どういう流れだったか忘れましたけど、20か21の時に3Pってのを体験。

当時、世田谷に住んでいた彼氏の部屋にしょっちゅう行っていましたが、
だんだん自宅に帰らなくなり、ええい面倒だ一緒に住んでしまえ、ってことで
同棲することにしました。
もちろんわたしの親はいい顔はしませんでしたけど、
言っても聞かないわたしなので、勝手に住処を移動しました。

人の部屋が散らかっていると、掃除したくてしょうがないタイプなんですけど、
その彼氏の部屋も「足の踏み場ゼロ」な状態になってて、
「きみが快適に暮らせるように」っていうのと、
「あたしが居やすいようにしたい」っていうのとで
どっちかというと、ここには居たいけどこんな汚いのはいやだ、という
自分本位な理由で片付けてしまいました。
そういう時ってワンルームっていいよね。簡単に掃除できちゃうから。

彼氏は、わたしが当時働いていたところのバイトくん、同い年でした。
同じくバイトくんで年上の彼、
その3名で、同棲していたその部屋で3P。両手にサオですね。
ほんとに両手に持ってみればよかったなぁと今思いましたけど。

しちゃおうか、とか、そういうのはなくて、成り行きだったのか、
覚えている最初の場面は3人で布団に転がっているところです。
ちょっとわくわくしてましたが、
わたしの頭の上でふたりが何やら打ち合わせをしているようでした。
上担当と下担当を決めていたのでしょうかね。
おれは顔がいい、とか、じゃあおれ下ね、なんていうのがひそひそ聞こえて
「・・・あのさ、何話し合ってんの？」、いいから始めなさいね。

ずっとキスされてたのは年上くんだと思ってたんですけど、
よく考えたら、発射して布団汚したのは年上くんだったはずなので
キス担当は彼氏だったのかなぁ・・
もう忘れちゃいました。

してみたいと思ったからしてみたのだろうと思うんですけど、
彼氏のほうは終わってから急にしょぼぼんとして
部屋を出て行ってしまいました。
あらら、どっか行っちゃったよ　　残ったふたりはその間に少し話をしました。
わたしは
「実はね、ずっとアナタのこと好きだったのよ」と告白を。
年上くんは
「えええ！　そうだったの？　なぁんだ早く言ってよぉ」
その頃のわたしは彼氏に愛想が尽き始めていたかどうか忘れたけど、
年上くんは置いといて、別の同僚さんが気になっていました。
すると年上くんが
「そうかぁ。○○さん(同僚さん)の出方を見て考えよう」
わりとずるがしこい子だったのかしらねぇ。
本気でつきあう人ではなかっただろうとは思いますけど。
でも好きは好きでした。

どっかに行っちゃった彼氏はなかなか戻ってこなくて、
あとから聞いたら、首都高をぐるぐる走ってたそうです。
多分、わたしが年上くんのことをちょっと好きなのをわかってて
急に悔しいとかせつないとか思ったのかもしれないですな。
パールのブルーのシルビア、懐かしいなー。

バブリーな頃で、よその会社よりもちょっと給料とボーナスがよくて、
小金持ちだったこともあって、スキー用品を一式揃えちゃったり
B-3を現金一括で買っちゃったり、8万ぐらいの腕時計をプレゼントしたり、
今のところ、わたしのこれまでの人生で一番金遣い荒かった時期ですな。
あぁもったいない。
腕時計はその後、自分も同じのを買って、気に入ってたので
わりと最近までずっと使ってました。マットなシルバーのタグホイヤー。
気に入るとそればっかりをずっと使い続けるのですが、
今はスイスミリタリーの腕時計を愛用しています。
マットなメタルベルトで文字盤が赤いの。好き。

同棲していた彼氏とは、毎度ながら「金の切れ目は縁の切れ目」で
愛想が尽きて、わたしだけ勝手に終わってました。
別れる前に、気になっていた同僚さんと浮気して、
多分それも自爆のかたちでばれて、グーで殴られそうになりましたが
歯を食いしばっていたら「やっぱり殴れない」と言われて助かりました。

それからの彼氏は、見ていてかわいそうなほど荒れて、
ウイスキーをストレートで浴びるように飲んでつぶれて、
あぁあかわいそうになぁ・・　とひとごとのように見ていましたが
それでもゲロ受けゴミ箱を用意してあげたりとかしてました。
終わってしまえば冷たいもんです。女なんて。
男もそうかもしれませんけども。
自分がふられるほうだと全然違うのにね。不思議。

彼氏はその後もずっと同じところでバイトを続けて、
とうとうそこの社員になりました。
わたしはもうずっとそこには行ってないんですけど、
前に行った時は社員の制服でしっかり働いてました。
わたしがプレゼントしたあの腕時計、まだ使ってくれてました。
別れてからずいぶん時間が経っていたので、
友達の顔で会えたことも嬉しかったし、あの腕時計を使っていることも
ちょっと嬉しくて、でも驚きました。
同棲していたあの部屋は、社員になって独身寮に移ったので
今は住んでいないみたいです。



そんな感じで、なんとも懐かしいお話でした。