【独言】
キョウキノウアシタ


2005年10月11日(火) くびしめる と くるしめる

真綿で包むようにとはよく言うけれど
くるしいな

首をくるむように。
わたしの手のひらと指で。
つつむ。

私の手ぇが、ふうわりとその首をくるむようにつつんでいた。
でも何だかくるしいのでよくよく感じてみた。
そうしてわかった。
知らない間(ま)に、ぎりぎりと音をたてるほどの強さになっていたらしい。
ああ、くるしい。
気を抜くと息が喉を通らないのじゃないかという気がする。
喉を通る空気の細いのに気を取られていると、危ない。
酸素が足らなくって、そのままだと危ないと気付いて慌てて息を吸うことを思い出す。
危ない、あぶない。

ぬるい真綿のような私(わたくし)の手ぇが、私の首をぎりぎりとしめあげる。


カナデ |MAIL

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