冒険記録日誌
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2016年01月23日(土) |
爆走バイク!アメリカ大陸縦断レース(RED BOX/光文社文庫) その1 |
前回の日記で、光文社のゲームブックは遊んだことがないと書きましたが、そう書くと急に光文社のゲームブックを遊びたくなってきたので、実家の本棚から取り出してまいりました。その名も「爆走バイク!アメリカ大陸縦断レース」! 早速、遊んでみましょう。今回はリプレイ形式で紹介しますよ。
まずはプロローグ。主人公は車やバイク好きが高じて、アメリカの本場のレースを見に来た日本人観光客です。 レースに夢中になっている最中に荷物から旅費の大半を盗み取られ、客もほぼ帰ってしまい静かになったレース場の観客席で、一人失意のどん底におちいっていました。 ところがいつの間にか自分の席の傍に、謎のメッセージカードを発見。それはアメリカ大陸を縦断する非合法かつ壮大なレースの招待状だったのです。 優勝賞金は100万ドル。こりゃもういくしかない!
旅行先で大金を盗まれたうえに、いかにも胡散臭い招待に応じて、嬉々として人気のない地下駐車場に単身入っていく主人公が、カモネギにしか思えません。しかし、幸いにも招待状は本物でした。 主人公を含めて30名の男が集められ、アラブ系の顔で口髭を蓄えたスーツ姿の男がレースの概要を解説しますが、なぜ主人公に目がつけられたのかとか、このレースの趣旨はなんなのかはまったく謎です。 ライバルの一人は「石油成金の道楽レースか」と毒ついていましたが、金持ち同士による闇カジノの賭けの対象にでもなっているのかも。そこは、レースを進めているうちに、背景がわかってくるのかもしれません。 口髭の説明はまだまだ続きます。レースの出発点はアラスカのアンカレッジ。ゴールはホーン岬。これはアメリカ大陸の最北端から最南端となるそうです。レースに変化をつけるため、ワシントンのシアトルと、中米のパナマの二ヵ所がチェックポイントとなっていて、それぞれレースの達成条件を変えるとの事。レースでの命の保証はなし。ライバルへの妨害行為は自由だが銃とナイフの使用は禁止。レース中に法を逸脱しても、我々が始末をつけるので気にしなくても良い。レース中は各出場者に完璧な監視体制を引いているなどなど。
ここでゲームブック自体のルール説明も解説しておきますと、二ヵ所のチェックポイントを挟んで、3ステージ構成。つまり3つの独立したゲームブックを順番にクリアしていくようになっています。 管理する能力値はないですが、2・3ステージのみ時間ポイントの管理が必要なようです。サイコロ代わりの乱数処理として、適当にページをめくって出たページ数のそれぞれの位を足した数値を出す(例として134ページなら1+3+4で「8」になる)というルールがあるくらいです。メモなしで手軽に遊べますね。 さて、いよいよレース開始です。各自、主催者側が用意したバイクに乗ってシアトルを目指しますが、スタート前に出された指示は、到着までにライバル達のバイクのナンバープレートを2枚入手すること。これが第1ステージの条件です。 いきなり30台のバイクが10台になるまで潰しあうデスマッチレースかぁ。少年漫画的な展開にオラなんだかワクワクしてきたぞ! 主催者の用意したバイクは5種。その中から1台選びます。
・ハーレーダビッドソンFXRS−SP ・ホンダVF1000R ・BMWK100 RS ・ヤマハXT600Z ・スズキGSX−R1100
バイクに疎い私にはあまりわかりませんが、主人公の反応からして、どれもバイクファン垂涎の車種らしいです。 とりあえず、アメリカ大陸だし、ここは雰囲気重視でハーレーダビッドソンを選択してみました。 午前6時という早朝に30台のモンスターバイク達が一斉にエンジンをかけ走り始めます。なかなか壮観な光景です。 申し合わせたわけでもないらしいですが、最初はみんな攻撃しあうことなく大人しく並走。しばらくして徐々に隊列はバラバラに分解して散っていき、互いの姿が見えなくなります。 さあ、ここからが本当のスタートです。
続く
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