冒険記録日誌
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2002年04月24日(水) |
サイボーグを倒せ(社会思想社) |
君は正義の守護戦士シルバー・クルセイダー。 4つの超能力、超体力・思念力・超技術・電撃のうち一つを身につけて、悪を退治しよう。 ───と言う話しですが、内容はアメコミの世界そのまんまです。 FFシリーズでこれほど笑えたのは、他には「サムライの剣」くらいだなぁ。 普段はしがない会社員勤めの主人公。ひとたび事件がおこるとシルバー・クルセイダーに変身! 同じく超能力を持つ<大頭脳>、体が気化する<煙男>、猫に変身する<タイガー・キャット>など、どうみても普通じゃない犯罪者達を相手に奮闘します。 細かいところでは戦闘でも敵の体力が1・2点になったら逮捕、0点にして相手を殺すと英雄点が減ってしまうルールがうまい。一見無駄なルールですが、ヒーローの性格作りに貢献しています。 欠点は、このゲームは終盤までに“恐怖結社”の会議場所と開催時間を突き止めなくてはならないのだが、どの犯罪を調査していけば手がかりが入るかがヒントがない事。 これは「さまよえる宇宙船」や「死のワナの地下迷宮」などと同じ問題で、このところを外国の読者はあまり問題視しないのか疑問だったりします。
本書の魅力は、主人公につきる。 ハイジャック犯に、犯人の恋人を呼んで「みんなも泣いているぞ」攻撃をするシルバー・クルセイダー。 電気ノコギリで暴れる男を取り押さえるべきか、迷子の子猫を救うのが先か迷うシルバー・クルセイダー。 毎夜家に帰ってテレビ観て寝て体力回復するシルバー・クルセイダー。 上司へプレゼントのため「火吹き山の魔法使い」を買うシルバー・クルセイダー。 ファンにサインするシルバー・クルセイダー。 デパートに行っても、劇場行っても、フットボール観戦に行っても犯罪に巻き込まれるシルバー・クルセイダー。 かっこいい。最高だよ、シルバー・クルセイダー。
舞台のタイタンシティも素敵です。 タイタンシティの大ヒット曲、幽霊と食人鬼をテーマに歌ったマイケル・ブラックソンの「ウィラー」をバックにちょっと観光案内をしてみましょう。 まずは“スターカーズ・ビーチ”。 無意味に筋肉が発達した若い男達が歩く浜辺です。油断するとサメに食べられますのでご注意を。 自慢の“タイタン市立図書館”。 建物の大きさときたら、室内で身長4メートルの<破壊魔>が存分に暴れる事ができるほどです。でも、みんな読書中ですからお静かに。 続く“ウィズニーランド”は地元民も人気の遊園地です。 ジェットコースターなんか安全ベルトが切れてとってもスリリング。 疲れたら“ラッド広場”で一休み。 気持ちの良い広場で噴水と桜の木々に癒されます。緑色のウロコをした怪物が現れますが、幻覚です。気にしないでくつろぎましょう。 “古代エジプト美術館”はオススメです。 ミイラ男はまるで生きているようです。実際に徘徊しているとか。いや、噂ですよ噂。 おっと道に迷って観光地から外れました“タイタン屠殺場”。 <氷の女王>がよく冷やした保存状態の良い肉の塊が保存されています。 最後にホワール・コートの“博覧会センター”。 ここの展示会では「恐怖結社」の首領も家庭用ロボットの販売に勤しんでいます。みんなこの競争社会に負けまいと必死ですね。
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