冒険記録日誌
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2002年03月29日(金) 薫の君によろしく! DOKIDOKI平安京ストーリー(双葉文庫)その3

*ネタバレ注意。最後の雑感以外、プレイ予定の人は読まないようにして下さい*

最初からスタート。
再び平安時代へ旅立った私。
今度は文なんてまどろっこしい事はせず、面と向かって許婚に怒鳴っちゃいます。
相手気絶。沙理のお父さんに怒られる。
やっぱり、帝の御所へ行くことになりました。今回は尼寺に逃げ込みましょう。
しかしあっさり見つかって、御所での生活が始まる事になりました。
御所の優雅なイメージとうらはらに、先輩女房達のイジメに耐えながらの毎日。
女はこわいです。まるで監獄所のようです。

そしてある日、夜の町で「影」と名乗る謎の美青年に助けられます。
実はこの美青年は「薫の君」とあだなされる、東宮様(次に帝になる人。皇太子の事)でした。
私は薫の宮のプレイボーイぶりに、怒って平手打ちをします。
しかし逆に気に入られて、お傍近くに取りたてられました。
この瞬間、現代でも平安時代でも微妙な立場だった、敦の主役転落が決定です。
薫の君から右大臣と左大臣の政権抗争の講釈を受けた後、行儀作法のレッスンが始まります。
どんなレッスンかと言うと、
「関連する言葉どうしを線で結びなさい」
「次にあげる花が、それぞれどの季節の花か答えなさい」
「次の文を敬語に訂正しなさい」
テ、テストですか。いいでしょう、社会人読者をなめては行けません。
すべて合格してみせました。ふふん。
ラブポイントも急上昇中。
宴ではお淑やかな姫に化けてみせ、左大臣一族の陰謀を未然にふせぎ、薫の君とお忍びデート。
恋に政治に大活躍です。
そして一週間のつもりが3ヶ月もたってしまいました。

しかし、私のタイムスリップしたのは平安時代の末期。
もう武士の世が目の前の時代でした。
炎上する御所で、泣きながら薫の君に別れを告げ現代に戻ります。
エピローグで薫の君にそっくりの人に出会って、HAPPY ENDです。


*雑感*

以上がゲームブック版「なんて素敵にジャパネスク」のプレイ状況でした。
あ、違った。
でも、読む前からそう思っていたものの、あの有名少女小説にそっくり。
(知らない人は適当に検索して調べてください。)
ぶっとび姫さまが大騒ぎとか、東宮様のお忍びとか、左大臣の謀反とか、似てる似てる似てる。
許婚の名前が「タカシナアキラ」。ジャパネスクで登場する婚約者の通称が「タカアキラ」。
もしかしてこれも狙ってない?ねぇ?ねぇ?

次は冷静な感想。
エピローグは2種類。もう一つは敦君が出てきますが、やはり脇役です。
ストーリーは、小説でも文庫本2冊くらい必要だろうと思うほど、波瀾万丈。
そのせいで、沙里姫や敦、薫の君のライバルの中将、リサに敵意をもつ近江など、魅力的な登場人物が登場しているのに、どれも中途半端で書ききれていません。
ゲームブックとしては簡単。平安気分に浸れる点は、合格です。
総じて「なんて素敵にジャパネスク」のファンなら素直に楽しめると言ったところでしょうか。


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