冒険記録日誌
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2002年03月13日(水) 名探偵ホームズ 鬼岩城の謎 (学習研究社)

 マイナーなタイトルの思い出話しです。
 主人公は行方不明の兄を探す少年。
 悪の組織から逃げながら、名探偵ホームズと共に鬼岩城にかくされた秘宝を探す。
 現在この本は所有してないけれど、そういう話だったと思います。
 なぜ電車とか走る現代にホームズがいたかは謎だし、パラグラフも190しかなかったけど印象深い作品です。
 それは、選択肢によってストーリーがまるで変わるから。
 自由度が高いとかそんなんじゃない。
 例えば主人公が隠し通路を探すか、あきらめて宿屋に行くかと言う選択肢があるとします。この行動でなんと秘宝の在りかが変わってしまうのです!
 他にもどの通路を選ぶかによって、後で再会するお兄さんが悪人として登場することもあれば、犯罪捜査員として主人公に協力してくれることもあるなど、主人公の行動の結果とは、何の関係もない物語の設定がどんどん変わってしまう。
 そのためその場その場のミニゲームや、危険がせまっている場面を除けば正しい選択肢という考えは存在しませんが、何度もストーリーを楽しむという意味では面白いアイデアといえます。
 こうゆうゲームブックって、ありそうで意外とないと思います。

 この作品を遊んだ時は小学生だったのですが、子どもなりにこのホームズは推理をほとんどしないなぁと思っていました。鬼岩城も登場するし、むしろ怪盗ルパンが同行する設定にした方がふさわしかった気も。
 ちなみにグットエンディングは何種類かありまして、財宝を入手できたかと、兄さんやその恋人の女性(この女の設定も展開によって変化…)と一緒に生還できたかによって、それぞれ70点から100点に評価されていました。


山口プリン |HomePage

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