酔陽亭 酩酊本処
いらっしゃいませ。酔陽亭の酔子へろりと申します。読んだ本や観た映画のことなどをナンダカンダ書いております。批判的なことマイナスなことはなるべく書かないように心掛けておりますが、なにか嫌な思いをされましたら酔子へろりの表現力の無さゆえと平に平にご容赦くださいませ。
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2007年10月15日(月) 『ヨリックの饗宴』 五條瑛

 耀二は甥っ子の裕之が可愛くて仕方なかった。裕之の父親であり、自分の兄である栄一が虐待の末に裕之の足に障害を残して失踪した。それを負い目に思う耀二は兄を忘れてしまいたかった。しかし、兄を探さなければならなくなった。兄はいったい何をしたのか? 兄を探せと様々な人間が耀二に接触をはじめたのだった・・・。

 これはね、本当に面白い。これを読んだから私は五條瑛さんを追いかけてみたいと思った。政府機密に関わること・・・ってのは正直壮大すぎる気がするのだケレドモ・・・血の絆や葛藤や愛憎ってのが痛いくらいによくわかるの。これはオススメなんだよなー。

『ヨリックの饗宴』 2003.9.15. 五條瑛 文藝春秋



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