冒険記録日誌
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2009年07月09日(木) ウォーロック 第44号 1990年8月

 特集記事は「ファンタジー世界の職業」で、内容はTRPGの「混沌の渦」や「2つの川の物語」の職業リストとその解説など。戦士や魔法使いという冒険者の職業だけでなく、船乗りとか医者とか旅芸人のような普通の職業も紹介されています。
 近藤功司氏のコラムでは、ロールプレイング・ゲームの職業に求められるものをD&Dを引き合いに説明しています。この中で例として、D&Dの職業にもし卓球選手を加えるならというくだりが笑える。
 まず冒険で卓球選手という職業が役にたてるように、ルールとシナリオに改変が加えられる。それによると卓球選手が冒険をするこの世界では、各ダンションには卓球台が据え付けられ、すご腕の卓球選手が待ち構えている。太古の魔法で守られた彼らには戦士も魔法使いも太刀打ちできず、卓球技術に卓越した仲間が必要である。最後の大ボスも「ならば卓球で勝負だ!」と叫び、卓球選手にも見せ場が用意されている。もちろん卓球の球威やラリーを続けるためのルールも、通常の戦闘のルールとは別に設定されている。
 こんな感じ。要は職業一つといえども増やすのは簡単ではなく、ルールやシナリオの整合性を大事にしないといけないという例えなのですが、卓球選手はちょっと極端すぎないか?

 前号で終了した安田均の連載コラムに変わって、下村家惠子さんによって「タイタン世界の歩き方」という新連載が開始。
 これはロッコちゃん(魔法使いの少女で、ウォーロックのマスコットキャラです)が主人公のオリジナル小説をベースに、ファイティングファンタジーシリーズに登場する「タイタン」という世界の各地を、観光案内風に紹介・解説していくというもの。連載1回目で紹介されたのは登場順に、ギザ岩山の要塞>ダークウッドの森>火吹山の下に広がる地下迷宮でした。
 小説自体は、TRPGリプレイ小説のように会話ベースで書かれたテンポの良いものです。ロッコちゃんが登場するからほんわかした話しかと思ったのですが、善の魔法使いヤズトロモが火吹山に幽閉され、旧大陸ではマンパン砦の大魔王に復活の兆しありとか、なんだか大陸を超えたスケールのデカイ展開になってます。
 甘いもの好きなヤズトロモに京都銘菓の八つ橋を持って行って喜ばれるというエピソードなんてのもあって、どこまで本気の話しなのかよくわかりませんけどねw


山口プリン |HomePage

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