独り言
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何て事無い瞬間が、何よりも愛しく感じる。
下らない話の途中で、あの日のぬくもりが俺を包む。
感情の起因するところの不可思議な悪ふざけには驚かされる。
自ら望んで引き裂いたモノに、 今度は俺が引き裂かれる番らしい。
この永い旅路の途中で、 君に逢えて本当によかった。
もし俺が愛を知っているとするなら、 それは間違いなく君だけなんだよ。
…こんにちは。 …ありがとう。 …さようなら。
そして、 そこにはあの日見たのと同じ空が広がっていて、 俺のすぐ横にはあの日見たのと同じ笑顔が輝いていたんだ。
2004年05月29日(土) |
注釈[枯れ木は語る:お前が知るモノは愛とは程遠い] |
俺はね…正直な話、本気でこう思うんだ。 人はね…人を愛する為だけに生まれてきたって。 それをね…恥ずかしげも無く口にしたんだ。
君にね…してあげたい事が山程ある。 君にね…して欲しい事が山程ある。 それをね…君が望むかどうかは別として。
愛がね…与える事ならきっとそうだろうし。 愛がね…奪う事ならきっとそうだろう。 結局ね…何が言いたいかっていうと。 俺はね…まだまだケツの青いガキだって事。 それをね…君が理解してくれるというなら 俺はね…金じゃ買えない程の愛で天国を見るのさ。 愛が…今…愛想笑いしてら。
2004年05月28日(金) |
注釈[枯れ木は語る:確かめる必要など無い] |
答えなんてあるのか?
この世にはびこる、あらゆる難題に対する正当な解答なんてあるのか?
何故、物を盗んじゃいけない?
何故、人を殺しちゃいけない?
…右折禁止ってどうゆう事だよ。
法律?なんだそれ? 知ったこっちゃねぇよ。
先人の築いたクソ下らねぇ規律と罰則にケリをいれろ。
世界基準は誤魔化しに過ぎない。 民主主義の基本理念なんて無意味さ。
…答えはいつだって俺の中にある。 …そしてお前の中にも。
さぁ好きな様にやればいい。 ガキの頃、蝶々の羽を引きちぎった左腕が誘う。
2004年05月27日(木) |
注釈[枯れ木は語る:煙草が切れた] |
…煙草が切れた。
ただ、それだけの事。
総てに意味を求めるのは、君の悪い癖だな。
…手を抜いたつもりは、一切無いよ。
2004年05月26日(水) |
注釈[枯れ木は語る:世界はいつだって開かれている] |
一見すると、プラス方向へ向いた言葉であると、誰しもが思うであろうこの言葉。
この言葉の裏に潜む、影を紐説こう。
ある一定の成長期間を経て、我々は途方も無い旅路に就いた。
選択の余地はいくらでもある。 まさに世界はあらゆる方向へ向けて、その可能性を放っていたんだ。
選ぶのは自分自身。
さぁ何処へ行こうか?
ただ、これだけは言っておかなきゃ。
お前が選んだ道が、もし無軌道で大それたモノだとしたら…、
明日は無いと思え。
2004年05月25日(火) |
注釈[枯れ木は語る:今日は嫌に浮ついてやがる] |
いつもより少し速く歩いている。
別に急いでいる訳では無い。
何故か、いつもより速く歩いてしまうのだ。
交差点で立ち止まる。
すぐ目の前には中肉中背の中年男。
その隣にはワインに溺れたオフィス・レディー。 横切る車はせわしなく先を急ぐ。
信号が…今、赤から…青へ。
誰よりも先に歩きだした私の目の前で中年男は立ち止まったまま。
ひらりとかわし歩き去ろうとする私の肩に、ワイン漬けがぶつかった。
…クソッ、やけに今日は浮ついてやがる。
…浮ついてんのは、テメー自身だろーが。
バーカ。
2004年05月24日(月) |
注釈[枯れ木は語る:五分前に純情が通り過ぎた] |
記憶は浅はか。
それが五分前なのか、一時間前なのか、はたまた十年前か、二十年前か…。
枯れ木にとって純情とは遠い昔の記憶に過ぎない。 しかし、枯れ木にはあの日の純情が五分前の出来事のように思えたのだろう。
音や匂い、不意に降る雨や風の冷たさは、あの日の情景を、あたかも五分前の出来事のように映し出す。
残酷な程、ひどく鮮明に。
あの日の俺が見たら、 今の俺は、 どれくらい 汚い?
懐かしい匂いがする古ぼけた寺の境内で、 雨宿りをしながら、そんな事を考えてみる。
…生きた心地がしない。
2004年05月23日(日) |
世界が歪んでいるのは、俺の仕業かもしれない |
…今日は何をやっても無駄みたいだ。
まぁそんな日があっても悪くは無い。
全身から力が抜けていくのがわかる。 視界は少しずつ後退りし、 俺の世界は、又いつもの闇の中へ…。 最後に目に映った天井の染みが、 飽く迄も俺を責め立てやがる。
なぁ誰か、『人生』という言葉を辞書で調べてみてくれないか? 俺の考えが間違ってなければ、 同義語の所に『懺悔』って書いてある筈さ。
もっとも、辞書に真実を語る勇気があればの話だが。
…一番悪いのは、多分俺なんだろう。
何が人の心を捕らえる?
何を求めて人はやってくる?
何が箱を埋め尽くし、何が世界を形作る?
足りないモノは何ですか? それを探す訳ですか?
愛想良く振る舞って、行儀良くプレイし、お決まりのポーズでOKなら、そんなモンこっちからお断わりさ。
アイドルごっこなら他でやってくれ。 お前が掲げるモノが『ROCK』だと言うなら、『ROCK』なんてクソ喰らえだ。
まぁ怒るなよ。悪気なんてない。俺は只、『ROCK』が好きなだけなんだから。
彼の指先から飛び散った血液の色を直視できないなら、 今すぐにその扉を開けて出ていってくれ。
2004年05月20日(木) |
今日だけは明日を待ちわびる |
俺達に適当なスペースと時間を与えてくれ。
それだけあれば充分なんだ。 下手な小細工はしないと誓うよ。
…俺はあの頃と何も変わっちゃいない。 今でも、校庭の隅でチープな音に身を委ねているようさ。
くそっ!! はめられた気分だ!!
それとこれとは話は別だが。
2004年05月19日(水) |
注釈[枯れ木は語る:太陽の恩恵に感謝しろ=無償の愛に溺れるな] |
太陽は誰の上にも昇り、 分け隔てなく、その愛をそそぐ。
それを「当然の事だ」と言ってしまえば、総て水の泡さ。
当然の事を尊ぶ気持ちを忘れたら、総て痩せ細っていくばかりだ。
心も、
体も、
世界も、
愛も、
総て。
日常に転がる総ての些細な幸福に感謝!!
道端に咲くあの花にだって愛は宿るから…。
この話はあくまでも、例え話。 そこが何より重要なんだ。
2004年05月18日(火) |
注釈[枯れ木は語る:目に映る物、総てを疑えの巻] |
私達はこの世界を生きる為に、常に五感を駆使し、あらゆる角度から物事と対峙していかなければなりません。
その中でもとりわけ視覚には、頼る部分が多いのでは? 視覚がとらえた色、形はすぐさま花や海、そして人となり、仕舞には善や悪、嘘や真にまで置き換えられてしまうのです。
薄汚れた俺を見て君はすぐに俺の事、乞食だと決め付けたよね? 俺が真っ白な襟付きシャツを着てたら、もう少しマシな扱いを受けられたのかな?
結局、枯れ木は何が言いたかったのか?
…只、俺に言えることは、先入観は重罪だって事と、俺は乞食じゃないよって事くらいかな。
枯れ木は語る。 「目に映る物、総てを疑え」と。
枯れ木は語る。 「太陽の恩恵に感謝しろ」と。
枯れ木は語る。 「無償の愛に溺れるな」と。
枯れ木は語る。 「五分前に純情が通り過ぎた」と。
枯れ木は語る。 「今日は嫌に浮ついてやがる」と。
枯れ木は語る。 「世界はいつだって開かれている」と。
枯れ木は語る。 「煙草が切れた」と。
枯れ木は語る。 「確かめる必要など無い」と。
枯れ木は語る。 「お前が知るモノは愛とは程遠い」と。
枯れ木は語る。 「ブラウン管は腐ってる」と。
そして枯れ木は問う。
「金じゃ買えない方が良いだろ?」
2004年05月16日(日) |
Rock'n Roll is not Dead!! |
「…まぁ、要するに『ROCK』は死んじゃいねぇって事。死ぬ訳がねぇ!!」
「…えっ?俺の言う『ROCK』って何だだって?じゃあ、お前がいつも言う『正義』って何だい!?馬鹿な俺にも解るように説明してくれよ!!」
「…お前と俺の間に共通の価値観なんて存在しない。十人十色とは良く言ったもんだぜ。お前が今見てる空の色と、俺が今見てる空の色は同じじゃないって事さ。」
「…おい。何見てる?…辞書?…ハッハッハッ!!笑わせやがる。ナポレオンを見習えよ。俺が思うに奴は辞書なんて持ってなかった筈だぜ。」
「…取り敢えずその色眼鏡を外せよ。少なくとも俺と会うときには。」
2004年05月15日(土) |
包囲網[その闇を照らす灯火+α] |
己を守る為についた嘘が、何故か退屈に思えた。 他を陥れる為に仕掛けた罠に、何故か己自身が絡まっている。 切り裂いた傷口から滲み出る真実の色を、何故か直視出来なかったんだ。
今頃になって『自由』が俺を締め付ける。 選んだのはいつだって俺自身なのに。 綱渡りの途中で危うくなっては、いつも誰かの罪を仕立て上げようとしていた。
オレヲ…、 ホウイ‥スル…、 シッコクノ…、 ヤ‥ミ…。
スベテヲ…、 ケシ‥サロウト…、 シヤガル…。
・・・ねぇ誰か!! 明かりを灯してくれ!!
流れ落ちた汗が描いた、純粋で無垢な曲線の奇跡と引き替えに。
2004年05月14日(金) |
声にならない声[無邪気な言葉+α] |
伝えたい事が山程あって、 口下手な俺は、それを歌に託そうとするけど、 今日はどうやら駄目みたいだ。
だから俺は、 『総ての事に意味を求めようとしていたあの日々』に、 さよならしよう。
今日だけは天邪鬼な俺を許してくれ。
理屈じゃまかり通らない事が多すぎて、 窒息しそうになっても、どうか忘れないで下さい。 理屈じゃ足りない時がある事を、どうか忘れないで下さい。 理屈じゃ無い何かが、何よりも大切な時がある事を、どうか忘れないで下さい。
もう、ありきたりな講釈は聞き飽きた。
そして、又、言葉は邪魔になり…。
2004年05月13日(木) |
届かない手紙[月光+α] |
降るはずの雨が降らない。 痛むはずの左手が今日は健全なままだ。 届くはずの手紙は届かず、 望むはずも無い憂欝は、我がもの顔でこの部屋に居座り、俺のすぐ側で、今、まばたきをした。
良くも悪くも、思い通りにいかない事ばかり。 大概が空回りさ。
…でも勘違いしないでくれ。 俺はこんな愛想の無い毎日を、それでも憎らしい程に愛しているんだ。
このひび割れた様な日々をつなぎとめる為に、俺はここで、 “あきらめにも似た決意”を、 表明しよう。
「…それでも僕等、いつも笑うんだ。」
今日はまだ終わっちゃいない。
yokにリハは存在しない。 音を出すときはいつだって全開なんだ。 それが『Live House』だろうが、『Rehea.Stu.』だろうが、カビ臭ぇ六畳間だろうが関係無い。
「なぁ、もっとボリュームを上げてくれないか?」
俺が吐き捨てた無骨な音階に、彼女が与えたのは恐れを知らぬ16ビート。 荒れ狂う2つの音を射手座の放った矢が射ぬき、何処までも広がる七色の波紋を描く。
その時、世界は時間を止め、 総ての既成概念は意味をもたず、 あの絶望よりも偉大な希望が、 3つの『オト』を1つの『セカイ』へと導く。
この事柄に関する科学的見解は不要だ。
日記を書く事にした。
公の場で。 何を書いて良いものやら皆目見当もつかないが書いてみる事にした。 一見すると自己満なこの行為が、何らかの形で作用し、『yok』の音と言葉を解きほぐし、表現となり、『yok』の音を伝える手助けとなればと思う。
只、初めに言っておきたい事は、所謂『日記』にはならないと思う。 その日あった事を、面白可笑しく書き記す技量なんて持ち合わせていないし、そんな事書きたくも無い。
無意味で、無関係で、無意識な言葉の羅列。
そこに世界を見いだす。
無意識は無実。 それだけは言っておくよ。
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