冒険記録日誌
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2002年07月06日(土) |
ダブルキャスト(ソニー・コンピュータエンタテインメント) |
*ストーリー* ひょんなことから一人暮らしの学生の僕は、赤坂美月と言う記憶喪失の女の子に出会った。 身元がわかるまで、彼女は僕の部屋に居候の身となる。 一方、僕の入部している映画研究会だがこの度撮影する作品は、かつて監督と主演女優が心中事件を起こした作品だった。 女優不在により、抜擢された主役はなんと美月。こうして撮影は始まったのだが・・・。
今回はプレイステーション用ゲームソフトのお話しです。 「ダブルキャスト」はアニメ番組のようなクオリティで作られた物語のゲーム。 このタイプのゲームはヤルドラという呼び名でシリーズ化しており、これはその第1作目でした。 ゲーム内容は、物語中にときどき登場する選択肢を選んで、話しを分岐させるというもので、ゲームブックや「かまいたちの夜」などのサウンドノベルと基本は同じです。 絵は微妙にギャルゲーティスト。しかも記憶喪失の(しかもかわいい)女の子と一緒に暮らすという、男に都合のいい設定が気になるところですが、サイコホラーを含んだサスペンスストーリーはなかなか楽しめました。
「ダブルキャスト」のパラグラフ構造を分析すると、ほぼ一本道ストーリー。 ゲーム中には隠れチェック項目が存在しており、選択肢によってこれらが密かにON・OFFされます。選択肢以外でもこの内容によって展開が変わります。 くせものなのは、一見何気なさそうだが実は重要という選択肢が多いこと。 この結果が影響するのは終盤なので、どこが間違ったか気がつかずにバットエンドを迎えることが多くてフラストレーションが溜まりました。 また、過去のプレイ状況によって新たな選択肢が増えるという、サウンドノベルでお馴染みの手法はこちらでも健在です。映画館のシーンでは上映内容が変っているなど、演出の変更まであるのは面白い。
発売当時の私はかなり熱中していたようで、実家から「設定資料本・アンソロジー漫画集・ドラマCD・サントラCD・デスクトップアクセサリー用PCソフト」と関連グッズがでてきました。今見るといささか恥ずかしいけど、覚えてないなぁ。
*おまけ* このゲームは全物語シーンのうち、今まで何%を見たかという達成率が表示されています。 これの100%達成を目指すというのが、ゲームのもう一つの目的です。 ゲームブックなら簡単なことですけど、拾い読みが出来ないTVゲームでこれはつらい。 最低でも40回以上のプレイをして、全部の選択肢を潰していくという不毛な作業を強いられます。 やっとの思いで100%達成すると、「おめでとう」と登場人物達が祝福してくれました。ただそれだけでしたが・・・。
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