…私の周りにいる人は誰一人気付いてないだろうな… …私の一番執着するあの子も…気付いてないかも…(苦笑) 違う…あの子はいつだって気付いてた…知ってた… 私自身が気付いていなかったのにね…馬鹿だ…(苦笑)
会いたい、喋りたい、温もりがほしい、君の手がほしい… 君の手も温もりもなくても…声だけでも聞きたい… 許されない…違う…私が許しちゃいけない…絶対に… 私が私だと思ってるものは…理性という仮面に過ぎない… 私という心は、仮面の下で…ずっと涙を溜め続けてるのに… 私は馬鹿だ…今更気付いても遅い大きな「悲」…
もっと、ずっと前に…泣き叫べたらよかったのかな… 腐りきった心を見た…もう戻し方のわからないモノを見た… もう戻れない…失う前には、割れる前には… 割れたモノを直しても、繋ぎ合わせても…元通りにはならない… 接着剤でくっ付けても…罅割れは消えない… 二度と元通りにはならない…失った者は戻らない… 殺したのは私…私が殺した壊した…
生きたいでも生きようでもない…生きなきゃ… 私は笑う…嘲笑う…自身を…死んでしまえと思いながら この首に父の手が伸びる事を…殺される事を描きながら… この首を絞めて…握り潰して…殺されたい… あの人にしたように…私の首を…
歪まないように必死だったのに…とっくに歪んでた… 私が生きてきた人生の半分以上…より前から歪んでた… 知ってたよ、私がキチガイだって事は… 他人にも家族にも言われる事なんて慣れてた… でも、自分が人が思うよりずっとずっとキチガイだった… 直す術なんて正す術なんて、どこにもない… 誰も持っていない…それくらい知ってる…失われたから…
だから…それでも…知ってる… 生きなきゃって思いながら足掻き続ける私を… 出来るなら…もう「悲」はいらない… 人が悲しいのは、私が辛いから…悲しいから…
知ってる…仮面の剥がれてる今を忘れることくらい… これがもし目に触れても消さないで…忘れないで… 逃げたりしないで向き合って…それでも負けないで… アンタは人殺し…私は人殺し…でも生きて… あの子を悲しませたくないのなら 他の子も悲しませたくないなら生きなさい アンタをまだ死なせたりなんかしない 許さないから 思い知りなさい アンタを真実を全てを世界を 責めればいい憎めばいい恨めばいい
でもいきなさい 執着するモノたちを守るそれだけに それがアンタの力になるはずだから きっといつか きっといつか 許せるかもしれないから まだ離してやんない 放してやんない せいぜい苦しみなさい そして感じなさい アンタは必要とされてるのよ 今これを見てる誰かもね ただ気付いてないだけ 必要とされてるの 必要としてるの それが悲しみを負うものでもね いらない存在じゃないのよ けしちゃ駄目よ アンタは必要とされてる これを見てるアンタもよ? 私自身だけじゃないアンタも まだ早いわよ ちゃんと目を開きなさい ちゃんと耳を澄ましなさい 声が聞こえる視線を感じる アンタを見てるのよ アンタを感じてるのよ アンタ自身を欲してる どれだけの人が責めても アンタを必要としてる人がいる事忘れんじゃないわよ 私がゆるさないから
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