ぐっどないとみゅうじっく
もくじきのうつぎの日社会の窓

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2003年03月13日(木) 恋なんかわかんない娘

 春だからでしょうか。ねじを何処かに忘れた方が増えてきました。

 お使いで外を歩いていたら、車の中から人に急に呼び止められて「すいません!道を尋ねるんじゃないんだけど…」と40代後半の男。「これ、うちで売ってた物なんだけど、売れ残っちゃたのね。会社に持って帰ると上司に怒られちゃうから、君にもらって欲しいんだけど」と、ロレックスの偽物を見せてきた。怪しい…。要らなきゃ捨てれば良いし、明らかにその先には何かが手薬煉引いて待っているようにしか思えなかったので丁重に断る。すると「んだぁ!?ふざけんなバカヤロ〜!」…と言ってその車は去って行った。
 道往く人に全部に声を掛けていたようじゃないし、何故僕が選ばれたのだろうと思う。あまり話しかけられるような風貌じゃないし(でも、道はよく聞かれる)、僕じゃなくても他の人が居るだろうに…。

 でも、恋なんてそんなものだと思う。何も自分じゃなくとも容姿のいい人は他にも居るだろうし、何故自分が選ばれたのだろう、と。その他大勢から無作為に選ばれたものではないし、橋のない川を隔てても出遭ってしまう。だって、たましいを揺さぶられちゃったんだもの。そこに橋が架けられるかどうかはそのあとの問題。
 あなた、まぼろし?そうぢゃないでしょう。



臨月 エイジ |お便り気付かない細道へ向かえ旧ぐっどないみゅうじっく

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