|
|
■■■
■■
■ 水戸黄門。
だからお前は(以下略)。
最後の最後までこんなんでガッカリでしたよ。 そりゃまあ全体的な面で言うと面白かったけどさ。 格が刀を持ったら「助・格」と二人いる理由がなくなるじゃんよ。 かぶってんじゃねーよ(ぶーぶー)
……元々、飛猿が出てきた時点で被ってたんだけどなー(ぼそ)
いやいや、飛猿は忍者であって侍ではないわけだから、やっぱり格は刀を持つべきじゃないと思う。 そこはきちんと踏襲しろ脚本家。
■シエラザード 浅田次郎:著
面白かったです。そりゃもう、どこまでが真実なんだとか、そもそもこれはドキュメンタリーなのか、いやいや全く大したおとぎ話だとか、虚と実が紙一重で、本当にいい出来だったと思います。難を言えば、幾人かのキャラクターのその後が語られなかったのが不満と言えば不満ですが、そこを語らないからこその真実味であるとも思うし。一気に読み進めるくらい面白かったです。
が。
私は、この本、嫌いです。大っ嫌い。 アンハッピーかハッピーかなんて一括りに出来ない内容なので、そういう意味では語りませんが、読後なんとも言い難いもやもや感が残ります。 そのもやもや感の向こうには日本の過去に対する私なりの思想観が多分あるんだと思うんですが、私はそれに面と向き合うほどの丹心は持ち合わせていないので、いつまでも、このもやもや感を持ち続けたまま、これを書いているわけです。
王妃の館のような予定調和の物語をご希望の方にはお薦めしません。 天きり松でホロっときて、もう少し読み応えのある物を、とご希望の方で、世の不条理を厭わない方にはお薦めです。
情景描写や、王妃の館でも見事に魅せた、時間軸の異なる世界を交互に描いていくことでの世界の立体化とかは素晴らしいと思うし、間違いなく私はそこに引き込まれて、この世界の中に生きる人々と息を同じくしたと思うのだけれども、如何せんそこが仇というか。この世界の人と息を同じく出来れば出来るほど、作品の主題が嫌で嫌でたまりません。
こういう時、キャラクターにどっぷりと浸かってしまう自分の読み方が疎ましくなることはありません。
客観的に読めれば、面白いことこの上ない作品だと思うのだけれどなぁ。
まぁ、ご興味がおありの方はどうぞご一読を。出来れば感想なんか教えていただけると、違った面からの同著が見られて面白いんですが。
2005年06月06日(月)
|
|
|