|
|
2006年05月31日(水) ■ |
|
物部日記・『牙』 |
|
人間は牙を持たない。 確かに口の中には犬歯が存在し、噛み切る能力は残っている。 けれどそれを牙とは決して言わない。
人間はもう、研ぎ澄まし喰らいつくことなど必要としていないから、鋭い牙なんていらない。
「物部君……もしかして膨らんだ?」
言葉と言う、もっと鋭い得物を人は手に入れたのだから。
がくっ……
|
2006年05月30日(火) ■ |
|
物部日記・朽ち果ててなお、惹き付けるのは何故 |
|
自転車がない。 昔の日記から書いている私の自転車は、いよいよ寿命を迎えようとしている。車輪が横に歪んだり、百メートル走るごとにスポークが一本折れていったり、いよいよ彼の悲鳴がはっきりと聞こえ始める。 おかげで私の移動生活は自動車と徒歩で構成されている。これがまた不便なのだ。どうせ物部では車使わないと何もできない生活だからいいのだけれど、大体の生活を朝倉でおくっている私のような人間には、自転車をつかうとちょうどいい町並設計をされている朝倉町が苦しいくらいに不便なのだ。 ぜひともここで自転車に登場してもらいたいところだが、こっちで自転車に乗るには、物部から朝倉まで自転車で来るか、こっちで買うかしかないよなあ。
構内を歩いていると、草むらにうち捨てられているぼろぼろの自転車だったもの達。 思う。 ……あれ、私の今乗っているのより丈夫そうだなあ。 RPGよろしく漁ってみるか。 でも人の目をさけて夜に。
……うわっ! 怪しっ!!
|
2006年05月24日(水) ■ |
|
物部日記・今日はただの愚痴 |
|
僕は副部長なのですが、あんまそういう器じゃねーなー。と思うことがありました。 ちょっとショックでした。 まあ、今までもそんなリーターちっくな仕事をしてこなかったのだから、うまく行くわけがないのだけれど、ちょっと凹みました。 でもまあ、頑張るしかないわよ。本当。
で、今週の金曜日に添削会をすることになりました。 さあ、なんか書いてもっていかなくちゃ。
|
2006年05月22日(月) ■ |
|
物部日記・心の平衡を保つための思い込み |
|
私は噂というものを信じないようにしている。 大体そういう話は都合がいいように改竄解釈がされているか、あまり口にだしていうものではないからだ。 例えば高知県にメイドカフェができるなんて聞いても噂だと思って信じなかった。
……。知り合いの先輩がメイド服の女性と一緒に写ったポラロイド写真なんて見せるまではなっっ!!!
けれどまあ、それでも私は風聞には耳を貸さないようにしている。 人は簡単に自分の願望を現実とごっちゃにしてしまうものなのだ。 信じるものか、信じるものか。
「物部くん、武装錬金アニメ化するらしいよ」
マジデスカーーーーーーーーーーーー??????!!!!!!!!
|
2006年05月20日(土) ■ |
|
長谷川日記・酒宴の帰り |
|
海老銃以外の人間と飲む機会があった。 僕は普段酒を飲まず、酒の席でもできるだけ口にしないようにしている。 まあ、弱いというのが第一なのだが、他にも人の醜態を見ているのが好きだからというのもある。
それで、その一人の家で二次会をして、僕を含めて六人くらいの人間が飲んでいた。 簡潔に言えば、貴重な時間だった。 みんなが普段どんなことを考え、何に矜持を置いているのかを熱く語っているのを聞いていて、己の哲学のなさを恥じ入るばかりだ。 彼らはこういう風に人と繋がってきていて、けれど僕はその輪に今日、初めて触れることができた。
それで自分が駄目だとは思わない。僕は僕の理想とする生き方をしているわけで。けれどまあ、何か引きずるのですよ、はい。
さあ、今日は新歓迎コンパだ。
|
2006年05月13日(土) ■ |
|
物部日記・記憶の扉 偶然という鍵 |
|
寝ていた。
何故か大人になった夢を見ていて、自営業をしている友人の確定申告の書類を手伝っていた。 「これさあ、違法じゃないの?」 「大丈夫だって、みんなやってるから」 なんだか汚れてしまった気分。
目が覚めて、思い出す。
やっべ、年金の書類出してねえ!
|
2006年05月12日(金) ■ |
|
シュリンプ・イン・ザ・カレッジ『水守紀林』 |
|
水守紀林
海老銃諸先輩方のペンネーム。一番最初に覚えたのがこの人のだった。 なんでかは忘れてしまった。
おそらくは強烈だったからだと思う。
文章にはその人の思いがにじみ出ることがある。お話や筋書きも大事だけれど、そういうのはやっぱり著者の思いを表現するための手段で言いたいことを相手に伝えたい。 多分、海老銃にとっての文芸にはそういうものが含まれているのではないかとこの三年で思う。
水守先輩の作品を読んでいたときに、それが伝わる。 何と言うのか、ひどく私は烈を感じた。日本語になっていないが私が抱いた感想は烈だ。私は思いを他人に表現する力がまだまだないために、ただ一文字で表現するしかないけれど。
言いたいことが上手く言えなくて、感想、批評をする時も結構困っている。 文章でならなんとか書けそうだが、喋れない。 水守先輩が自分の意見を口から言葉として出すことができるのを見て、羨ましいといつも思う。
|
2006年05月10日(水) ■ |
|
シュリンプ・イン・ザ・カレッジ『武居丁侍』 |
|
武居丁侍
初めて武居先輩に会ったのは、いつだっただろうか。 多分私が二回生の時だったように思う。 どういう経緯があったのか覚えていないが、気がついたら一緒にいろいろやっていて、ふと我に帰ると海老の主軸の一人とば。
ぼんやりと表情を見てみる。 その眼に浮かぶのは、二つの色。 弛緩しきった鈍色と、鋭く尖った鋼色。 二面性のようなものが、私の眼には映ってみえる。 でも作品は、とても直線的なんだなあ。
|
2006年05月08日(月) ■ |
|
シュリンプ・イン・ザ・カレッジ『紅鴉』 |
|
紅鴉
言葉には力があるという。 言葉に力を与えるには、相手に言葉を届かせる必要がある。 相手がその言葉を理解できて初めて、通用するのだから。
私は少し前、自転車で毎日行っていた。そのことを結構人から驚かれていたが、別に驚くことではない。私は知っている。海老銃の紅鴉先輩も以前は自転車で物部キャンパスから朝倉へと行っていたらしい。 誰かやったことがあるならできるだろう、と軽い気持ちでやってみたのが運の尽き。海老銃日記を見てこられた方なら私がどんな状況になったか知っているだろう。 まあ、そんなことで死相が出ているなどといわれたりした自転車時代を通り越して今の私は車を使っているし、紅鴉先輩はバイクをつかっている。
しかも、紅鴉先輩も学生自治会に参加していたという。私と来歴が被っている。 エネルギッシュな人である。
なんだか、納得しやすい。 私は先輩から強さ体力とかじゃなくて、もっと形而上的なものを感じる。 皮膚から一ミリ上を覆っている何か。
海老銃の先輩から、そういうものを感じることは多い。
あ、今更言う必要もないが、現在のホームページ運営してくれている人だ。
|
2006年05月07日(日) ■ |
|
シュリンプ・イン・ザ・カレッジ『卯月きう』 |
|
卯月きう
別れと言うものはどうしたって、来る。 それは今までも何度だって経験してきた。 何度も経験する内に、それがどんどんと、寂しくなっていく。怖くなっていく。 何故、あの時の彼らが涙を流していたのか、今ならわかる。
いきなりだが、やはり自由がウリの文芸創作サークル海老銃も、四回生はあまりこなくなる。 まあ、どこもそうなのだが研究室やら勉強やらが忙しくなってこれなくなる。私もきっとそうなるわけで、つまり海老銃で物部一式が活躍していられるのも今年が最後だろうと思う。 その割には結構遊びに来てくれる四回生の先輩は多くて、きっと私も来年も部会に顔を出してわーわー言っているのかもしれない。
卯月きう先輩は、そんな残ってくれている先輩の一人だ。 他の先輩方が引退されていく中、今も部会に顔を出して海老銃の運営も手伝ってくれている。ポカも結構するけれど、そこら辺は御愛嬌。まあ、極論すればドジっ子なのだ。 物部感覚からすれば、すげえ先輩である。どおすげえかは皆様の想像にお任せすることにして。
先日、卯月先輩の作品を見た。まさに青春文学を地で行く作品だった。この人書くの好きなんだなあ。と読みながら思った。
……ちょっと偉そうに書きすぎたかな(汗)
|
|