ぐっどないとみゅうじっく
もくじきのうつぎの日社会の窓

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2003年02月20日(木) ボタンひとつで

 どうも冬は寒いから布団にくるまって何時の間にか寝てしまう。これが日記サボりがちの訳になるかどうか…。今日もビデオに録ったヒッチコックを観ながら寝てしまって、また起きてもう夜明けです。

 昨日は昼間はリハ。ライブに向けてどんどん濃密になって来てて、とてもよい感じ。ただ、4時間終えるとぬけがら。20歳くらいの時は平気な顔してやってたんだけどなぁ…。将司くん、カナダ土産ありがと!
 夜から野坂塾。始まる前に野坂の『戦争童話集』(中公文庫)を買い、サインをしてもらう。買った本ではなく、ベースに!だってベーシストですもの。サイン本なら古本屋でもありそうだけど、野坂のサインが入ったベースが中古楽器屋に並んでいることはないでしょう。もちろん売らないけど。元々「サインなんて貰ってもしょうがない」と思ってたけど、貰うと嬉しいおバカさん。快諾して下さった野坂さん有難う御座いした。

 何時ものように場内整理含め、永六輔が前説。毎度ながらこの会場の段取りの悪さには辟易する。今回はいつもの2人プラス松崎菊也。ブッシュ、小泉純一郎、石原慎太郎、竹村健一などの真似をしながらの社会風刺。ただ、真似で笑わせるだけでなく、痛烈に分かりやすいように批判をしている。本人いわく物真似の人じゃないそうなのだけど、どれも特徴を良く掴んでいる。中でも小泉とETF(株価指数連動型投信←なんのこっちゃ?)を初めとする、最近の3文字略語(BSE、OMC、ATM、UFJなど)について話す竹村が僕のツボ。これにあやかり明日からまぼぢゃも「MBD」で…。
 満を持して野坂登場。過去の原稿の整理の為、2日ほど寝ず食わずらしく、何時も以上にぼうっとしている。前者2人の盛り上げとは反対に引きつけるようにゆっくりと話し出す。中でも最近の戦争に於けるボタンひとつの遠隔操作での攻撃の話が印象に残る。顔のない相手との戦いでは痛みを感じることが出来ない。直撃したのまでは分かっても、それで人がどのような死に方をしたのか、生き残っていてもその後の人生の悲惨さをその場で教えてくれるミサイルはない。原子爆弾を落としたアメリカ軍兵士にも自責の念に駆られて自殺してしまったり、良心の呵責を背負っている者が居ると言う。

 僕はと言えば、釦をひとつ掛け間違えてしまったような、そんな日々を着ている。


右下がサイン。真ん中辺りには書くのを僕が止めた跡がある。だって消えちゃうもの。


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