冒険記録日誌
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2021年07月11日(日) |
霊界遊行 きみは死後の次元へと旅立つ(コズミック・トリガー/日本文藝社) |
国会図書館で読んだ作品。 タイトルから想像できますけど、ガチのオカルトもののゲームブックです。 なにがガチかというと、丹波哲郎の「大霊界」をモチーフにしたのじゃないかと思わせる内容で、「天界層」「霊界層」という用語だの、「ここは生きている時に出来た業を、ここで払うための(霊界)村で、清め終わった人間は次のステージに行ける」みたいな、本気でこの手の世界に興味がある人の学習入門書といった内容なのです。終盤で、清めが済んだ女の子が空に向かって笑顔で飛び立つ所なんか、このゲームのクライマックスシーンだ、と思うと同時に、カルト宗教的な何か見ちゃいけないものを見た気になってきました。 主人公は、間違って霊界にやってきた人間で、「生き死にをくり返す無数の霊たちを見学し、その経験を現世に持ち帰って役に立ててくれ」と通信霊だかの存在に頼まれるのがプロローグ。 無数の人たちが群がって、ただひたすらセックスに溺れる世界など、異様な世界を見物していきます。 ゲームブックファンと違う層を狙っているのか、そんなに難しくはないです。途中で仲間が出来て一時、一緒に行動するなど、単なるオカルト教本ではなく、多少はストーリーにエンタメ色があるのが救い。自分は無事エンディングを迎えましたが、主人公はこの後、現実世界でどこかの教祖様にでもなるしかない気がします。 ああ、主人公に幸あれ。
なお、同時に日本文藝社から発売されたゲームブック「謎の縄文連合 超古代、東北の地に宇宙人が飛来した!?」も国会図書館の閉館時間が迫る中、ちょっとだけ読んでみました。 こちらも「東日流外三郡誌」という怪しい古資料を基にした作品のようですが、序盤はどこかの部族の長として生活し、敵対勢力と政略結婚をするか?敵の長の弟を部下兼人質として預かったものの、スパイ活動をしているようだ。殺すか?みたいな、意外とちゃんとした世界でちゃんとした選択肢が続いていました。 後半は部族の復興のため、宇宙人の残した遺産を求めて単身旅立つみたいな展開に、たぶんなっているだろうと思いますが、この程度のトンデモ設定なら普通のゲームブックでもよくあるので、まあ問題なく楽しめそうです。 今後、自分が続きを読む機会があるかどうかというと、ちょっと難しい気もしますがね。
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