冒険記録日誌
DiaryINDEX|past|will
2009年07月14日(火) |
ウォーロック 第49号 1991年1月 |
ウォーロックサロンでずっと続いているゲームブックの人気投票がこの号で一旦締められて集計を出していました。ここに全部書くのは大変なので10位までを抜粋します。
(作品部門) 1.展覧会の絵 84票 2.送り雛は瑠璃色の 83票 3.パンタクル 77票 4.ドラキュラ城の血闘 63票 5.失われた体 53票 6.ゾンビ塔の秘宝 28票 7.バルサスの要塞 21票 8.ティーンズパンタクル 19票 8.モンスター誕生 19票 10.エクセア 16票 10.紅蓮の騎士 16票 10.冒険者の帰還 16票
(作家部門) 1.J・H ブレナン 159票 2.鈴木直人 152票 3.S.ジャクソン 80票 4.思緒雄二 73票 4.I.リビングストン 73票 6.門倉直人 55票 7.山本弘 47票 8.林友彦 42票 9.古川尚美 20票 10.森山安雄 17票
作品部門では「展覧会の絵」と「送り雛は瑠璃色の」の票数は僅差で人気はほぼ同等といっていいでしょう。作者部門のJ・Hブレナンと鈴木直人の票争いも白熱していましたね。 気になるのは、全体の票数が少ないことはしょうがないとして、ランキング上位がどれも少し前の作品であり、人気作家もベテラン揃いということ。名作は古びないという言い方もできますが、新作ゲームブックや新人作家がまったくいないのは問題な気もします。 この号の他のゲームブック絡みの記事は、「ゲームブックのできるまで」、「AFFキャンペーン・リプレイ」、「タイタン世界の歩き方」。それからオリジナルゲームブック「大陸の追跡者」が収録されています。 後期のウォーロックも読んでみると、それなりにゲームブックを意識していたんだなと思います。ウォーロックに掲載されたゲームブックなんて、この日記を書き始めるまで39号の「ロストワールドからの脱出」が最後だと考えていましたよ。 「大陸の追跡者」はタイタン3大陸全土を駆け巡ってある一人の男を追跡するという内容。男の手がかりは右頬にアザがあることとデニスという名前だけ。それだけで組織の力もなくたった一人で広大なタイタン中を捜索するというのだから、はっきりいって無茶無謀だよね。 ポートブラックサンドやどくろ砂漠を始めとする、タイタンの主要都市や名所がひと通り登場するのですが、パラグラフ数が45しかない短編なので、たいして各場所の特徴が冒険に影響することもなく、ゲーム的にタイタン全土を巡る必然性が感じられません。「タイタン世界の歩き方」のように観光ガイドを兼ねた企画ゲームブックと考えたらいいのかな。 このゲームには時間の経過という概念がないのですが、目的を達成するまで大陸を右往左往した移動時間を考えると、ゲーム内時間では最長時間をかけた冒険じゃあないかな、これ。
|