側CK 2(0) ×成田、×杉山 4(1) 左側CK 1(0) ×杉山 2(−) 犯OS 0(−) 2(0) ファウル 10(1) ・深澤、・卓馬、・成田、・孝洋、・成田、・卓馬、・藤牧、・山崎、×小澤、・藤牧
●個人的MVP 長島 潤 ●個人的MIP 山崎 教史、小澤 蓮 ●相手方MIP 稲葉 英昭
ジュビロ磐田戦での快勝後、ホンダと引き分けてクラブ選手権を県で敗退した清水は、プリンス東海でも常葉橘・四中工といった中位を争うライバルに連敗、完全に残留争いに巻き込まれた。悪い流れを変えたい行徳監督は、布陣を4-1-4-1に変更。4-4-2からFWを1枚削ってボランチを1枚増やした形に近く、かなり守備的なシステムである。同時に1年生小澤をCBに抜擢し、最後尾の三角形は早くも昨年Jrユースの選手たちに委ねられた。佐野諒が出場停止で、先発は3年生3人、2年生4人、1年生3人、中学生1人。 対する夏の静岡県高校王者、藤枝東。DF鳥羽・MF河井・FW松田はU-18代表候補、またDF小関はエスパルスJrユース出身 (だが、その時のチームメイトは滝戸しか出場していないが…)。ただ、先日のU-18代表に選ばれたMF石神は、出場停止であった。
試合は序盤、清水の4-1-4-1がよく機能。滝戸が下がりすぎることなく、中盤でのプレスに参加しつつ、同時に相手の2列目からの飛び出しをケア、相手の攻撃をPA外からのミドルに封じ込めた。攻めても中盤のプレスで渡り合い、ロングボールを1トップながら藤牧が競り勝てていた。8分、滝戸のロングフィードを藤牧が競り合うと、こぼれたボールをCH杉山がフォロー。足下に収めて藤牧の足下にクサビを入れると、飛び出したCH深澤が藤牧とスイッチする形で裏に飛び出す。PA内でGKと1対1になるが、ニアを狙った低いシュートはGKに止められ、先制の絶好の機会を逃してしまう。 ただ、流れを掴んだ清水にも懸案材料があった。一つは審判が接触プレーに厳しい傾向があったこと、二つにはLB江守が対面のRH稲葉のスピード変化についていけない場面が散見されたことだ。立ち上がり5分過ぎからは、むしろ相手を押し込む攻撃参加をしていた江守だが、20分に稲葉を倒してしまい警告。特に決定機でもラフプレーでもなく、また江守はこれが最初のファウルだったので、この判定基準では11人対11人で試合が終わるのは難しいな、と思っていたら、悪い方で予感が当たってしまう。31分、江守が同様に稲葉を倒し、この日2度目のファウルで退場。とはいえ、江守はこの日の判定基準も、自分が1枚もらっていることも分かってるはずで、闘争心が空回りしたプレーだった。
行徳監督は滝戸を下げ、曽根を投入。システムを変えずに対応したかったのだろうが、途中出場の曽根は稲葉のスピードに慣れる間もなく、稲葉のクロスから時間差で飛び出したFW松田へのマークが足りず、失点を喫してしまう。格上の相手に先制された清水だが、後半から柴原に代えてやはり中学生、成田を投入。馬力のある佐野孝・成田を両翼に置き、4-2-3に近い形で個人技による縦突破を狙った。両翼が攻撃重視なだけに、藤枝東のSH (後半は疲れた稲葉よりも左の渡辺の回数が多かった) にSBが絞った外のスペースを使われるが、クロスに対して両CBと長島、それと空いたスペースを埋めた杉山が辛抱強く対処。SHがSBを釣り出した間に、巧みなスピード変化で抜け出す松田も脅威だったが、両CBが確実に角度を限定し、長島は7本の枠内シュートを止めている。63分の失点は、クロスと飛び出しの合わせ技に不運が重なってのものであった。 攻撃の方は数的不利に負けず、数えるほどであったが決定機をつくった。藤牧は40分に望月卓、77分に山崎からの長いクサビを45度の位置に持ち出し、痛烈な15Mシュートを浴びせた。成田は2種公式戦初出場と思えない力強さを披露、58分の左クロスはファーの佐野孝に惜しくも合わず、72分には自ら奪い返して杉山のドリブルシュートを導き、89分には成田らしい高速サイドチェンジで佐野孝がGKと1対1の場面を迎えた。それだけに、勝点1でも積み重ねたい試合ではあったが、今後に期待の持てる内容だったと思う。
中でも1年生3人の安定したパフォーマンスは、明るい将来を感じさせる。長島は持ち前の反射神経だけでなく、意図的なシュート対応ができるようになってきた。ただ弾き落とすだけでなく、キャッチすべき時はキャッチし (一度こぼすミスがあったが)、弾く方向をコントロールしている。プレー範囲も広く、裏への飛び出しを未然に防ぐと同時に、攻撃の流れを止めない意義も深い。この日はクロスへの対応も安定しており、高いジャンプでのスケールが大きいプレーは、ヒルデブラントを彷彿とさせた。 長島と共に、昨年のJrユースを固めたCB2人も落ち着いたプレー。空中戦にはまだまだ課題はあるが、地上戦はほぼ完璧。特に山崎は、LBがあれ程手を焼いた稲葉がカットインしようものなら、劣らぬスピードと巧みな体の入れ方で跳ね退けた。失点場面でも、ニアの選手はきっちりと潰している。また、押し込まれる展開の中、2人ともただ守備で目立っただけでなく、速い判断からの正確な前線へのロングボール、或いはクサビのパスを前に出て刈り取るとそのまま持ち上がるなど、攻撃面でも貢献していた。 藤枝東は、やはり稲葉。全体的に清水の勢いに押され気味だった序盤、彼の個人突破だけが攻撃の糸口であった。そして、その綻びは大きな傷口にまで開いてしまった。フィジカルの強い江守は本来、体を寄せる対人守備でドリブラーを自由にさせないものだが、稲葉は小柄ながら粘り腰で潰されず、そこからの鋭い加速で江守を振り切った。スピードを落とさせて抑えたかに見えながら突破される、その過程が退場を誘ったと言える。
07年06月23日 (土) 15:00開始 ゆめりあ 2007 Jリーグアカデミー U-13 ボルケーノ 対 ジュビロ磐田Jrユース ※30分ハーフ 天候: 曇り
[前半] 清水エスパルスJrユース −−−−−−−−斉藤−−−−−−−− −−福島−−勝又−−江井−−岩間−− −−−−−−白井−−石毛−−−−−− −−渡邉−−−−−−−−−−小林−− −−−−− 加瀬澤 −水谷−−−−−−
−−−−−−09−−10−−−−−− −−08−−−−−−−−−−15−− −−−−−−07−−06−−−−−− −−03−−13−−05−−04−− −−−−−−−−16−−−−−−−− ジュビロ磐田Jrユース
04分、磐田、13番の左CK、清水DFがニアで跳ね返すが、まだ体ができていない年代だけにクリアが小さく、磐田が簡単に拾って左に捌き、13番が再び左サイドからクロス。これもニアで跳ね返すが、やはりクリアが非常に小さく、すぐ近くにいた7番が左45度15Mからシュート。威力はなかったが、CK崩れでPA内に人が多いために見えづらく、GK斉藤が横っ飛びした先の手を弾いて、ボールはゴール右に転がり込む。0−1
ジュビロ 清水エスパルスJrユース 3(3) シュート 9(3) ×水谷、○加瀬、×加瀬、×加瀬、○加瀬、×白井、×渡邉、×渡邉、○水谷 3(0) 右クロス 5(2) ○渡邉、×渡邉、○渡邉、×渡邉、×渡邉 0(0) 左クロス 8(4) ×岩間、○岩間、×小林、○岩間、×岩間、○水谷、×岩間、○白井 1(0) 右側CK 1(0) ×加瀬 1(0) 左側CK 0(0) 1(−) 犯OS 1(−) ・加瀬 2(0) ファウル 6(0) ・水谷、・加瀬、・加瀬、・石毛、・岩間、・加瀬
[後半] 清水エスパルスJrユース (45分〜) −−−−−−−−斉藤−−−−−−−− −−福島−−勝又−−江井−−杉山−− −−−−−−白井−−石毛−−−−−− −−島村−−−−−−−−−−稲葉−− −−−−− 加瀬澤 −水谷−−−−−−
−−−−−−09−−11−−−−−− −−14−−−−−−−−−−10−− −−−−−−07−−06−−−−−− −−03−−13−−05−−04−− −−−−−−−−16−−−−−−−− ジュビロ磐田Jrユース (48分〜)
30分、清水、交代: 岩間→杉山、小林→稲葉 37分、磐田、交代: 08→14 45分、清水、交代: 渡邉→島村 48分、磐田、交代: 15→11
55分、清水、前に出ながらパスをカットしたLB杉山が、左に開いたFW水谷の前のスペースへパスを捌く。水谷は反応しきれず、パスは磐田DFが先に触れるが、なおも水谷がチェイスし相手の足下に収まるより先にカット、強引に体を入れ替えて前に出ると、こぼれを拾ってドリブル開始。俊足を飛ばして40M、PA内で鋭角に方向転換、追い縋るDFを方で抑えつつ、PAを横切るグラウンダーの高速クロスを入れる。しかし、ファーに詰めたFW加瀬澤の手前で磐田DFがカット、だがボールスピードをコントロールできず、ボールはゴールへ吸い込まれた (記録は水谷の得点)、1−1 55分、磐田、同点後のキックオフ。バックパスを受けたCH7番が緩いプレスを抜け、するすると中央を持ち上がる。ようやくPA手前でCHとCBで挟み込むが、7番は左45度にパスを捌く。受けたFW11番は縦に数歩抜け出してシュート。GK斉藤のニアを抜いて、ゴールに突き刺さる。1−2
ジュビロ 清水エスパルスJrユース 5(4) シュート 5(3) ○石毛、○杉山、×稲葉、○水谷、×水谷 1(0) 右クロス 1(0) ×渡邉 2(0) 左クロス 2(0) ×稲葉、×水谷 2(0) 右側CK 1(1) ○加瀬 0(0) 左側CK 0(0) 0(−) 犯OS 0(−) 1(1) ファウル 1(0) ・稲葉
●個人的MVP 白井悠太朗 ●個人的MIP 江井 亮太、加瀬澤 力
前回この学年を見てから2ヶ月。殆どチームとしての体を成してなかった選手たちも、戦術を覚え、だいぶエスパルスの色に染まってきた。試合は惜敗となったが、相手の大きな選手に戸惑っていた最初の5分間と、同点後に前掛かりになって突き放され、焦りのあまり単調な攻撃になった最後の5分間を除けば、試合の主導権を握り続けており、現時点で結果を云々する必要はないだろう。勿論、選手たちにはどんな一敗でも重く噛み締め、自身の成長の糧にしてほしいものだ。
先日U-13エリートプログラムにも選ばれた石毛・水谷の活躍は当然として、今日は渋く貢献する選手たちを。白井は身体能力も高い石毛の派手さに隠れがちだが、戦術的な理解度では勝るとも劣らない。体は小さいが、非常によく動き、プレスの競り合いにも強く、体は小さいながら運動能力も侮れないものがある。まず動き、競り勝ち、そこから素早く縦にパスを繰り出すスタイル。石毛と2人で動きすぎてバイタルエリアを空にしてることがままあるが、2人が動いた先でボールを奪い取る確度が高いため、あまり問題にならなかった。 江井はこのチームで数少ないDFらしいDF。我慢すべき場面で我慢することを覚えている。相方の勝又と頭1つ分大きい相手9番を挟み込み、仕事をさせなかった。ポジショニングが良く、彼がいるとチームがチームとして引き締まる。一方、加瀬澤は決して渋い選手ではない。このチームで最も巧い選手の一人で、一度足を止めてからターンしながら加速してPA内にカットインするプレーを得意としている。だが、やや焦って独り善がりになる時もあり、下がってスルーパスを狙うときの方が、貢献度が高いかもしれない。
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