ぐっどないとみゅうじっく
もくじ|きのう|つぎの日 |社会の窓
「つまらん!お前の話はつまらん!!」
と、CMで大滝秀治に言われている岸部一徳みたいだ、僕は。 僕に話をしたい人は居るが、僕の話を聞きたい人なんて誰も居ないんじゃないかと、ふと思う。なんだか、そんなことを考えていたらもぬけの殻になってしまった…。でも、それを何かの所為にしたり、誰かに当たったりするのは違う。違うのを分かっていて、やってしまうのは結局分かっていなかったんだ。心の余裕のない時に本当のやさしさが出せるか否か。
動物のテレビ番組をよく観てしまう。主にNHK(でも、受信料未払)。さっき観ていたのにホッキョクグマとセイウチが出てきた。セイウチは視力が弱い為、ホッキョクグマが近づいたことに気付かない。ようやく気が付き、慌てふためくセイウチの群れ。しかし、ホッキョクグマは側を通り過ぎるだけで襲う気配を見せない。セイウチが海に戻った後の浜辺には死体が転がる。逃げ遅れた子供やメスの圧死。戦わずしてホッキョクグマは狩りに成功する。 以前観た番組では絶滅した動物が紹介されていた。どれも鋭い巨大な牙を持っていて、獰猛で強そうな動物ばかり。しかしその牙が邪魔になることさえある。マンモスはオス同士の戦いの時に牙が絡まってしまって、抜けないまま息絶えることもあった。ライオンよりも大きな体を持つサーベルタイガー(確かこんな名前)は、獲物をしとめたその牙が邪魔をして、上手く食べることが出来なかった。 人間でも同じ事が言えよう。牙を剥けば剥くほど生き難い。それでも僕はあきらめられないことがある。
|