冒険記録日誌
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2003年02月04日(火) Mr.アイドルに首ったけ CHIGUHAGU探偵団(樹かりん/双葉文庫) その3

水谷さんに恋人がいるなんてショックだけど、美奈夜さんと捜査協力をすることになりました。
残念ながら捜査自体はふりだしです。その後、新聞にビックリニュースが飛び込んできます。

“水谷さん誘拐の犯人はなんと叔父!水谷さんは辛くも脱出するも再び行方不明に!”

なんでも水谷さんは大会社の御曹司だったそうです。芸能界ではその立場を隠していたものの、父親が病気になり跡継ぎ問題が急浮上。
水谷さんがいなければ、会社は自分のものになると思った叔父が、誘拐事件をおこしたものの失敗。水谷さんはその後、再び何者かにさらわれたという事らしいです。
まったく事件の手がかりが掴めないと言うのに、事件がなにやら複雑になってしまいました。
その後も調査を続けるものの、なんと容子と美奈夜さんまで誘拐されてしまいます。
現場に「これ以上事件に関わるな」と、不気味な脅迫状を残して・・・。


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いいところなのですが、ネタバレになるのでこれ以上のプレイ状況を書くのは、止めておきます。
大体どんな雰囲気の作品かわかってもらえましたか?
それにしてもこの作品、ペーパーミントシリーズでは平均的な作品かな、と思っていたのですが、最後までクリアして軽い衝撃を受けました。それは、

主人公達、いてもいなくても関係ないじゃん!

という事実です。
つまり美香ちゃん達の活躍に関わらず、事件は進行し勝手に解決されるのです。
もちろんエンディングでは、それなりに主人公達が報われる内容なのですが、客観的に見て彼らがこの事件の大筋に関われたとは到底思えません。良くても脇役です。
事実このゲームブックでは、捜査に行き詰まったり、素人探偵をしている事が親や警察にばれるとゲームオーバーになるのですが、それでも水谷さんは無事救助されたと、後で新聞などで知ることになっています。
ゲームブックにおいて、ここまで主人公達の地位の低いシナリオは珍しいです。ある意味、現実的とも言えますが。

他に特出すべき点は“宮沢リエにサインをもらった”とか“Winkみたいな感じ”とか、当時大活躍した芸能人の名前がポンポン出てくるところ。
今読むと当時を懐かしめる箇所ですが、きっと作者の方も10年後に読者がいるとは思わずに書いたのだろうなぁ。


山口プリン |HomePage

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