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Mi Pensamiento Diario

欠陥人間

欠陥人間。ふと、思い出した。昔、ムースがいわれた言葉。それをいった人によるとどうやらムースは欠陥人間のようだ。
5年くらい前のある日、何人かでお酒を飲みながらいろいろと話をしていた時のこと。お付き合いをしている人がいる、いないの話になったんだ。まぁ、恋に縁のないムースは、その当時、誰とお付き合いをしているわけでもなく、1人でフラフラとする毎日だったの。誰かいい人がいたらお付き合いはしたいと思ってたものの、これといった出会いもなかったから、ただ時が過ぎていくばかり。気がついてみれば、何年も1人のままでいたんだよね。ムースに欠陥人間といった彼女も、ムースが誰とも付き合ってないってことはずーっと前から知ってたんだ。でも、その日に限ってはムースが誰ともお付き合いしてないっていうだけでは終わらなかったの。彼女曰く、「最近別れたから、今は誰ともお付き合いしてない。そういうんだったらわかるけど、ムースのようにずーっと誰ともお付き合いしたことがないっていうのは魅力のない人なんだ。それは人間として欠陥がある」んだと。何もいえなかった。確かに人間的に魅力がある人なら、これといって何するわけでもなく、自然とその人の周りにたくさんの人が集まってくるんだろうね。しかし、ムースの場合は…。
動物の世界では、相手に欠陥があるって本能が判断すると遺伝子を残すことを拒否するみたい。そんなことをどこかで聞いたことがあるの。ってことは、ムースはどうなってしまうのと自問自答してしまう。幸か不幸か、欠陥人間といわれた後にムースにもお付き合いをしてくれる人ができた。結婚を前提にお付き合いしたこともあったし、実際に婚約したこともあった。でも、最後の最後でどうも上手くいかなくなってしまう。相手が本能的に結婚してはいけないと気づいたからかな?真意はムースにもわからないけど。相手のみが知っていることだから。
前にも書いたけれども、三浦綾子は聖書の中のコリント人への手紙っていうところの1部をよく引用してたんだ。「愛は寛容であり、愛は情深い。また、ねたむことをしない。愛は高ぶらない、誇らない」ってところを。そして愛ってところを私っていいかえたとき、あなたはどうですか?ってよくいってた。「私は寛容であり、私は情深い。また、ねたむことをしない。私は高ぶらない、誇らない」というように。ムースは寛容でないと思う。破談になったとき、元婚約者の性格を考えて、どうしてこうなったか考えて理解してあげるべきだった。でも、そこまで人間は出来てないから、受け入れることは出来なかった。もちろん、現実だけは受け入れないといけなかったから、それだけは自分にいい聞かせて、どうにか受け入れたけど。きっと本能的に一緒になったらいけないと嗅ぎつけてしまったんだろうね。だからこういう結果になったんじゃないかな。だってムースにとって、人をそのままのかたちで受け入れるってことは、とても難しいこと。怒ってしまうこともしばしば。だからムースは寛容ではないと思う。情深くなるっていうけど、自分のことで精一杯だもん。人に情をかけることなんて滅多に出来ない。そこまでの余裕がないんだもん。だからムースは情深くない。うらやましいと思うことだってたくさんあるし、時にそれが妬みになることだってある。誇ることだってある。こう考えると、やっぱり欠陥人間なんだろうね。だからムースの遺伝子は残されることのないまま、今に至ってしまったのかな?
完璧な人間なんていないと思う。それに完璧な人間っていうのはどういう人間かもわからないよね。どんなに本人が私は完璧な人間だって思ってても、視点を変えてその人をみれば、必ずどこかに至らない部分があると思う。その行為は重箱の隅をつつくようなことでちょっとイヤなんだけど…。
金八先生じゃないけど、人は支えあって生きてるんだって思う。お互いの至らない部分を補い合って生きてるんだと思う。確かにムースは欠陥人間だけど、その欠陥を補ってくれる人だって世の中にはいるんじゃないかなって思う。っていうか、そう信じてる。そう信じてないと、前にすすめなくなっちゃうから。過去ばかりを見てたら、イヤなことばかりに目がいっちゃって、人を信じられなくなっちゃうから。楽しいことがなくなっちゃうから。たとえ信じてた人から裏切られようとも、少しでも自分が寛容になるために、その人の性格を考えて、起こってしまったとは致し方ないって思うようにするんだ。何か理由があったんだろうと思うようにするんだ。そうじゃないと人を信じられなくなっちゃうから。猜疑心の塊になっちゃうから。これ以上欠陥を増やしてもしょうがないしね。
それに不幸にも自分が無知で欠陥だらけだってことを知ってしまったから、もう無知ではなくなってしまったよね。無知でなくなってしまったから、いろいろなことを知って人間としての欠陥部分が欠陥でないようにしていかないといけないと思うんだ。だからムースは勉強する。いろいろなことを習っていく。学んでいく。たとえ社会のはみだし者といわれようとも。まぁ、勉強したところで、テストをやると成績は良くないけどね。でも、いろいろなことに興味を失わないように、好奇心をなくさないようにして生きていこうと思うんだ。だってその気持ちがなくなったとき、ムースがただの欠陥品としてしかこの世の中に存在しなくなっちゃうもんね。それだけはイヤだから。

ムースがいつも行くある日記サイトさんが一昨日くらいにリニューアルしたのね。とってもきれいにきれいになったの。でね、トップに東西南北のゲートがどっちの方角かを指す写真があるの。青空の下の指示板。でね、今日そこのBBSをボーっと眺めてたら、その写真に意味があったみたいなの。「Turning point of one's life」って書いてあった。なるほどぉーって思っちゃった。管理人さんは今高校3年生で受験勉強をしてるようなんだけど、彼女にしたら今がまさにターニングポイントだもんね。今まで一緒だった友達の中に東へ行く人もいれば、西に行く人もいる。北へ向かう人もいれば南へ向かう人もいる。みんな、心に夢や希望を持って、それぞれの方角へ羽ばたいていくんだよね。うらやましくなっちゃった。

昨日の晩から降った雪はちょっとだけ積もったみたい。っていっても1cmくらいだけど。つい何日か前までは30℃まで上がって、暑くてしょうがなかったのに、昨日の晩は雪が降ってるし。今日のお昼、ムースの部屋のセントラルヒーティングがついてる音で目が覚めちゃった。だって鉄の管をハンマーで叩いてるような音するから。起きてから窓の外を見たら雪がチラチラと舞ってたんっだ。今日は1日中、チラチラと舞ってたみたい。暑かったり、寒かったり、本当にまいっちゃう。


2002年04月21日(日)




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