今日も相変わらず勉強しなかったけど、本を読んだり、ビデオを見たり、充実した1日だったかな。っていっても今晩ちゃんと休まないと、明日になっても気持ちが切り替わらないから、山のように出された宿題を片付けることが出来なくっちゃう。もうねぇ、今日はいろんなもの見ていろんなこと感じちゃった。っていっても、本も2度目だし、ビデオも2回目だから、普通だったら何とも思わないはずなんだけど…。ってなことで、昨日の最後のちょこっと書いたお見合いネタは明日のために取っておいて、今日は今日の出来事を。 今日っていうか昨日の晩の出来事からなんだけど、昨日ねぇ、いつもムースが読みにいってる日記系のサイトでキリ番踏んじゃって、1人であたふたしてたの。だってキリ番なんて踏んだことないし、どうしていいかわかんなかったんだもん。ムースは掲示板にカキコした方がいいのかなぁーって思ってたし…。だから掲示板にいって過去ログを読んでたの。したらメールで教えてくださいって書いてあったから、メールしたりしてねぇ。ムースはROMが多いのね。何でかっていうとメールとかカキコって何書いていいかわかんなくって。何かこれっていう共通のものを見つければ書きやすいんだけど、そうじゃないと何を書こうかと考えすぎちゃうんだ。だからあまり足跡って残していかない、っていうか残せないの。普段行くところにはなるべく残していこうって思ってるんだけど、なかなか…。まぁ、とにかくそんな感じで、1人パニックになってたので、寝るのがすっごく遅くなっちゃってねぇ。気がついたら4時だったんだ。だからあわてて寝ちゃった。 でねぇ、今日はお昼まで起きないかなぁーって思ってたんだけど、これが意外。10時半には起きちゃったの。チャットは出来る時間じゃないから、いつものようにいろんな人の日記サイトにいってお気に入りの日記を拝読。人の日記は面白いねぇ。本当なら自分の日記をもっと面白くしなきゃいけないんだけど、どうも今1つねぇ。人気のある日記サイトのようには…。っていっても日々の記録を兼ねてる部分もあるから、これでいいのかなって。人は人、自分は自分っていってみたりもして。それにムースの場合、自分を飾るとそのうち疲れて書くことをやめちゃいそうな気がするので、これがムースでーすって感じで、そのままを書いていったほうがいいかなぁーって思ってねぇ。ってなことで、日々の生活の中で見たもの、聞いたもの、感じたものを今までのようにダラダラと書いていこうって思ったんだ。 で、今日は日記サイトを巡回し終わってから何をしたかというと、先日ここの日記に書いた「パニックルーム」を見に行こうと大張り切りだったんだ。だってここに来てから映画なんて見に行ったことないもん。でもねぇ、映画が始まるにはまだまだ時間が合ったから、じゃ、その時間に何か読み物でもって思って、国木田独歩の「武蔵野」を読んでたの。国木田独歩なんて初めて読んだけど、情景をきれいに表現する人だねぇ。東京も昔は美しいところだったんだって思えるよ。っていっても、東京の中心部でなく、題名の通り、東京の武蔵野のことなんだけどねぇ。その武蔵野のきれいな情景が目に浮かんでくるようだった。でね、その中に国木田独歩の朋友が、ってチューヤンと伊藤君じゃないのでパンヤオって読まないでね、が武蔵野っていうのはここだって定義してたんだ。それによると「武蔵野はまず雑司谷から起こって線を引いてみると、それから板橋の中仙道の西側を通って川越近傍まで達し、君の一編に示された入間郡を包んで円く甲武線(現:中央線)の立川駅に来る。この範囲の間に所沢、田無などいう駅がどんなに趣味が多いか……ことに夏の緑の深いころは。さて立川からは多摩川を限界として上丸辺まで下る。八王子はけっして武蔵野には入れられない。そして丸子から下目黒に返る。この範囲の間に布田、登戸、二子などのどんなに趣味が多いか。以上は西半面。 東の半面は亀井戸(現:亀戸)辺より小松川へかけ木下川(きねがわ)から堀切を包んで千住近傍へ到って止まる」んだそうだけど、東側はいらなんじゃないの?って思ったんだ。そうしたら次の文章に「この範囲は異論があれば取除いてもよい。」って書いてあった。うんうんって1人で頷いてた。だってこの東側こそ、ムースの生まれ育った城東地区だから。木下川って地名は今はないけど、水門にだけは木下川っていう名前が残ってて、木下川水門っていうんだ。この木下川と呼ばれてたところに首都高速道路の葛飾ハープ橋っていうS字の橋があるんだけど、ムースが減量大作戦を遂行していた時に毎日横目で見てた橋なの。だからねぇ、これらの地名を聞くと懐かしくって…。 「武蔵野」が読み終わったところで、時間的にもかなりいい時間になったら映画に行こうかなぁーって思ったんだけど、何かねぇ、行くのが面倒臭くなっちゃって。それに「武蔵野」を読んだせいなのか、別の本も読みたくなっちゃってね。前々からいってた夏目漱石の「こころ」を読もうと思ったの。でもねぇ、「こころ」って結構ファイルがでかいのよ。ってことはこれはページ数がたくさんあるなって思って却下しちゃったの。でね、次に2つ候補が上がったの。島崎藤村の「千曲川のスケッチ」と太宰治の「人間失格」。この2つなら、迷うことなく太宰です。ってなことで、久しぶりに太宰治の「人間失格」を読んだの。これねぇ、ムチャクチャいい。今日は映画を見に行かなかったけど、「人間失格」を読んでよかったって思える。っていうか、ちょー引き込まれてた。それとねぇ、何で昔読んだ時に何も感じなかったかもわかった。人生経験が少なすぎて共感できるものが少なかったの。だって当時は1滴もお酒って飲めなかったの。だからつらさを紛らわすために酒を飲むっていうことがわかんなかったの。でもねぇ、ムースもかなり飲んだくれてたし、「人間失格」の主人公、葉ちゃんじゃないけど、昼間から酔っ払ってるなんて普通だったの。スペインへ行く前のことだけど、あの頃は休みの日っていったら、寝起きからビールを飲んで、昼間には出来上がってたし。で、夜は夜でちゃんと飲んでたし。若かったしね。ムリも出来たし。今思うと面白いことがなかったんだなぁーって思うし、自分が満たされてない気がしてたんだよねぇ。気が合うような人とは休みの日に会いたいと思ったけど、みんなその頃は忙しくって大変だったから。だから1人でいるしかないのかなぁって思ってたんだ。でもヒマでねぇ。思いついたのが飲んで、酔って、寝ちゃえば時間が過ぎると思ったんだ。これが一番いい休日の過ごし方だったかな。自分もそんな経験をしたし、争いごとを避けるために何もいわない日々も過ごしたこともある。で、たまったストレスはすべてお酒で…ってまさに「人間失格」に出てきそうな感じの生活も送ったの。もうねぇ、今日は共感しまくり。主人公の気持ちが手にとるようにわかるようになったしねぇ。 ものごとには対象年齢ってあると思うけど、あの「人間失格」を若いうちに読んでもなかなか理解できないんじゃないかな?もちろん、わかる人はわかるだろうけど。っていうのは、ムースが毎日読みにいってる日記サイトは、「人間失格」で描かれてる世界に近いところで生きてるって感じの人が多いの。だから若くても共感できる人がいるって思うんだ。「この病院にいれられた者は気違い、いれられなかった者は、ノーマルという事になるようです」って最後の方に書いてあるんだけど、正にその通りで、現代でも心が病んで病院へいったら精神疾患で、行かなければ正常って思われる節があると思うの。だから心の病で病院へいってる人はあまり人にいわないと思う。でも、ネットだと顔が見えないこともあるし、匿名性が尊重されるから、心のよりどころとしてネットにいる人って多いと思うんだ。そこで等身大の自分を出してみたりねぇ。でもね、難しい病名がついても、大抵の心の病の人は普通の人っていわれてる人と変わらないと思うんだ。イライラしたり、無気力になる度合いや頻度が多いだけだと思うの。ただ、猟奇的な犯罪を犯してる人も精神的におかしいっていわれて、心の病という大きな枠の中に放り込むから、知らない人は「心の病=正常な人ではない」っていうような飛躍した解釈になっちゃうだと思うんだ。だって風邪をひいただけだったら普通に生活できるでしょ。でも、風邪なのに世間の人から結核だと思われ、しかも結核が空気感染するからっていわれて避けられるようになったら、風邪ひいたって風邪ひいてますっていわなくなっちゃうでしょ。それと一緒かな。この「人間失格」は心の叫びを書いたいい作品。自分の弱さが故に最後はモルヒネ中毒になっちゃうけど、今の人が麻薬に手を出してしまう過程と一緒のような気がする。っていうか、モルヒネって麻薬だもんね。アヘンから抽出されたものがモルヒネで、それを化学的に化合したものがヘロインだから。この作品って昭和でも戦前の時代設定になってる感じだけど、現代でも全く変わらないと思う。特に今の世の中、ストレスが多くて、疲れている人が多いし。 「人間失格」を読み終わったときはちょっと興奮状態だったし、そのまま勢いで今日の日記を書こうかなって思ったものの、とりあえずTVでもつけようって思ったんだ。本を読んでるわけじゃないし、いいかぁーって思って。でも、TV番組がつまんなかったの。だからアルモドバールの「オール・アバウト・マイ・マザー」をとりあえず流しておこうかなぁーって思ったものの、しっかり見てました。今日は2回目だったせいか、スペイン語に少し耳が慣れたせいか、比較的言葉が耳に入ってきたの。でね、それと同時に物語りも入ってきたんだけど、何ともいえない気持ち。主人公のマヌエラは強い女性だ。そんな印象だった。1回目とは全然違う視点で見れたと思うし、とってもよかった。前もアルモドバールの映画について書いたことあるけど、彼の映画って1回目に見た時は重いの。でもねぇ、2回、3回と見ていくうちに違うとらえ方が出来るの。っていうか、2回、3回って見たいと思うこと自体いい映画だと思うの。アメリカ映画は娯楽として大好き。でも、ヨーロッパの映画って考えさせてくれるから好き。重いから、またそれが面白くってねぇ。でも、フランス映画だけはあんまり見ないけど。そういえば、今日ビデオを見て気がついたんだけど、この「オール・アバウト・マイ・マザー」って「イブの総て」(原題:オール・アバウト・イブ)に掛けてたんだねぇ。ちょっとパクッてるところあったし。でも、本当によかった。スペインへ行きたくなっちゃった。 本当、今日は休みとしては充実した1日。「こころ」を読む前に「津軽」とか「斜陽」とか読んでみようかな?ちょっと太宰にはまりそう。っていうか、読みかけの本があるから、そっちを先に読まなきゃいけないのにねぇ。あぁー、それにしてもこのままだと「パニックルーム」は遠のきそう。まぁ、いいか。どうせ半年もすればビデオが出るし。 あっ、そうそう、告知があります。今までは午後4時頃に新しい日記をアップしてましたが、明日より午後3時頃にアップすることが多くなると思います。個人的な理由でもあり、ここが田舎だからかもしれません。とにかく、これから体内時計を1時間ずらさなきゃいけないので、しばらく時差ボケが続くと思います。最近は時差ボケがひどいもので…。 |