冒険記録日誌
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2016年01月01日(金) 奥義大全書特別篇 キム皇のファミコン神拳110番(キム皇/集英社)

 ゲームブックではなく昔発売されていたファミコンゲーム攻略本です。
 本書のライターのキム皇は、ジャンプ放送局でお馴染みの人です。すぐに思い出せなくても、さくまあきら氏のイラストによる表紙カバーや挿絵を見れば、当時のジャンプ少年ならわかるのじゃないでしょうか。
 一応、内容はドラゴンクエスト2の記事が中心ですが、攻略といってもつまりやすいポイントをQ&A形式で答えているくらいで、むしろ開発スタッフ(当然、堀井雄二とか中村光一とか大御所ぞろい)へのインタビューの方がメインと思いました。ドラゴンクエスト1やポートピア連続殺人事件の攻略、果てはゲーム雑誌編集者に対するQ&Aなんかも当たり前のように交じっており、攻略本というよりファミコン雑誌の特集記事をそのまま本にしたようなノリでした。
 今読むと、普通の攻略本より当時のライブ感が出ていて、とても懐かしい気分になります。山口プリンが今までに一番楽しんだRPGが、ドラゴンクエスト2だけになおさらです。

 さて、なぜ冒険記録日誌でこんな紹介なんかしているのかというと、本書はキム皇の趣味で書いているようなコーナーも多くて、PC版ウィザードリィでレベル2752まで育てたキャラの画面写真と自慢話とか(※)、TRPGの普及活動みたいな記事なんかも書いています。その中にオリジナルのミニゲームブックも収録されているのですね。
 総パラグラフ数は32しかないし、新年早々の肩慣らしにサクッとやってみるには丁度いいかな(と思っていました)。
 ルールを読めばサイコロ1個とエンピツが必要と、なかなか本格的。
 管理する能力値等はレベル、HP、攻撃力、防御力、武器、防具、道具、経験値、ゴールドです。

 ………。
 これ、総パラグラフ数32のゲームブックだよね?


続く



※ 「自分はズルなしで育てたけど、“ゆう帝”はチートプレイしているんだ、ずるいよね。」みたいな意味のことを書いています。おおらかな時代だ。


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