冒険記録日誌
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2014年02月11日(火) ゲームブックよもやま妄想

 最近久しぶりに「盗賊都市」を再プレイしたが、この冒険の舞台であるポートブラックサンドが野蛮で危険な都市という触れ込みにもかかわらず、危ない目にあう理由は主人公側にあるような気がしてきた。
 勝手に店の品を物色したり、ささいなことで店の主と殺し合いになったり、海賊船に忍び込んだり、わざわざ下水道に潜り込んだり、街のルールである通行証を持っていなかったりと、住民側からみたら十分すぎる不審者である。
 冷静に考えれば、「見知らぬ家がある→入るか?」とナチュラルに家宅侵入する選択肢がひどい。現代でもそんな選択肢を選べば、無事ではすまないか警察に捕まって社会的に終わるかのどちらかだ。
 もちろん道を歩いているだけで、金を払うか矢ぶすまになるか選択を迫られることもあるから、治安が良いとはお世辞にもいえないけど。ただ、住民になってしまえば案外快適に暮らせそう。実際、「真夜中の盗賊」の主人公はそんな感じだったし。


 次の話題。最近、革装丁の本が欲しい気分である。
 現実に売られている本物の革装丁の本は、完全にインテリア扱いとしての海外の古本であり、当然のように読めない。やはり日本語で読めるやつが欲しい。
 というわけでここは創土社さんが、分厚い革装丁のゲームブックを製作してくれないだろうか。内容はソーサリー4部作を1冊にまとめたのがいいと思う。
 レーベル何周年記念とか銘打ってシリアルナンバー付きの限定販売にすれば、数万円かかっても買う人は買う。少なくとも自分は欲しい。
 予約特典に真鍮製のサイコロ2個をおまけにつけたらもう完璧!


 また次の話題。今年の初夢は、創元推理文庫から林友彦の新作ゲームブックが出るというステキなものだった。
 ネバーランドとニフルハイムのなんたらとかいうタイトルで、赤い背表紙が目に焼き付いた。中身を見ると、大半はゲームブックブーム当時を振り返った対談やエッセーみたいなもので、肝心のゲームブックはネバーランドシリーズ番外編として100パラグラフ程度のものが収録されているという内容だった。
 あとがきに編集者が「現在は林友彦さんが多忙なので、このような構成になった」と説明しているところが半端にリアルだった。


 これまた次の話題。フィギュアを飾るという趣味は自分にはないけど、ゲームブックキャラでフィギュアが売られていたとすれば、何が欲しいかと考える。
 ジョン・ブランシェの絵を立体にした、ソーサリーのヒロインたち(アリアンナ、ガザムーン、ディンタインタ(シャム)、フェネストラ、ジャビニー)の恥ずかしいポーズのフィギュアも捨てがたいが、ここは鈴木直人のスーパーブラックオニキスに登場する太っちょバブムーラ押しとしたい。
 過去に唯一欲しいと思ったフィギュアが、男塾の超リアル造形フィギュア『男爵ディーノ』だったもんで。
 太っちょバブムーラは、ゲームブック世界の男爵ディーノです!


 最後の話題。その男爵ディーノについて、熱い記事をアップしているサイトの管理人さんが書いた「完全HIP HOPマニュアル」というマニュアル本が存在します。
 元々この人の書いた「よいこの君主論」という本を気に入っていたので、こちらも買ったわけですが、なんとこの本の一部がゲームブックとなっていました。
 しかも、怪物の潜むダンション(正確にはレコード店の地下)探索ものです。

 ありのまま 今 起こった事を話すぜ! おれは ヒップホップの本を読んでいたと思ったら いつのまにか降りてコブリン退治をしていた。 な・・・ 何を言っているのか わからねーと思うが。 おれも どうしてこうなったか わからなかった。

 という気分。
 しかも、リタイア覚悟でダンションの入り口に引き返す選択肢を選ぶと、入り口がふさがっていたり、人に止められることもなく、主人公は無事に家に帰って学校に行き、やがて就職するという人生ゲームのような形で進行を続け、やがて起こる社員旅行での殺人事件、被害者の残した謎のダイイングメッセージ・・・・・・ニヤケ顔のまましばし硬直。

 あまりに衝撃的な出来事、予想を上回ったり想像を絶する出来事に直面した時!
人はこうなってしまう事が多いッ!


 この自由な展開に比べれば、山口プリンの妄想レベルなどとてもとてもでした。


山口プリン |HomePage

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