冒険記録日誌
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2015年03月29日(日) ゲームブックの読み聞かせ

 ファン開拓企画!ということでゲームブックを子どもたちに読み聞かせてみましたよ!
 といっても実際にやったのはたいぶ前の話しですけど。
 もちろんパラグラフ400とかのゲームブックをサイコロを振りながら読み聞かせるわけじゃないです。それじゃあ疲れるし時間がかかりすぎるし、TRPGのファン開拓企画になってしまう。
 昔から参加している団体で、子どもや親子への芝居観劇や遊びを手伝っているんですが、そこで子どもや親子20人くらいを相手に、普通は絵本とか読むところを、試しにゲームブックの読み聞かせをしたのです。
 このゲームブック読み聞かせは日をあけて2回しました。最初の読み聞かせ作品は、このプリン部屋にも載せている自作ゲームブック「ドナウ川の妖精」。パラグラフ50のゲームブックなのでボリューム的に丁度よかったのと、実際の民話をベースにしているストーリーなので、読み聞かせに相性がいいと思ったからです。
 やりかたは普通に読み聞かせを始め、選択肢に差し掛かると、「こちらを選んだ方がいいと思う人は手を上げて」と挙手の多い方に進行するという方法。
 この自作だけに暗記していたので、何も準備なしでやったのですが、絵心があれば、印象的なシーンだけでも紙芝居みたいに描いたイラストを見せてもいいかもしれません。
 結果は上々で、読み聞かせは無事エンディング2の結末までたどり着きました。みんなの反応も好評だったと思います。
 そして2回目に選んだ作品は「猫といじめっ子反撃大作戦」(2004年06月19日の冒険記録日誌参照)。これは原書をベースに、自分が読み聞かせ用に、戦闘ルールや細かい分岐を省略してパラグラフ50くらいにギューーッと圧縮した簡易版を作成したもの。
 後は前回と同じように読み聞かせをしたのですが、こっちは失敗。ちょっとダレてしまいました。
 反省点としては、今回はみんなの選択の結果、途中でゲームブックオーバーになることが何度もあり、それがバッドエンドだけに中途半端感があったのですよね。それで少し前のシーンから再開して、最終的にはエンディングまで誘導したのですが、その分長引いてしまい、みなさんちょっとお疲れになったようで。
 反省点としては、途中ENDの展開はNGということですね。どの選択でも結局ハッピーエンドではゲームとして面白くないので、最後の結末がバッドエンドになるのはいいとは思います。ボリュームはしっかり遊べるゲームブックにしたいのですが、時間の都合から考えるとパラグラフ30くらいの作品がいいのかな。
 読み聞かせの題材についてですが、「猫といじめっ子反撃大作戦」を選んだのは、ゲームブックには珍しい、身近な日常光景を中心とした世界観が、子どもたちにわかりやすいだろうと思ったからですが、剣と魔法のファンタジーものでもありなのかもしれないです。また、そのまま読み聞かせに使えるまさにピッタリといったゲームブックに「かぎばあさんの家みつけた」(2002年07月03日の冒険記録日誌参照)がありますが、子どもの教育用といった内容なので、読み聞かせ会で使うかは会の趣旨を考えてから決めましょう。
 また、私のような大勢を相手の読み聞かせだと、双方向システムのゲームブックは避けた方がいいですが、1対1の読み聞かせなら藤浪智之さんのミラクル・タイム・アドベンチャーシリーズなどもいいかと思います。
 桃太郎や眠り姫などの子ども達にお馴染みの昔話をベースにして、もしもこうなったらの展開を味あわせるのもありでしょう。ただ、会場のみんなが素直に正史通りの行動の選択肢しか選ばない可能性はありますので、アクシデントで本来の通りに主人公が行動できなくなったとか、オリジナルのシーンも混ぜると良いかと思います。
 もし、自分がゲームブックの読み聞かせをする機会がまたあるようなら、次は近代映画社から出ていた「騎士と魔法使いシリーズ」でやってみてもいいかも。ただし、かなり内容に手を加える必要はありますが。過去に戻る魔法を使ったら、失敗して主人公が赤ちゃんになってENDとか、子どもたちのボーゼンとした姿が目に浮かびますw


山口プリン |HomePage

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