冒険記録日誌
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2002年07月12日(金) タイガー暗殺拳(アンソニ・サンプソン/二見書房) その1

 最近入手したゲームブック、タイガー暗殺拳。
 この作品は前から挑戦したかったのです。とても濃いそうな世界なので。
どこが濃いいのかと言うと、まずオーブと呼ばれる不思議な世界が舞台で、主人公が忍者という設定であること。
 忍者とファンタジー。その組み合わせから異様です。
 次に本書のイラストが怪しい。
 表紙を見ると、暗めの中世の城をバックに2つの顔がくっついたバケモノの強大な顔が吠えている。そして一番手前にはガッツポースのように片手をあげている忍者という凄まじい構図で、まるで狂気の淵をみるようです。
 さらには外国人の著作。
 同じ海外産ゲームブック「サムライの剣」にあった八幡国を連想しました。(八幡国とは、中国とごっちゃになったうえ極端な武士道精神が信奉されている国で、外国視点の曲解した日本文化を具現化したような世界です)
 これなら恐るべき和洋中混沌世界を期待してもおかしくないというものです。
 プロローグとルール説明を読んでみましょう。

*ストーリー*
 きみは格闘技の神である善神クオンに仕える寺院で育ち、タイガー忍法の使い手となった不屈の戦士だ。
 養父ナイジンを殺し、秘宝の巻物を盗み去った悪の総統ヤーモンを討つべく復讐の旅に出る。

*戦闘ルール*
 パンチ・キック・投げの攻撃の中から一つ選択して、相手を攻撃する。
まだ相手が倒れないなら、次に相手の攻撃の番。この反撃に耐えたら、再びパンチ・キック・投げの攻撃の中から一つ選択する行動を繰り返す。
 投げの存在はゲームブックでは珍しいうえ、他にも攻撃力を犠牲にして防御に集中できるとか戦闘システムが斬新。ただし、その分読者からすれば取っ付きは悪い。
 でも、どうみてもゲームブック初心者が手に取るような本じゃないから別にいいのかもしれない。

*忍者らしいルール*
 手裏剣を投げられる他、以下の8つの忍法の中から3つ選ぶことができる。
 矢切りの術・軽業の術・毒消しの術・擬死の術・脱出(縄抜け)の術・毒針の術・錠前やぶりと罠やぶりの術・登攀の術
 また装備品に背負い袋のような、忍者に見苦しいものはない。
馴染みの黒装束から水中呼吸用竹筒、毒薬、絞殺用ワイヤなど、軽装かつ暗殺用具がそろっている。

 ストーリー設定と戦闘ルールが、まるでカンフー映画のようです。
 今回はネタバレ覚悟で日記に冒険内容を報告していきたいと思います。
 さあ、始めましょう。

続く


山口プリン |HomePage

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