酔陽亭 酩酊本処
いらっしゃいませ。酔陽亭の酔子へろりと申します。読んだ本や観た映画のことなどをナンダカンダ書いております。批判的なことマイナスなことはなるべく書かないように心掛けておりますが、なにか嫌な思いをされましたら酔子へろりの表現力の無さゆえと平に平にご容赦くださいませ。
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2007年09月15日(土) 『六月の桜 −伊集院大介のレクイエム』 栗本薫


※思いっきり内容に触れますのでご注意ください!

 いやぁ・・・伊集院大介と言うだけで読まずにいられない。それくらいの魔力を持っている作家さんである。が、しかし・・・これはどーだ(謎)。孤独な11歳の少女が孤独な老人と出会い互いの存在に癒される。そしてふたりは淫らな関係になるんだよ? 11歳の少女が77歳の老人に・・・だよ? それは想像するにおぞましかった。しかも事件は犯人も動機もまるわかりなのだもの。これはどーだぁ?と口に出しながら読んだー。伊集院さんの口を借りて栗本さんが言いたいことはワカル。それはもうよーくワカル。でもこれっていいのかなぁ。

 孤独は・・・・・・孤独はひとを腐らせるから、怖いんです。なんで腐らせるかというと、腐ってしまったことが、わからないからです。

『六月の桜 −伊集院大介のレクイエム』 2007.6.28. 栗本薫 講談社



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