冒険記録日誌
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2022年03月07日(月) |
うざいリプレイを書いてみた 惑星不時着(安田 均・グループSNE/創元推理文庫)その1 |
デュマレストゲームブック第二弾「惑星不時着」です。 ゲームブックブームの頃、「巨大コンピュータの謎」の発売から「惑星不時着」まで、2年以上の期間が開いていたので、当時の私はもう発売されないんじゃないかと諦めかけていましたからね。本作をクリアした後は、この調子じゃ、3巻はいつ発売されるんだ?と当然のように疑問が湧いていましたが、残念ながらまだ発売されていませんねぇ。
本作は続編ではありますが、所持金やアイテムはリセットされ、前回の能力値だけ引き継ぎます。前作を遊んだ人は、どれかの能力値を1点増やしてよいとなっていますが、実質、最初の能力決めのサイコロ2個に+1されるだけなので、あまりゲーム的にアドバンテージは感じません。とはいえ、前作で最大の能力値からスタートした私のデュマレストは、体力8、敏捷力10、知覚力10、となり、さらに無敵になった気分です。
さて、本編を始めましょう。前回のラストから、ハスラー星が舞台になるかと思いきや、ハスラー星に向かう宇宙船内で、ゲームがスタートします。 なにやら不穏な雰囲気が船員達に漂っているとおもったら、なんと本宇宙船には、暗殺用のプログラムを施された人工生命体(バイオロイド)が、隠れ潜んでいたのです。 ペアで行動するために、仲間を一人選ぶところで悩んだ末、貴族のような青年をペアに選ぶと、彼は自分を犠牲にして、デュマレストを助けてくれるという胸アツの展開になりました。 ちなみに、これは数ある展開の一つにしか過ぎず、デュマレストがピンチにはならないパターンや、別に選んだ仲間に裏切られるなんてパターンもあります。 バイオロイドは、アメーバのように形状を変えて侵入や逃亡も可能という、「ターミネーター2」のT-1000のごとき奴で、なかなかの強敵でしたが、初回で殲滅には成功!しかし、この騒ぎでエンジンの動作に異常が出ていた宇宙船は爆発!直前にシャラナの予知能力でこの船の運命を知ったデュマレストは、他の船員達に知らせに行くか、2人だけで緊急脱出用の小型宇宙船に乗り込むかの2択に。原作第4巻「共生惑星ソリス」を彷彿とさせるワンシーンで、ここの選択は迷わず後者です。 こうして間一髪、消滅する宇宙船から逃れた2人ですが、脱出の衝撃で2人の乗る小型宇宙船内は、警告灯が点滅しまくっているのでした。
この「宇宙船内に危険な生命体が潜んでいる」という設定は、原作ではほとんどありません。9巻の「幻影惑星トーマイル」に本編の前哨戦みたいな扱いで、申し訳程度にあるだけです。でも、映画「エイリアン」みたいで、今遊んでもワクワクします。 しかし、バイオロイドのエピソードは、本作でも前哨戦扱いで、この後、タイトル通りにデュマレスト達2人は、近くにある惑星ジェイドに不時着するのでした。こんな風に1冊にいろんな冒険が詰め込まれているのは、いかにもデュマレストって感じだなー。
続く
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