ぐっどないとみゅうじっく
もくじきのうつぎの日社会の窓

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2003年01月16日(木) まぁるいたまご

 「話がある」と言って、将司くん(ギター)が職場近くまで車で迎えに来てくれた。スタジオ以外でも将司くんとは何回か逢ってたし、特別めずらしいことじゃなかったけど、今日は何かが違ってた。そのまま車に乗って、僕の家の近くまで送ってもらった。車の中では今までどうやって音楽をやってきたのか、お互い話したりしていた。ファミレスに入り、少しすると将司くんがとても言いづらそうに、恐る恐る切り出した。「バンド名、まぼぢゃにしたいんだけど…」と。それまで僕の心は「バンド辞めるとか言い出すんじゃないかなぁ…」と不安でいっぱいだった。でも、それは僕の杞憂で終わってくれた。
 元々将司くんは「バンド名は短くて、あまり深く意味を持たせない名前がいい」と言ってた。それを僕がまぼろしなんかぢゃないで押し通した。それがずっと気にかかってたみたい。でも、言ってくれてありがとう。またひとつ何かを失うところだった。それで僕もまぼぢゃに同意。昨日、ひとつがまぼろしになったし、丁度いいのかもしれない。そういうわけで『まぼろしなんかぢゃない』、改めまして『まぼぢゃ』で今後行きます。夜露死苦、機械犬(よろしく、メカドック)!
 

 本当に僕は何も持ってない。だから唄うんだとか、そんな時だけ都合よくかっこつけるなんてまっぴらだ。人間の70%は水分で出来ていて、バファリンの半分はやさしさで出来ている。じゃあ、僕はと言えば水分もやさしさもなくて、君だけで出来ていた。だから今、何も持ってないから僕は手紙という名の凶器で君を切り刻んでいる。
 
 まぁるいたまごになれた気がしたよ、ほんのちょっとの間だったけれど。


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