酔陽亭 酩酊本処
いらっしゃいませ。酔陽亭の酔子へろりと申します。読んだ本や観た映画のことなどをナンダカンダ書いております。批判的なことマイナスなことはなるべく書かないように心掛けておりますが、なにか嫌な思いをされましたら酔子へろりの表現力の無さゆえと平に平にご容赦くださいませ。
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2007年05月15日(火) |
『いかさま師』 柳原慧 |
紗貴は仕事と入院した母の看病に追われる毎日を送っていた。ある日、唐突に紗貴の母が遺産相続人として指名された。受け継ぐものは絵画。その絵画を巡り、紗貴の周辺でおかしな事件が多発し始める。そして愛する母を殺されそうになり・・・!?
これは面白い。表紙の絵の怪しさと内容がばっちりと合っている。うーん、これって映像化してくれないかしらん。ヒロインの紗貴がなかなかに謎めいていて最後の最後にその顔を見せるあたり、タイトルと呼応しあっていてうまいなぁと。埋もれた絵画の名品を巡る争いも読みどころたっぷり。いろんな視点から非常に楽しめて惹き付けられたのでありました。オススメv
へこたれそうになるとき、あの姿を思い出すと、わたしは自分のことが恥ずかしくなる。なにものにも負けられぬと思う。生きていくことは辛いことだ。それでも生きるしかないと思う。
『いかさま師』 2005.7.30. 柳原慧 宝島社
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