|
|
■■■
■■
■ ごくせん2
やっぱりどうしても前作と比べて見ることになりそうです。
今回のエピソードは、前作「南の彼女は荒高の頭でした編」と「うっちー母のために退学する編」を足して2で割って1引いた感じでしょうか。あー、啓太ったら髪型に凝る辺りは野田っちっぽいよね。
しかし、前作も今作も見てると、やんくみが荒高に赴任するのが一番手っ取り早いんじゃないかと思うんですが、気のせいですか。
白金といい、黒銀といい、どうしていつも相手は荒高なんだ。原作でそうだからなのか?(笑)
それにしてもTOP二人はあっさり和解しちゃいましたね。もう少し引っ張るのかなと思ったんですが。12話構成だと、そんなに引っ張れないか。他にも色々イベントあるだろうしな。
矢吹の教師嫌いは少し沢田と似ている部分がありますが、やっぱり矢吹の方がちょっと子供ですね。子供というか、向いているベクトルが真逆なのかな。 沢田は内にこもって教師を斜に見てるようなところがありましたが、矢吹はその感情を内ではなく外にモロにぶつけているような。 沢田の持っている激情が氷だとしたら、矢吹は炎ですか。どっちも根っこは一緒で、だけど、矢吹の方がどちらかというと素直に「教師嫌い」をぶつけているような気がしました。
あと、ちょっと気になるんですが。 やんくみは、いつも「力じゃ何も解決しない」と言い続けているわけですが、今回の荒高の件も彼女は力で解決しているわけで、どうもそこら辺がちょっと鼻につくようになってきましたかね。 もちろん、彼女の言っていることは正論なんですが、誰しもが彼女のようにはちゃめちゃにケンカに強いわけではないし、ぶっちゃけ、彼女もあれだけケンカに強くなければ、あの台詞は言えないんじゃないかとか思っちゃうわけですよ。 だから、言ってることとやってることが矛盾してる気がするのねー。
まぁ、やんくみの殺陣シーンは見ていて面白いし、前回より格段にパワーアップしてるし、それはそれでいいんですけど。でもなぁ。力では何も解決しない、というんではなくて、何か別のアプローチはないのかなぁ。だって彼女は強いんだもの。強い人間が「力なんて〜」なんて言うのはずるいと思うのですよ。弱い人間が強い人間に打ち勝ってこそ「力なんて〜」という言葉は活きると思うのですよね。
もちろん、彼女の言う「力」というのは物理的なそれではなく、精神面の含めてのそれだというのは頭ではわかってるんですが、ストーリーテリング的な部分での説得力が如何せん足りない気がします。 そういう意味で言えば、前作での「結城くん」のエピソードが一番「力なんて〜」に沿った内容だったかなーとか思ったり。
前作では、教師を信じない生徒と、生徒と真正面からぶつかるやんくみとの触れあいが、頑なだった3Dの生徒たちの心を開いていく、という下地があって、それはもう全然気にならなかったというか、そこが良かったんだと思うんですが、今回は「力で何でも解決しようとする生徒」と「力では何も解決出来ないと諭す教師」みたいな構図になっていて、そもそも「力」を持っている教師が「力」がなくても生きていけるみたいなことを言うのには無理があるかなぁと思ったりします。
これから、この構図は別の物に変わっていくんでしょうか。
どうも、今回の2は、見ていてスカッとする場面と、何だか居心地が悪い違和感が共存している気がしてなりません。これからの展開に期待です。
2005年01月22日(土)
|
|
|