冒険記録日誌
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2022年03月06日(日) |
うざいリプレイを書いてみた 巨大コンピュータの謎(安田 均・TTG/創元推理文庫)その5 |
シャラナが監禁された場所への潜入に成功しました。 能力値が高いのは有利とはいえ、このゲームブックの後半は、選択ミスやサイコロを使った判定で、すぐに死ぬ事が多いので、油断はできないです。 警備装置をどうやり過ごすかなど、デュマレスト的に判断した対処方法が、割と有効だった事もあり、無事にシャラナに合流。ここで彼女は自分が予知能力者であることを告白してくれます。 ここからは同行するシャラナが未来予知をしてくれます。ゲーム的には運勢値を1つ消耗すれば、選択肢を選ぶ前に先のパラグラフを見ることができるようになるので、多少は一発死にも対処できるようになります。 シャラナに導かれて、施設の最奥に到着したデュマレスト達を待っていたのは、宿敵サイバーの一人でした。
ところでゲームブック版のサイクラン(サイバー達の組織名)とデュマレストの間には、特に因縁はなかったりします。本書の後書きによると、本ゲームブックは時系列的には原作の1巻と2巻の間になるとの事ですが、デュマレストがサイクランを憎むに至ったのは、2巻「夢見る惑星フォルゴーン」でヒロインのデライを殺されたことが最初のキッカケですし、サイクランがデュマレストを捕えようと血眼になるのは、4巻「共生惑星ソリス」での出来事が原因ですから。 そんなわけで、いささか緊張感に欠けるクライマックス。今回のサイバーの目的は、アンフォルムの情報を全て我が物にして、惑星をサイバーの支配下に置くというものです。今回のプレイではサイバーを楽に倒せましたが、仮にデュマレストがサイバーを倒せなかったという展開でも、サイバーは装置の力により、情報を全て自分の頭に流し込もうとした結果、処理できずに発狂して自滅しまうという、いささか間抜けな結果になっています。 今の感覚なら、「メモリカードにでも保存しろ」って言うところですが、音楽を1000曲再生することができる携帯機器(「希望の惑星アス」で登場)が、貴重品として登場するのがデュマレストの世界です。原作が書かれた年代を考えれば仕方がないところはありますね。
いずれにせよ、最後には報酬の金でLV5の地球の情報を入手することが出来たデュマレスト。エンディングでは、シャラナの父親から、当面はシャラナの身の安全を確保するために、ハスラー星という他の惑星に娘を送るので、ついていってやってほしいと頼まれます。このハスラー星というのが、LV5の地球の情報を検索している時にも名前の出てきた星で、渡りに船とばかりにデュマレストが同意するというところで、この巻は終了です。
しかし、アンフォルムでこれだけの地球の情報が入手できてしまうと、この後、原作の2巻に話が進むのは無理があります。やはり、ゲームブック版のデュマレストは、パラレルワールドとして楽しむ作品なのでしょう。
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