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2006年02月13日(月) 虐待防止キャッチコピー |
毎日毎日虐待の事件があって新聞のコピーが回覧されてきます。 うちは常に60人強の被虐待児を抱えている施設です。 回覧開始する上司も判子押すうちらもみんなため息です。 うちらがどんなに毎日毎日ケアしても日々次々に新たな被虐待児が 生まれてこちらにまわってくるのです。
虐待される子は身体的な傷を負ったり(植物状態になる子もいます) それこそどれほどの心の傷を負ったかというのは想像もできませんが 明らかに虐待が原因で発達や知的に問題を抱えた子どもと毎日を すごしていると、「虐待はしてはいけない」というスタンスの元で 作られた某官公庁のキャッチコピーがいかに実態に沿わないか いかに現場を知らない人の高見の物言いか身に染みてきます。
最近わたしたちが自虐的に言うキャッチがあります。
わが子を愛せない親がいるのは現実です。母親なら誰もが母性本能を もっているなんて幻想です。愛や想いという非科学的なものを親に 押し付けたらどんどん虐待死する子どもや虐待された子どもが増える だけなんだと思います。 兄弟の中でどうしてもこの子だけ愛せないのに世間体だけで育て続け 育て続けたといっても所詮それは生命を繋いだ何年かを過ごさせた だけだったために取り返しのつかない情緒と知的な障害を負わせた親を たった10ヶ月で何人も見てきました。 「赤ちゃんの時に乳児院や里子に出してくれてたら…」という子が 何人もいます。
「虐待はだめ」では救えないところまできている気がします。 こんな風に思うのはもう職業病なのでしょうか…
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2004年02月13日(金) インフルエンザになりました。。。 2003年02月13日(木) 子どもかわいいーーー(0≧∇≦)0
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