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2006年09月10日(日) JY: メニコンカップ ALL EAST 対 ALL WEST

06年09月10日 (土) 13:00開始 名古屋市瑞穂球技場
 メニコンカップ2006 日本クラブユースサッカー東西対抗戦 (U-15) 第12回大会
 ALL EAST 対 ALL WEST ※35分ハーフ
 天候:晴れ

▼試合展開



[前半]
ALL EAST
−−−−−−−−−−−−−原@浦和−−−−−−−−−−−−−
−− 橋本@柏−−長谷川@浦和−−金子@柏−−−岡@追浜 −−
−−−−−−−−− 茨田@柏 −−中田@追浜−−−−−−−−−
−−小野@追浜−−−−−−−−−−−−−−−− 豊嶋@柏 −−
−−−−−−−−− 高木@緑 −−榎本@追浜−−−−−−−−−

−−−−−−−− 宇佐美@大阪 −鍋田@清水−−−−−−−−−
−−柴原@清水−−−−−−−−−−−−−−− 山田健@清水 −
−−−−−−−−−望月@大阪−−井上@京都−−−−−−−−−
−−宮本@広島−−小澤@清水−−内田@大阪− 山田幹@大阪 −
−−−−−−−−−−−− 長島@清水 −−−−−−−−−−−−
ALL WEST

 15分、EAST、右に開いたFW高木が空けた中央PA前のスペースにRH小野が持ち上がると、左後方へ戻す。受けたCH茨田がサイドに散らし、LH豊嶋が縦へドリブル、LB山田幹を振り切って深く抉ると、グラウンダーでマイナスのクロスを入れる。GK長島はニアを塞いでおり、ドリブルと連動して下がっていたCB2枚は前に出ようとするが届かず、ファーで小野が軽く空のゴールに合わせ、1−0。
 35分、WEST、LH柴原のスルーパスにCBと同体からスピードで半身前に出たFW鍋田が、腰を痛くなりそうなほど捻って左クロス、GK原が何とか掻き出し、左CKとなる。望月のキックを中央で競り合い、ファーの山田健へとこぼれる。狭いスペースで巧みに足下に収めた山田健、ゴール方向に向き直すと小さく戻す。受けた鍋田はDFを外した位置にトラップし、体を捻って倒しながらシュート。威力はないがDFがブラインドになり、ゴールへと吸い込まれた。1−1。

                ALL EAST      ALL WEST
○榎本、×榎本、◎小野、○高木 4(3) シュート 6(5) ○山田、○柴原、×宇佐、○鍋田、○宇佐、◎鍋田
            ○小野 1(1) 右クロス 4(0) ×健太、×健太、×健太
    ×岡、 ×岡、 ◎豊嶋 3(1) 左クロス 5(1) ×柴原、×柴原、×井上、○望月、×鍋田
            ×小野 1(0) 右側CK 0(0)
            ×小野 1(0) 左側CK 2(1) ○望月、×望月
        ・高木、・高木 2(−)  犯OS  3(−) ・鍋田、・幹也、・健太
・茨田、・長谷、・岡、 ・茨田 5(0) ファウル 1(0) ・宮本
            ・橋本

[後半]
ALL EAST (10分〜)
−−−−−−−−−−−− 四宮@追浜 −−−−−−−−−−−−
−− 橋本@柏−−永井@CEDAC−− 金子@柏−−−岡@追浜 −−
−−−−−−−−− 茨田@柏 −−中田@追浜−−−−−−−−−
−−矢島@浦和−−−−−−−−−−−−−−−−小野@追浜−−
−−−−−−−−− 泉沢@柏 −−原口@浦和−−−−−−−−−

−−−−−−−−− 畑@清水 −−鍋田@清水−−−−−−−−−
−−柴原@清水−−−−−−−−−−−−−−− 矢田@名古屋 −
−−−−−−−− 宇佐美@大阪 −井上@京都−−−−−−−−−
−−上諸@神戸−−小澤@清水−−内田@大阪−−阪本@高田−−
−−−−−−−−−−−− 神舎@常石 −−−−−−−−−−−−
ALL WEST

 HT、EAST、交代: 原@浦和→四宮@追浜、長谷川@浦和→永井@CEDAC、高木@緑→泉沢@柏
 HT、WEST、交代: 長島@清水→神舎@常石、山田健@清水→矢田@名古屋

 03分、EAST、自陣の小野からスルーパスが出ると、既に助走を開始していたFW泉沢が長い距離を走って加速し、トップスピードに。パスを受けた時点では完全に裏に抜け出し、そのままGKとの1対1を確実に決め、2−1。
 10分、EAST、交代: 豊嶋@柏→矢島@浦和、榎本@追浜→原口@浦和 (上記参照)
 10分、WEST、交代: 宮本@広島→上諸@神戸
 15分、WEST、交代: 山田幹@大阪→阪本@高田、望月@大阪→畑@清水 (上記参照)

                   ALL EAST      ALL WEST
○泉沢、○茨田、○金子、◎泉沢、○小野、○豊嶋 8(8) シュート 2(0) ×柴原、×宇佐
                ○泉沢、○小野
                ×矢島、×茨田 2(0) 右クロス 2(0) ×井上、×阪本
    ×小野、○岡、 ○岡、 ○榎本、○榎本 5(4) 左クロス 4(0) ×宇佐、×柴原、×柴原、×柴原
            ×小野、×小野、×小野 3(0) 右側CK 1(0) ×望月
                        0(0) 左側CK 0(0)
                 ・岡、 泉沢 2(−)  犯OS  1(−) ・柴原
・泉沢、・小野、・矢島、・矢島、・中田、・豊嶋 8(0) ファウル 3(1) ・井上、・阪本、・阪本
                ・矢島、・矢島


▼試合結果

ALL EAST 2−1 ALL WEST

 試合序盤はボールポゼッションに長けるWESTの攻勢。4分、下がってパスを受けたFW宇佐美がターン、ドリブルからスルーパス。LH柴原が上げた左クロスは中央で合わずに流れるが、RH山田健が拾って地を這うシュート、をFW鍋田が押し込むが、微妙なオフサイドの判定。鍋田が押し込まなくても決まっていたコースだったのは内緒だ (笑)。7分にも鍋田と巧みに入れ替わって裏に抜けた柴原がシュート、GK原が弾いて得た望月の左CKに鍋田が頭で合わせる (枠外)。
 この間、FW高木のミドル1本しかなかったEASTだが、15分の最初の決定機をものにするリアルさで先制。EASTはその後もFW榎本が左サイドに、裏に、幅広く動いて縦パスを引き出し、少ないタッチでシュートに持ち込む。対するWESTは、鍋田・宇佐美・柴原のトライアングルにCH望月・井上らが絡む技巧的サッカー。19分、井上のロングスルーパスに宇佐美のループはバー直撃、27分は井上のクサビを宇佐美がダイレクトで裏に捌いて鍋田が抜け出すが、GK原に止められる。このまま終わりかと思われたロスタイム、セットプレーのこぼれ球を山田がしぶとく繋いで鍋田が決定力を発揮、同点に追いついた。

 所詮お祭りだと言われればそれまでだが、守備が整備された関東勢を中心とするEASTと違い、WESTはチーム構成が攻撃の選手に偏っていた。しかも、大会得点ランキング1位・2位の宇佐美・鍋田は外しづらい。全員を出場させる必要がある以上、比較的バランスのとれた前半にリードできなかったのは痛かった。結局、SBを任された選手のうち、所属チームでも同じポジションだったのは山田幹のみで、宮本はWB、阪本はDHやOH、上諸に至ってはトップ下である (岩下監督が清水中心になるのを遠慮したのかもしれないが、そうした意味でSBの経験も豊富な山田健を残しておくべきだったと思う)。一方、攻撃陣に関東らしく走れる選手が多いEASTは、車懸かりのように前線を交代させていく。

 その山田健が本来FWの矢田に代わったWESTの右サイドを、EASTが狙う。RB山田幹とCB内田はカバーリングと正確なクリアに長けるが、人に対して強いタイプではない。前半から豊嶋に加え、サイドに開いて受ける榎本のドリブルに手を焼いていたが、更にLB岡が再三攻め上がるようになり、追浜を思わせる流動的なサッカーが展開。開始2分満たない間に榎本を起点に豊嶋のミドル、更にPA左横から榎本が侵入して中央に戻したボールを小野がシュートを放つ。こうしてサイドを意識させといて、中央からズバッと泉沢が飛び出し、まんまと勝ち越しに成功した。
 山田健・長島が交代して観戦のモチベーションの下がった筆者だが (笑)、呼応するようにWESTの動きが悪い。右サイドは守備に追われ、中央の2年生、宇佐美・望月の運動量が落ち、鍋田が孤立。柴原にボールを預け、柴原がドリブルで打開しようとして奪われる、そんな繰り返しになる。ようやくリズムを取り戻したのは24分、井上のクサビを受けた柴原のドライブシュートがバーを直撃してから。26分には鍋田の守備からこぼれ球を拾って宇佐美が突進、ドリブルシュートを放つ (枠外)。WESTは鍋田・柴原・宇佐美のトライアングルが井上・LB上諸が絡む形で復活、28分のFW原口のスルーパスから小野、31分の岡の左クロスに泉沢のヘッドという被決定機を、GK神舎の好セーヴで防ぐと、終了間際に逆襲に出る。宇佐美のスルーパスから柴原の左クロス、更に井上→FW畑と繋いで柴原が左クロスを共にグラウンダーで送るが、トライアングルに対するフィニッシャー役となった畑が合わせきれず。オフサイドと2度バーに泣いたWESTが力尽きた。


▼選手寸評

 清水勢は総じて平均以上の内容だったと思う。鍋田はWEST唯一の得点を、自らが奪ったCKから挙げた。その決定力だけでなく、倒されながら少ないタッチで捌くポストプレーも機能しており、経験の少ない宇佐美との連携も良好だった。2本のシュートと5本のクロスを放った柴原は、常に攻撃の起点となった。鍋田や宇佐美からのスルーパスに反応するなど、パスを受けるための動きも多い。前述のとおり柴原のところで奪われることは多かったが、奪われないが勝負もしないよりは、百倍マシだと思う。畑は同点の機会に決められず、クラセンに続いてMIP(敢闘賞)を奪う機会を逃してしまった。だが、好機に対してネガティブではない絡み方をしており、このレベルで戦うに足るだけの技術を持ってることを示せたと思う。
 山田健は柴原にボールが集まる中、出番は多くなかった。だが、逆サイドからのクロスが流れるなどしてボールを受ければ、クロスを上げるなど確実に仕事をし、実際に1アシスト。守備で頑張りもあり、後半も見たかった選手だ。小澤は正にDFとしての堅実なプレー。空中戦・地上戦共に1対1で計算のできる仕事をしており、クラセンで対戦した高木や原口を封じ込めた。泉沢に得点された場面だけが悔やまれる。長島も手堅い内容。前半はWESTが押し気味だったのでビッグセーブを披露する機会はあまりなかったが、しっかりとしたキャッチング技術を見せていた。
 清水勢以外では、ESATが小野・榎本・岡らの追浜勢に茨田あたり、WESTでは宇佐美・井上あたりが目立った。クラセンで対戦しなかった選手のうち、茨田は中盤の底で体を張って、少ないタッチで大きな展開ができるボランチ。逆に井上は守備の力強さには欠けるが、よく動いて守備に参加し、細かい小気味良いパスでリズムをつくれるタイプだ。有力チーム以外から選ばれた永井・阪口・神舎あたりも、それぞれ身体能力の高さを示して、遜色のないパフォーマンスを見せていた。



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ひかる。 @H.P. [MAIL]

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