ぐっどないとみゅうじっく
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2003年06月01日(日) |
斜陽〜マーガレット・ズロース『藪こぎ』@新宿JAM〜 |
昼間に『12人の優しい日本人』(91年中原俊監督)を観る。原作は三谷幸喜の舞台劇。以前観たはずなのだけど、細かいやり取りを全然覚えてなかったので丁度いい。忘れやすい頭万歳!!日本に陪審員制度が導入されたら、と言う仮定の話なんだけど、実際にそうなるかも知れないと、先日『TVタックル』でやっていた。 12人のやり取りが何とも絶妙に絡み合い議論をしていく。普段は理論的に全く話せない人が、ふと発した一言で無罪や有罪が幾らでも反転する。「もっと話さなきゃいけないんですよ!」としきりに言っていた人のことは最後まで好きになれなかったけど、結局この言葉が最後まで話し合いを繋ぎ止めたのだろう。僕も言い合いやケンカになり、相手が話そうとしないとよくこの言葉を言うけれど「話し合えって言う割には、話すのは消極的なんだよね」と言う台詞にはグサっと来た…。確かにそう言う所があるかもしれない。
夜からマーガレット・ズロース『藪こぎ』@新宿JAM。ゲストに友部正人。最初にズロースをバックに友部さんが歌いはじめる。でも、どの曲もリハ不足なのかまとまりがない。友部さんも歌詞を忘れて、同じ曲を2度程やり直す。バックの音が横一線に並んでいると言うか、どの楽器も主張しすぎていて肝心の唄が聴こえてこなかった。最後に弾き語りでやった『にせブルース』。友部さんの唄にはめずらしく、暗く重い。ゆっくりと暗闇の中、階段を降りて行くようなすてきな唄だった。 休憩をはさみ、ズロース再登場。しかしバランスの悪さと、まとまりのなさの印象を拭えない。それでも本編最後に演奏さえた『斜陽』は本当に凄まじかった。バランス云々ではなく、唄が心の隅まで届いた。アンコールでは友部さん訳詞によるボブ・ディランの『ライク・ア・ローリング・ストーン』を全員で演奏。本当に楽しそうだった。でも、この組み合わせをもう一回みたいとはちょっと思えない複雑な気持ちを持ったライブだった。 会場で購入した『今夜のライブの話をしよう/斜陽』を今聴いている。う〜ん『斜陽』、やっぱり好きだ。
金曜日のゆら帝のライブレポ書きました。よろしければご覧ください。でも、ここを読んでくれている人で彼らを好きな人はいるのかしら…?
購入CD
■マーガレット・ズロース『今夜のライブの話をしよう/斜陽』、『夜空/おんなの中におとこがひとり』
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