冒険記録日誌
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2002年03月15日(金) 顔の無い村(社会思想社)

 ゲームブック情報誌「ウォーロック」に掲載していた「顔の無い村」のレビューです。
 この作品は「送り雛な瑠璃色の」と言う文庫本に収録されているのですが、持っていないので、ウォーロック版をプレイしています。
 ルールはFFシリーズやソーサリーと共通なので、つかみは問題なし。
 舞台は現代の日本。情報はこれだけ。

技術:10 体力:17 運:11 でスタートです。

 いきなり、静まりかえった和室で目覚める私。
 なぜここにいるのか、記憶もない。
 手がかりを求めて捜索するが、謎の書き置き以外ないので外にでる。
 ここからは町内マップが表示されて、行きたいところの番号に進む。
 ドラゴンファンタジーシリーズなどでしばしば見られるシステムだ。
 時間の概念があるので、ウロウロしていると夜になって状況が変わるらしい。
 人の姿を求めて駅に行くが・・・
 ヒィィィッッ。おのれら、寄るんじゃない。
 診療所に行くが・・・
 な、なんじゃぁ。
 河原に行くが・・・
 ヒィィィッッ。
 怖い、怖すぎる。
 途中で武器を手に入れ、戦闘は楽になった。
 サイコロ+5とは名刀の実感がする。
 それにしても、強制的な運だめしが多い。
 殆ど回復しないので、3点しか残っていない。
 7点でスタートしていたらマイナスになっているよ・・・。
 夜になって、謎の物体の波に逃げつづける。
 何とか脱出して、正常な世界に戻る。
 ふぅ、終盤厳しかったが、初プレイでクリアしたぞと。

 でも、本当は一度死なないと進めない展開もあるのだ。
 ちょっと、もったいない感じ。
 しかし、静かすぎて不気味な町と謎めいた人間や妖怪は、非常に怖さのツボを得て描かれています。なにか有害な存在が身近に迫ってくることは伝わってくるのに、その実態が見えてこない。正体がわからないゆえの怖さというか。
 これは「地獄の館」のようにゾンビやカルト教団が襲ってくるような海外のホラー映画的な怖さとは違って、日本の都市伝説じみた怪談話に近い怖さです。
 ゲームブックの面白さってパラグラフ数ではないね。


山口プリン |HomePage

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