独り言
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2005年10月28日(金) バイクの上

バンドサウンドの中で
歌声を一つの楽器として考えた場合
僕の様に下手クソで
『特に取り上げる特徴もない間抜けな声質』を持つ人間は
歌うまでも無く
ピアノか何かで主旋律を奏でたほうが
よりよいアンサンブルを創りあげることが出来るだろう

しかし
歌声を歌声として考えた場合
ピアノ等では表現し得ないであろう言葉という手法を用いる事が出来
音楽に思想を添付する行為が果たして正しいのかどうかは定かでは無いが
歌を歌う以上は
他の誰よりも言葉を大切にし
決して蛇足にならない様に
心がける必要があると思った


2005年10月26日(水) はじめてのおte'

圧勝


敵は誰だか知らんがte'の圧勝


最前列マサ尻かぶりつき

自分等のライブ並にはしゃいでしまいました
中学生みたいにはしゃいでしまいました


音楽は頭だけじゃなく体全部で感じるもの

人がライブハウスに足を運ぶ時
そこに何を求めるのかという疑問符が
最近眼前をちらついていましたが
その解答の一つがあった様な気がします


あの瞬間
確かに音だけがそこにありました


最強




ただし
明日からは
言葉というものの必要性を問わなければならなくなりそうです

歌わずとも旋律は線を描けるのですから


2005年10月22日(土) はじめてのお舞台

今日初めて舞台という物を見ました

張り詰めた空気の中
そこでは無駄な呼吸の一つさえも許されない様に見受けられ
演じると言う事を若干軽視していた私にとっては
とても意味のある時間でした


一瞬の隙も許さない空気
誤魔化しのきかない静寂
視線と足音

あの二時間弱の為に彼らが費やした時間と労力を計る事は容易ではなく
下手な鉄砲を馬鹿みたいに乱発する行為が例え人の心を掴んだとしても
それは彼等に対する私の尊敬の足元にも及ばない

時間と誇りを捨てれば金は幾らでも稼げる
しかしその誇りを取り戻すのは容易では無い


2005年10月19日(水) 賢明なる人よ

今の時代
巷には腐る程バンドマンが溢れていて
真摯に音楽と向き合う愚か者や
紳士の振りをして女を食い物にする賢者など
その種類も様々ですが
彼らのほとんどは最終的に
文字通り『腐る』か首をくくるしか道は無い気がします


日本のポップ・ロック・ミュージック・シーンはもはや芸術とは無縁のとてもお手軽なレクリエーション

馬鹿らしくなったので
今日はもう書くのをやめます



賢明なる人よ
私はとても冷静に私達を客観視する努力をしました

その結果
全てを時代のせいにしようとした私の夜を
どうか撲殺して下さい


2005年10月16日(日) 賢明なる人よ

最近
まるで神の領域に立ち入ったかの様なとても厳粛な位置から
真空に鳴る鐘よりも冷静に自分自身を見ている事があります

そこは幾世紀も未来であるかの様であり
またその逆とも思われる場所で
見ている方の私にとって見られている方の私の存在等は
蝿よりも取るに足らないまるで意味の無いものなのです

私が太陽を掴もうが
その灼熱に焼かれようが
それは私が捨てた残飯に集る蝿のはばたきと同じで
ただ現象としてそこにあるだけで
それ以外の何物でもないのです

賢明なる人よ
全てはきっと
始まった時点で終わっているのですね


2005年10月10日(月) なんだかよくわからない

物理的な充実なんて興味の対象外

金で買える幸福なんてたかが知れてる


なけなしの金で安物の酒と
家畜の餌と見分けがつかない様な粗末な夕食を買い
残った金でギターの弦を買う


道端で適当な歌を歌い
そんな自分を誇りに思う

孤独に麻痺し
愛や友情等は過去の鞄を引っ繰り返しても見当たらない


誰も聴きはしない
誰も気付きもしない

それでも構わない



死ぬまで無軌道な線を描き
いつしか俺はカルト集団の王に


死に際はあっけなく
溺死だけは勘弁して


こんな未来さえ今の俺には高嶺の花


本当さ


2005年10月07日(金) 暗闇が光を輝かせる

ある悲しみと出会い
涙に溺れる僕の隣に
死神が引っ越してきた

死神は毎朝僕に必ずこう挨拶する



ハローシニゾコナイ!!
調子はどうだい?
俺は今日も朝から庭の手入れさ
つまらなくて仕方ねぇ

出来ればこの鎌で今すぐにでも
雑草なんかじゃなくテメェのその首を刈り取ってやりてぇが
今はまだその時じゃねぇ

ラッキーだよお前は
だってまだ生きてるんだから

せいぜい感謝するんだな
神様とやらに
そしてまた必死になって
何の意味もない
人生とやらを楽しめばいい



いつ終わっちまっても構わない様に


真核


2005年10月01日(土) 閉じた瞳

小高い丘の上
時間さえ無視した僕の髪を撫でたのは…きっとあの日の風

瞳を閉じて何かを思い出そうとするけど
何を思い出していいのかさえわからないよ


この風は
野を駆け
山を追越し
海を切り裂いて
やがてまたここに戻ってくるのだろうか

「えぇ、きっとそう」


なぁ先生
さよならの方法を教えてよ

なぁ先生
諦めは勇気だと教えてよ

知らなくていい事が沢山あった
見なくていいものが沢山あった


夢にぶら下がってはしゃいでいたら
どんどん膨れ上がり
ふわふわと宙に浮いた

太陽は遠く
地面はもう見えない


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