冒険記録日誌
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2013年08月14日(水) ソーサリーの魔法レッスン その16

 忘れた頃に復活するソーサリーの魔法レッスンのコーナーです。
 ソーサリーを知らない人にはあいかわらず意味不明ですが、この日記を読むくらいの人ならわかる人が多いと思うことにします。
 さて、前回は芸能ネタ3連発でしたが、いま読み返すとすっかり元ネタが風化していました。今回は普遍的な夏をテーマにしてみましょう。
 下の例題を読んで適切な呪文を一つ選んでください。
 今回も魔法に必要な道具はすべて携えているものとします。

(例題)
 君はうだるような真夏の暑さの道を、家に帰るために徒歩で歩いていた。
 目的地まであと10分というところだが、住宅街であり、道中には途中に涼める店や木陰は一切ない。
 時間は正午頃で、天気予報でも今年で一番暑いと予報がでていた。あまりのつらさからか、アスファルトの道はかげろうのように歪んでみえはじめた。
 「たまらん、、、涼しくなる魔法はなかったかなぁ」
 魔法の触媒を全部持ち歩くのをやめれば、今よりはずっと荷物が軽くなってましと思うのだが、君はそのことに気づかぬかのように重いスポーツバックを肩にかけ直した。
 そのとき、空の一片から雲がみるみるこちらに広がってきたと思うと、突然バケツをひっくりかえしたような豪雨がやってきた。焼けたアスファルトから雨が蒸発した独特の香りが立ち上った。
 思わぬ涼に、最初は嬉しげに雨にあたっていたが、傘なんか持ってないことをすぐに思い出した。
 君がこのまま家まで歩けば、この豪雨だ。傘もなしでは、風邪をひいてしまうだろう。
 この状況を切り抜けられる呪文を一つ選べ。

FOF
NIP
WOK
FIX
DUM

 選んだら下を読むこと。君の運命は?



































(FOF)
 体力点を4減らす。万能の力場が君を包むと、雨は完全にシャットアウトされた。
 定番だが実に役に立つ呪文だ。君は濡れることなく家に帰りつくことができた。


(NIP)
 体力点を1減らす。黄色い粉を吸い呪文を唱えると、君は雨の中を家に向かって走り始めた。
 呪文の効力のおかげで3分の1の時間で家にたどり着くと、乾いたタオルで濡れぼそった頭をふいた。服もいくらか濡れてしまったが、そのまま帰るよりはずっとましだったろう。


(WOK)
 体力点を1減らす。君は金貨を手の甲にのせ呪文を唱えると、金貨はたちまち軽くて丈夫な盾となった。
 これを傘代わりにして君は無事に濡れることなく自宅に帰りつく。
 しかし、君を出迎えた妻がこれを知ると呆れ果てていう。
 「ちょっと〜。傘の代わりに金貨1枚も使うなんて、信じられない。使い捨ての傘なんて500円もしないのに!」
 使用した金貨はもう使えないのだ。君は給料日までソーメンで我慢しなくてはならない。


(FIX)
 体力点を1減らす。君は若木の杖を突きだし、降りしきる雨を止めようとしたが、相手は無数の水滴である。当然ながら無理だった。
 雨の中で杖を空につきあげ、呪文らしきものを唱える君を、気の毒そうに見ながら他の住民が通り過ぎていく。


(DUM)
 体力点を4減らす。これは相手を不器用にする呪文だ。強力だがここでは役に立たない。
 君は魔法の使いどころを間違ったようだ。しかたなく、君は呪文で消耗した身体にムチ打ち、必死に家に向かって走り始める。


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