2006年11月19日(日) |
Jユース杯 名古屋グランパスエイト戦 (H) |
06年11月19日 (日) 14:00開始 日本平スタジアム Jユースサハラカップ2006 第14回Jリーグユース選手権大会 予選Eグループ 対 名古屋グランパスエイトU-18 (H) ※45分ハーフ 天候: 雨
▼試合展開 [前半] 清水エスパルスユース 控え: 長島、鍋田圭、望月卓、佐野諒、佐野傑、柴原、山崎竜 −−−−−−−−柴田−−−−−−−− −−渥美−−岩本− 佐野克 −江守−− −−−−−−前田−−池田−−−−−− −−小泉−−−−−−−−−−神田−− −−−−−−藤牧−−町田−−−−−−
−−−−新川−−久保−−花井−−−− −−−−−−福島−−西山−−−−−− −−−−−−−−吉田−−−−−−−− −−酒井−−森本−−三宅−−津田−− −−−−−−− 長谷川 −−−−−−− 名古屋グランパスエイトU-18
19分、名古屋、LB江守のファウルでゴール右ポストまで直線距離で40M、角度60度ほどの位置からFK。新川が低いボールを蹴ると、ファーに浮き球で合わせるボールを蹴ってくると考えてたか、GK柴田の反応は出遅れる。更にファーの密集地からニアに走り込んだ吉田の動きにも戸惑い、ボールは雨に濡れたピッチでワンバウンドして伸びると、そのままゴール右隅に決まった。0−1 23分、清水、右サイドからRH小泉の横パスはDFに引っ掛かるが、PA手前に転がったボールを下がってきたFW町田が確保。小さく右に繋ぐと、CH池田が中継して再び右サイド、そこにはLH神田がポジションを変え、フリーで待ち受けていた。神田は短く縦に進むとグラウンダーのクロス、ニアに走り込んだFW藤牧がシュートを柔らかく浮かせるアイデア。それがGK長谷川の意表を突き、ゴール左へ吸い込まれた。1−1。ユニフォームを半脱ぎしてアンダーシャツをアピールする藤牧だが、多分手書きのメッセージは薄すぎて、よく分からず (笑) 24分、清水、警告: 佐野克 30分、名古屋、警告: 三宅
グランパス 清水エスパルスユース 7(3) シュート 7(4) ○神田、×前田、×町田、◎藤牧、○神田、×町田、○藤牧 3(0) 右クロス 10(3) ×池田、○小泉、×小泉、×藤牧、◎神田、○小泉、×小泉、×藤牧、×渥美、×渥美 2(0) 左クロス 4(0) ×克彦、×神田、×町田、×江守 1(0) 右側CK 0(0) ×小泉 1(0) 左側CK 0(0) 2(−) 犯OS 1(−) ・藤牧 2(0) ファウル 7(1) ・江守、・藤牧、・江守、×岩本、・克彦、・町田、・江守
[後半] 清水エスパルスユース (14〜34分) −−−−−−−−柴田−−−−−−−− −−渥美−−岩本− 佐野克 −江守−− −−−−−−前田−−池田−−−−−− −−小泉−−−−−−−−−−神田−− −−−−−−藤牧− 山崎竜 −−−−−
−−−−新川−−酒井−−花井−−−− −−−−−−福島−−西山−−−−−− −−−−−−−−吉田−−−−−−−− −−西部−−森本−−磯村−−津田−− −−−−−−− 長谷川 −−−−−−− 名古屋グランパスエイトU-18 (19〜38分)
HT、名古屋、交代: 三宅→磯村
01分、清水、警告: 藤牧 08分、名古屋、警告: 久保 14分、清水、交代: 町田→山崎竜 19分、名古屋、交代: 久保→西部 (上記参照) 20分、清水、警告: 江守 34分、清水、交代: 小泉→佐野傑 37分、清水、警告: 神田 38分、名古屋、交代: 西山→岸
グランパス 清水エスパルスユース 5(1) シュート 7(2) ×藤牧、×前田、×渥美、○神田、×前田、×池田、○池田 5(1) 右クロス 4(0) ×小泉、×渥美、×渥美、×渥美 2(1) 左クロス 4(1) ○江守、×池田、×江守、×江守 0(0) 右側CK 3(1) ○小泉、×池田、×池田 1(0) 左側CK 0(0) 2(−) 犯OS 1(−) ・藤牧 5(1) ファウル 5(0) ・藤牧、・神田、・池田、・江守、・佐傑
▼試合結果 清水エスパルスユース 1−1 名古屋グランパスエイトU-18
大会敗退も決まり、この試合で3年生が引退する清水。先発に3年生7人が並び、山崎竜がベンチ入り。出場停止の長沢、既に夏に引退状態だった桑原兄弟、山崎晃、小出を除けば、全員がこの試合に出場することになった。
その3年生の意地か、前回の対戦で0−6の大差がついたとは思えない、四つに組んでの内容となった。特にダブルボランチの池田・前田が出色で、個々の活動範囲が広く、ポジションチェンジの豊富な名古屋の攻撃に常についていく。彼らが名古屋に得意の縦に速い攻撃を許さず、しっかりフィルターを掛けた上で、漏れてきた攻撃には、岩本・佐野克が気のあった連携で跳ね返した。とりわけ佐野克は、岩本と組んで後方への憂いを残すことなく、馬力溢れる出足を見せていた。名古屋は前半、シュートを5本放ったものの、全てミドルとFKであった。 ダブルボランチが押し込まれないため、清水は攻撃でも高い位置で組み立てることができる。4分にはLH神田を起点にCH池田が前に出て縦にクサビ、FW町田が中央に小さく叩き、そこに神田が流れてミドル、GK長谷川の好セーブ。5分、FW久保より前に出てクサビを奪ったCB佐野克がそのまま攻撃参加、左クロスをファーに飛び出たCH前田がボレーで合わせるが、ゴール左に外れた。だが、攻撃を組み立てられているだけに、構成力に長けた長沢の不在が悔やまれる (一方、長沢不在のおかげで、名古屋が守備の狙い所を掴めず、戸惑っている面もあった)。 試合は19分、名古屋新川の意外なFKが決まって先制されるが、22分にFW藤牧がこちらも意外性あるシュートで名手・長谷川の虚を突いて同点。その後も27分、神田が左クロスのクリアを自ら拾ってシュート (GKがCKに逃げる)、37分には藤牧がOH福島からボールを奪い、シュートまで持ち込むが、これもGK長谷川に阻まれ、清水押し気味のまま前半を折り返した。
後半になっても、その流れは続く。開始早々、LB江守の左クロスを、藤牧がトラップから反転シュートを放つも枠外。7分にはGKのクリアを神田が頭で押し返してゴールを狙い (シュート未満)、13分にRB渥美がFW花井からボールを奪ってミドルを放つなど (枠外)、奪ってから素早くシュートまでいく意識が浸透している。すると19分、相手クリアを拾った江守がパスを縦に出してオーバーラップ、それを受けた前田は中にドリブルする気配を見せつつ、ロナウジーニョばりのノールックパス。これでフリーになった江守の左クロスを神田が合わせる決定機は、GK長谷川がまたもビッグセーブ。更に池田が押し込もうとしたが、これは枠を外した。 しかし、後半25分を過ぎると、清水の運動量が落ち、名古屋はチームの重心を司るDH吉田が前に出て、攻撃の組み立てに参加するようになった。25分、ゴールキックを花井がカットし、スルーパスにFW酒井のシュート (枠外)。29分、花井の左CKをGK柴田がパンチングで逃げるが、拾った吉田が反転してシュート (枠外)。40分にはLB津田の右クロスがDFにクリアされてファーへ流れたボールを、LB西部、福島と繋いで吉田がシュートまで持ち込むが、これも枠を外す。名古屋はボールを支配しながら、引いて守る清水に得意の縦に速い攻撃を封じられ、展開力に課題を残した。清水も45分、スローインがクリアされたボールに池田が食らいつき、ミドルを放ったが、これもGK長谷川にCKへと逸らされた。
結果、中学生から好勝負を繰り返してきたグランパスとの最後の試合は、1−1の引き分けに終わった。その最初の勝負、中2の時のナイキカップ東海予選で観戦して以来、個人的にとても好きなチームであり、選手たちでした。まずはお疲れ様でした。今年1年の苦労を糧に、今後の活躍を期待しています。
▼選手寸評 [私撰MVP] 佐野 克彦 [私撰MIP] 池田 康彦、藤牧 祥吾 [相手方好印象選手] 長谷川 徹
2006年11月11日(土) |
Jユース杯 サンフレッチェ広島戦 (H) |
06年11月11日 (土) 12:00開始 清水ナショナルトレーニングセンター J-STEP Jユースサハラカップ2006 第14回Jリーグユース選手権大会 予選Eグループ 対 サンフレッチェ広島F.C.ユース (H) ※45分ハーフ 天候: 雨
▼試合展開 [前半] 清水エスパルスユース 控え: 長島、渥美、岩本、神田、佐野傑、鍋田亜、藤牧 −−−−−−−−吉田−−−−−−−− − 望月卓−鍋田圭−佐野克 −江守−− −−−−− 佐野諒 −池田−−−−−− −−小泉−−−−−−−−−−前田−− −−−−−−長沢−−町田−−−−−−
−−−−平繁−−中野−−横竹−−−− −−−−−−− 保手濱 −−−−−−− −−−−−−藤澤−−岡本−−−−−− −−松田−−篠原−−佐藤−−野田−− −−−−−−−−兼田−−−−−−−− サンフレッチェ広島F.C.ユース
03分、広島、CB佐野克のチェックを背中で耐えたFW中野が、ボールを後方に戻したタイミングで、LB松田が猛烈なオーバーラップ。中野のバックパスを受けたDH藤澤が間髪入れずにスルーパスを送ると、最高速で清水DFラインを追い抜いた松田が上げた左クロスを、中央のFW平繁がきっちり合わせ、0−1 07分、広島、右サイド奥からPAに向かうFW横竹のドリブルは、LB江守と挟んだCH池田に止められるが、その池田が苦し紛れに出したLH前田へのパスが小さく、RB野田がカット。こぼれたボールを拾ったOH保手濱が、ふんわりとしたアーリークロスを入れると、GK吉田は飛び出しを躊躇。更にRB望月卓は中野に競り負ける最悪の結果となり、ヘディングシュートは中途半端な位置取りのGK吉田の腕を越え、ゴールに吸い込まれる。0−2 09分、清水、交代: 望月卓→渥美
19分、清水、広島DH岡本のファウルで、ハーフライン付近右側からのFK。渥美の蹴ったアーリークロスに対してPA内の長沢が反応。と完全に両チーム、そこに意識が集中。結局長沢に合わず、流れてきたボールが長沢の裏にいたDFの体に当たると、勢いの消されたボールがゴール右に吸い込まれ、1−2 前田がえらく喜んでたが、彼のゴールではなかったらしい (笑) 20分、清水、警告: 渥美 24分、広島、中央突破を仕掛けた平繁が一旦ストップ、保手濱にボールを預けると再ダッシュで裏に抜け、ワンツーリターンを受ける。このシンプルな動きだけで清水のマークは外れ、平繁は忠実にゴール右ファーへ決めて、1−3 26分、広島、PA左角前で平繁がキープすると、猛然と松田が駆け上がる。左オープンスペースへのスルーパスを受け、グラウンダーの速いクロス。それをファーで横竹がきっちり合わせるという、練習を見ているかのような教科書どおりのゴールで、1−4。 30分、清水、警告: 長沢 33分、広島、中盤右サイドから野田のスローイン。保手濱が受けてリターン、野田がクサビを入れると、平繁がスルー。PA右角前で受けた中野はダイレクトで右にはたき、そこへ平繁が流れてCB佐野克と1対1。中央へ切り返すや、逆に縦に切り返して加速、佐野克を置き去りにする。角度のない位置から右足を振り抜くと、GK吉田止められず、1−5
38分、清水、交代: 佐野諒→佐野傑 (前田CH、佐野傑LH) 40分、清水、小泉の右CK。中央高い打点から叩き落とした長沢のヘッドは、GK兼田が何とか反応するも、弾いただけ。前にこぼしたボールを、町田がゴールに突き刺し、2−5
広島ユース 清水エスパルスユース 11(7) シュート 7(4) ○長沢、×前田、○町田、×長沢、×小泉、○長沢、◎町田 2(1) 右クロス 3(2) ○小泉、×長沢、○小泉 4(3) 左クロス 0(0) 1(0) 右側CK 2(1) ○小泉、○小泉 0(0) 左側CK 1(0) ×佐諒 1(−) 犯OS 0(−) 6(1) ファウル 9(1) ・前田、・長沢、・佐諒、・長沢、・町田、・佐諒、×渥美、・江守、・長沢
[後半] 清水エスパルスユース (13分〜) −−−−−−−−吉田−−−−−−−− −−渥美− 鍋田圭−佐野克 −江守−− −−−−−−池田−−前田−−−−−− −−小泉−−−−−−−−− 佐野傑 − −−−−−−長沢− 鍋田亜 −−−−−
−−−−−−平繁−−中野−−−−−− −−横竹−−−−−−−−−−内田−− −−−−−−金田−−岡本−−−−−− −−遊佐−−篠原−−佐藤−−松田−− −−−−−−−−兼田−−−−−−−− サンフレッチェ広島F.C.ユース (29〜36分)
11分、広島、交代: 藤澤→内田 (内田RH、横竹LH) 13分、清水、交代: 町田→鍋田亜 24分、広島、交代: 野田→遊佐 (野田RB、遊佐LB) 25分、広島、PA左角前でキープする中野が左サイドにはたき、自らは前へ。LB遊佐が中央へ斜めにクサビを入れると、平繁が壁パスの要領で、PA左のスペースへ返す。そこには第3の動きで中野が飛び出しており、飛び出したGK吉田をよく見て、ファーを左足で狙う。シュートスピードはなかったが、吉田の手は僅かに届かず、ゴールへと転がった。2−6 28分、清水、左サイドでFW長沢とFW鍋田亜が前後にパス交換してキープ、長沢が戻したパスをCH前田がサイドチェンジすると、受けたRH小泉をRB渥美が追い越して仕掛けるが、カットされて右スローイン。渥美が投げ入れ、小泉が戻すと、渥美が左に持ち出し、左足でアーリークロスを入れる。高く跳んだ長沢に惑わされたか、体を寄せに来たDFもGKも、長沢と競り合える高さに達していない。結局、長沢の体に当たったボールが、空のゴールに吸い込まれ、3−6 29分、広島、交代: 保手濱→金田
33分、広島、警告: 横竹 35分、清水、警告: 前田 36分、広島、交代: 松田→小西 38分、広島、警告: 兼田 42分、広島、交代: 中野→不老 43分、清水、横竹のファウルで左サイド、30Mほどの高さからFK。江守のFKはGK兼田が飛び出してパンチングするが、ファーに流れたところを佐野克が体を倒し、シャープなダイビングボレーを放つ。しかし、DFにブロックされ、右サイドまで流れたボールを今度は渥美がアーリークロス。長沢を飛ばせまいとユニフォームを掴んだ横竹を審判見逃さず、PKの判定。小泉がゴール上へと突き刺し、4−6
広島ユース 清水エスパルスユース 5(1) シュート 10(5) ×池田、○長沢、×池田、×池田、◎長沢、○長沢、×亜人、○亜人、×小泉、◎小泉 2(0) 右クロス 5(2) ○渥美、◎渥美、×渥美、×渥美、×渥美 1(0) 左クロス 5(1) ×佐傑、×佐傑、○佐傑、×江守、×池田 0(0) 右側CK 1(0) ×小泉 0(0) 左側CK 1(0) ×小泉 2(−) 犯OS 2(−) ・長沢、・長沢 11(3) ファウル 6(0) ・池田、・佐傑、・亜人、・江守、・前田、・小泉
▼試合結果 清水エスパルスユース 4−6 サンフレッチェ広島F.C.ユース
6月のプリンス東海名古屋戦以来、浮上のきっかけをつかめずにいる清水は、結局Jユースカップも5連敗で予選リーグ敗退が決まった。
前節名古屋戦で0−6と、ユース創設以来最悪の大敗を喫した清水は、この日もあっさりと失点する。自信に満ちて駆け上がるRB松田が起点となって早くも3分で失点、すると今度は対照的にGK吉田が飛び出しを躊躇し、RB望月卓が競り負けるという、自信の無さが露骨に出た失点を犯し、7分で0−2に。だが、この日は前節と違って運があり、12分にFW長沢のパスカットからLH前田のボレー (枠外)、16分にCB鍋田のクリアを長沢が頭で裏に流して町田のシュート、17分にその右CKを小泉のキックから長沢のヘッド (枠外) と良い形を作ると、19分にはラッキーな形で1点差に追い上げる。 だが、24分に広島の単純なコンビネーションプレーであっさり失点すると、あれよあれよと9分で3失点して、1−5に。自分にボールが渡ることもなく失点を重ねるチームに苛立つ長沢は30分、ファウルの笛が吹いた後にボールを蹴って警告を受け、次節ユース最終戦での出場停止が決まった。それでも40分、小泉の右CKを高い打点で叩き落として町田のゴールを導き、2−5で試合を折り返すことに。前半の広島の攻撃は正に「怒濤」だったが、スタッツを見返すと決して3点差がつくほどのものではない。ボール際の粘りに課題を残す内容だった。
後半になると、その怒濤の攻撃に広島自身が攻め疲れ。攻めてはミドルしか放てず、守っては後半から投入されて元気な佐野傑のドリブルに手を焼き、小泉をPA内で倒す場面もあった (判定はノーファウル)。それでも先に得点したのは広島。25分、縦に速い攻撃から裏に抜け出されると、あっさりと失点してしまった。その後は清水も意地を見せ、3分後の28分にまず長沢が1点を返すと、その後も176cm/174cmの広島CBに対して完全に制空権を握る長沢を軸に攻め続ける。41分には前田のクサビを長沢が頭で繋ぐと、中学生FW鍋田亜が鋭いターンからシュートを放つも、GK正面。最後は露骨な時間稼ぎも見せるほど疲れた広島相手に、長沢がPKを奪って2点差まで追い上げるが、4−6というどっかの天皇杯で見たスコアで試合を終えた。
▼選手寸評 [私撰MVP] 長沢 駿 [私撰MIP] 前田 陽平、鍋田亜人夢 [相手方好印象選手] 平繁 龍一
2006年11月05日(日) |
Jユース杯 名古屋グランパスエイト戦 (A) |
06年11月05日 (日) 13:00開始 トヨタスポーツセンター Jユースサハラカップ2006 第14回Jリーグユース選手権大会 予選Eグループ 対 名古屋グランパスエイトU-18 (A) ※45分ハーフ 天候: 晴れ
▼試合展開 [前半] 清水エスパルスユース 控え: 長島、渥美、岩本、池田、柴原、藤牧、鍋田亜 −−−−−−−−吉田−−−−−−−− − 望月卓−鍋田圭−佐野克 −江守−− −−−−− 佐野諒 −前田−−−−−− −−小泉−−−−−−−−−−神田−− −−−−−−長沢−−町田−−−−−−
−−−−新川−−酒井−−花井−−−− −−−−−−福島−−西山−−−−−− −−−−−−−−吉田−−−−−−−− −−西部−−森本−−三宅−−津田−− −−−−−−− 長谷川 −−−−−−− 名古屋グランパスエイトU-18 (〜41分)
04分、名古屋、前に出て相手クリアをカットしたCB鍋田圭が縦にクサビを入れるが、名古屋が跳ね返してカウンター。中央やや右でFW花井が受けてスルーパスを縦に出すと、左から斜めに飛び出したFW酒井が追い縋る鍋田圭を強引に跳ね退け、ゴール天井に叩き込む。0−1 19分、名古屋、速攻の場面に鍋田圭がファウル覚悟でFW新川を前で潰すが、こぼれ球を酒井が拾うと、アドバンテージの判定で2対2の場面。酒井は中央からPA左へと侵入するが、RB望月卓がゴール方向のコースを切って、ドリブルをカット。だが、こぼれ球をフォローした新川が拾い、素早く花井と浮き球でのワンツーを交わして裏に抜け、冷静にファーへ決める。0−2。 23分、清水、警告: 佐野諒 41分、名古屋、交代: 新川→奥村
グランパス 清水エスパルスユース 6(4) シュート 3(2) ○前田、○神田、×長沢 3(0) 右クロス 2(0) ×卓馬、×卓馬 0(0) 左クロス 7(4) ×江守、○江守、×前田、×江守、○江守、○江守、○江守 0(0) 右側CK 0(0) 1(0) 左側CK 0(0) 1(−) 犯OS 1(−) ・長沢 7(1) ファウル 9(1) ・小泉、・佐諒、・前田、・佐諒、・佐諒、×長沢、・小泉、・長沢、・長沢
[後半] 清水エスパルスユース (22〜37分) −−−−−−−−吉田−−−−−−−− − 望月卓−鍋田圭−佐野克 −江守−− −−−−− 佐野諒 −前田−−−−−− −−柴原−−−−−−−−−−渥美−− −−−−−−長沢− 鍋田亜 −−−−−
−−−−奥山−−鈴木−−花井−−−− −−−−−−福島−−中田−−−−−− −−−−−−−−西山−−−−−−−− −−西部−−吉田−−森本−−酒井−− −−−−−−− 長谷川 −−−−−−− 名古屋グランパスエイトU-18 (27〜38分)
HT、清水、交代: 小泉→柴原
03分、名古屋、CB三宅のロングボールを、頭で内側のCB佐野克へ渡そうとした望月卓がコントロールミス。その間にいたFW奥山に渡り、奥山は縦に持ち出すときっちりファーに決め、0−3 09分、清水、警告: 佐野克 10分、清水、交代: 町田→鍋田亜 16分、名古屋、交代: 津田→鈴木 (酒井RB、鈴木FW) 18分、名古屋、警告: 三宅 22分、清水、交代: 神田→渥美 22分、名古屋、清水の右CKから、やや手間取りながらもカウンター。PA右にまでボールを運ぶと、酒井が渥美を縦に突破して小さくマイナスに折り返す。福島がチェックに来た江守をかわす小さなパスを前に出し、それを奥山が落ち着いてゴールへ押し込み、0−4 27分、名古屋、交代: 三宅→中田 (上記参照)
33分、名古屋、OH中田のパスをバイタルエリアで受けた花井が、切り返しから加速して縦に突破。低く速いクロスにファーへ飛び込んだFW鈴木が、勢いのままゴール左の狭いところへ蹴り込んで、0−5 35分、名古屋、中央35Mほどの位置でクリアを拾ったDH西山が、DFラインの裏を狙ってロビングを上げる。GK吉田が飛び出してキャッチに行こうとするが、その半歩前に飛び出した花井がGKへ脇目もふらずに強烈ボレー。空のゴールに叩き込まれ、0−6 37分、清水、交代: 吉田→長島 38分、名古屋、交代: 花井→岸
グランパス 清水エスパルスユース 7(6) シュート 3(1) ×佐諒、×亜人、○渥美 1(0) 右クロス 7(0) ×町田、×柴原、×佐諒、×柴原、×卓馬、×卓馬、×柴原 3(0) 左クロス 6(1) ×克彦、×江守、×克彦、×亜人、○江守、×克彦 1(0) 右側CK 4(1) ×神田、×神田、○佐諒、×佐諒 1(0) 左側CK 4(0) ×神田、×渥美、×渥美、△渥美 2(−) 犯OS 0(−) 9(1) ファウル 9(2) ・克彦、・克彦、・克彦、・亜人、×卓馬、・長沢、・佐諒、・渥美、×前田
特に大きな動きのなかった4分を過ぎ、突如、名古屋得意の縦に速い攻撃で失点。最初のピンチであっさり失点した清水は、その後14分にLH前田の一人抜きからのドリブルシュートが飛び出すなど (GKキャッチ)、互角以上に戦えていたが、19分に2度目のピンチで2失点目を喫した。それでも、試合内容は一見、清水の優勢。LB江守が果敢なオーバーラップを見せ、31分には前田との縦へのワンツーで上げたクロスをFW長沢が頭で狙ったが、大きく上に外した。 しかし、振り替えればこれは、名古屋の術中に陥っていたと言えるだろう。前回、プリンス東海の対戦でもそうだったように、サイドを捨てて中央を厚くした名古屋に対して、清水は機能性・効率性で大きく劣っていた。名古屋は守っては吉田と三島のU-代表コンビが長沢を挟んで潰し、オーバーラップする清水SBの上げるクロスは意味がなかった。チームの重心である吉田が長沢をケアしてる以上、他が薄くなるのは仕方がないが、要は最後、ゴール前を抑えれば失点しない。攻めては佐野克のいないサイドを執拗に突き、またスピードのある佐野克のカバーが間に合わないほど、一気に攻めきるだけの連動性をもっていた。3トップの一人 (主に酒井) がファーに開き、佐野克を釣り出した動きも見逃せない。
後半の前半分は、まさに効率性をまざまざと見せつけられた展開になったが、それはまた、前半の展開の繰り返しでもあった。開始3分、清水のミスから試合を決定づける3点目を奪うと、その後はFWやCHまでサイドに流れて崩しに掛かる清水懸命の攻撃を、中央で跳ね返す。22分、後半2本目のシュートで4点目を奪うと、さすがに意気消沈した清水に対して、33分、35分と、13分間で3点を記録して虐殺劇を完了させた。ようやく44分、左サイドに開いたFW鍋田亜のクロスが跳ね返されたところ、拾った江守のアーリークロスにLH渥美がニアに飛び込んで頭を合わせたが、GK長谷川の好守に阻まれてゴールならず。0−6という清水ユース史上に残る完敗を喫した。
▼試合結果 清水エスパルスユース 0−6 名古屋グランパスエイトU-18
▼選手寸評 [私撰MVP] 江守 純基 [私撰MIP] 前田 陽平、佐野 諒 [相手方好印象選手] 吉田 麻也
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