冒険記録日誌
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2013年10月28日(月) ソーサリーの魔法レッスン その24

 スーパーアドベンチャーゲームブックをネタにしたソーサリーの魔法レッスンも今回で最終回です。
 次は何のゲームブックから出題しようかと考えるのが楽しかったです。
 「惑星不時着」から出題しようと考えたけど原作ファンとしてデュマレストの薀蓄を長々書きそうになったので没。「第七の魔法使い」から出題しようとしたけどレーベルの末期なので知らない人が多すぎると思って没。「バック・トゥ・ザ・フューチャー」から出題しようと思ったけど、過去でお母さんとピーピピー未来に戻ったらもう一人お兄さん増えてた場面を解決できそうな魔法が思いつかなったので没。等々。
 悩んだ末の最後の出題です。下の例題を読んで適切な呪文を一つ選んでください。


(例題) もしも「眠れる竜ラヴァンス」でソーサリーの魔法が使えたら

 旅の途中で腹を空かせながらあなたは酒場に立ち寄った。酒とあぶり肉、麦のパンの食事を取りながら、あなたは一日の疲れを癒した。体力点を4増やすことができる。
 心配なのは金貨の残りが心もとないことだ。今夜は野宿したほうが良いかもしれない。
 酒場の客のほとんどは、中央にある大テーブルに集まって大騒ぎをしていた。
 食事の終わったあなたが覗きこんでみると、どうやらアームレスリングの賭け試合をしているようだ。
 ちょうど前の試合が終わったばかりで、暫定チャンピオンとなった男が腕を振り回しながら威勢の良い声を張り上げている。
 進行役を務めている眼帯をつけた男が、あなたに挑戦してみないかと誘ってきた。
 「勝てば金貨10枚。参加料はたった金貨3枚だ。ちょいと腕を傾ければ賞金はあんたのものだ。何をためらっているんだ!?」
 宿代を稼ぐために挑戦してみるのも一興かもしれない。観察したところチャンピオンはさほど強そうでもない。だが、何事も見た目どおりとは限らない。
 あなたは念のため野次馬らに気づかれないように事前に呪文を唱えておくことにした。次の中から一つ選ぶこと。魔法に必要な道具は全てもっている。

TEL
PEP
HUF
YOB
NAP

 選んだら下を読むこと。あなたの運命は?














































(TEL)
 体力点を1減らす。スカルキャップをかぶって呪文を唱えると、チャンピオンの男の何やらからくりめいた考えがわかってきた。
 どうやらこの試合は仕組まれたものらしい。
 厄介なことにならないうちにと、あなたは誘いにのらず酒場を出ることにした。


(PEP)
 体力点を1減らす。火酒を飲むとあなたにみるみる力が湧いてきた。
 自信満々であなたはチャンピオンの腕を楽々とねじ伏せる。
 「新チャンピオンの誕生です!みなさん拍手を!」
 進行役の声にあなたは良い気分で野次馬の喝采に笑顔で応えた。
 しかし、賞金を払うこともなく、進行役は次の試合を告げる。
 「続きまして新チャンピオンの初防衛戦を行います。挑戦者はミスター・アームストロング!なお、この試合の参加料は金貨7枚です」
 その声に店の隅から身長2メートルは超える大男が現れた。そいつはあなたの胴回りはありそうな太い腕を見せながら、あなたの真正面にどっしりと座った。
 あなたの抗議など耳もかさず、野次馬たちは早くやれとわめきたてる。
 さっきの魔法の効力もきれ、囲まれて新たに呪文を使うスキもない。どうやらあなたは嵌められたようだ。


(HUF)
 体力点を1減らす。どうしてあなたがこの呪文を選んだのかはわからないが、呪文を唱えて疾風の角笛を吹くと、とどろくような音とともに強風が酒場の中を駆け巡った。
 雑多なものが飛び交う中、悲鳴と陶器の割れる音が響く。
 風がやんだとき、めちゃくちゃになった店内と、怪我をして呆然とする客たちがいた。
 気まずさを感じたあなたは酒場を抜けだそうと思ったが、後ろから店主に肩をつかまれた。
 店の弁償には相当な金がかかることだろう。いや、弁償できるまで生き延びられるかも怪しい。我に返った客たちが、こちらに詰め寄ってくるからだ。


(YOB)
 体力点を1減らす。あなたがジャイアントの歯を床に投げて魔法を使うと、大きなジャイアントが出現した。あまりの大きさに天井につかえそうだ。
 唖然とした人々に向かって、あなたはジャイアントがアームレスリングの試合をすると宣言した。
 「とんでもねぇ。おれはおりるぜ!」
 チャンピオンは真っ青になって酒場を飛び出した。
 続いて店の隅から、身長2メートルは超える大男が名乗りをあげて試合をしたが、大岩をも砕く力を持つジャイアントの敵ではなく、ほどなくねじ伏せる。
 あなたはまんまと賞金の金貨10枚を握りしめ、上機嫌で今夜の宿を探すことにした。


(NAP)
 体力点を1減らす。あなたがチャンピオンと卓上で手を握り合い、もう片手で真鍮の振り子を振ると、チャンピオンはすぐにトロンと眠そうになった。
 あとは軽く手を傾けるだけで、勝負がついた。
 しかし、野次馬が一斉にブーイングをする。魔法を使って試合をするのは卑怯というのだ。さすがに真鍮の振り子は目立ったようだ。
 「反則野郎はあと金貨2枚払いな!」
 進行役があなたにつげ、まわりもさっさと払えと同調する。
 そんなルールは聞いてないと抗議しようにも、よそ者のあなたには分が悪いようだ。言われるまま金を払うと、スゴスゴと酒場を出て行った。


山口プリン |HomePage

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