冒険記録日誌
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2003年02月19日(水) |
ドラキュラ特急(トニ−・コルツ/講談社) |
ドラキュラ特急。なんだかよくわかりませんが、凄そうなタイトルです。 中身の方は選択肢を選ぶだけの分岐小説タイプのゲームブックで、いわゆるドラキュラ作品の定番のようなお話です。 主人公はまだ少年。 ルーマニアに住むアンドルーおじさんから、一緒に吸血鬼伝説を確かめてみようと誘われ、友だちのニーナ、それにニーナのおばさんのウエスト夫人と3人で、列車に乗ってアンドルーおじさんの元に向っています。 そしてなんと列車の中には吸血鬼の夫婦が潜んでいたのでした。ウエスト夫人の姿が消えてしまうところから、物語は始まります。 主人公達は特別な力を秘めた絵と宝石を所有しています。これらの品々は吸血鬼が欲しがっている一方、彼らを退治する為の重要な道具でもあるのです。そして宝石の方はウエスト夫人が持っていました──。 と、まあ基本的にはそんな設定があるのですが、この作品では分岐するたびに物語がまったく別物の展開に進んでいくので、プレイするたびに新しいストーリーを楽しむことができます。 反面、全体のパラグラフ数がわずか118しかないので、一つ一つの物語は非常に短いです。 1回クリアするのに10分もかからないでしょう。 読み物としての印象は、ひと昔前の小学生向けの学習雑誌に連載していた冒険小説のようなノリ。 総じて、やや低年齢層向けに作られたゲームブックといった感じです。
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