冒険記録日誌
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2002年04月08日(月) フリーウェイの戦士(イアン・リビングストン/社会思想社)

 新しいシステム作りは、ジャクソン氏が得意と言われていますが、リビングストン作品も負けちゃいません。
 リビングストン作品では珍しく、剣と魔法のファンタジーとは全然違う内容です。
 舞台は、謎の病気で人類が激減し、文明が崩壊した近未来。
 まるで北斗の拳のような世界です。って、違うか。
 戦闘ルールも車両での撃ち合い、銃撃戦、肉弾戦、の3種類あります。
 銃撃戦では1回のダメージが、サイコロ1個分とランダム。肉弾戦は通常の2点ダメージで、先に体力が6点減った方が負けです。
 そのため技術点が多い人は肉弾戦、体力点が多い人は銃撃戦が有利。
 現実は逆だと思いますが。

 サン・アングロ製油所で石油をもらってくると言う使命を帯びた主人公は、重装備のインターセプターに乗って要塞化した自分の町ニュー・ホープを出発。
 暴走族達から身をかわしながら荒廃したフリーウェイをひた走る。かっこいい〜。
 かっとばせー。と気持ちよく進んで行き、敵車相手に機関銃でバリバリ撃破。
 追いすがる暴走車には、オイルを落としてスリップ。しかし、あんまり調子に乗ってはいけません。
 実はこの冒険。
 車の武装は重装備のくせに、「ガソリンは最後までもたないから途中で探してね」と言う、とんでもない見切り発車なのです。
 町ぐるみでも、そんなにガソリンがないのでしょうか。
 おかげでただ先を急ぐだけでなく、ガソリン目当てに空き家を捜索したり、暴走族とレースしたりと、余計な危険を冒す事になります。
 暴走族より、ガス欠の恐怖にさらされながら、そのうちサン・アングロ付近まで到着。
 終盤アンバーと言う女性と協力して、暴走族の本拠地を爆撃します。怒り狂ったボスのアニマルと緊張の一戦。
 車両戦で勝負がつかなかったので、「肉弾戦か銃撃戦を選べ」とアニマルが拡声器で呼びかけます。
 アンバーの声援をバックにアニマルと拳で一騎打ち。特別に体力0まで戦い続けます。
 怒涛の戦いの末、アニマルを地面に沈める。
 ゲームブック屈指の、シュチェーション的に燃えた戦いでした。
 そして目的地でタンクローリーに乗り換えて折り返し。ガソリンがあるだけで、今度は大きな困難もなく自分の町にたどり着きます。
 最後はかっこよくゴールインです。


山口プリン |HomePage

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