酔陽亭 酩酊本処
いらっしゃいませ。酔陽亭の酔子へろりと申します。読んだ本や観た映画のことなどをナンダカンダ書いております。批判的なことマイナスなことはなるべく書かないように心掛けておりますが、なにか嫌な思いをされましたら酔子へろりの表現力の無さゆえと平に平にご容赦くださいませ。
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2007年04月07日(土) 『コーリング 闇からの声』 柳原慧

 純也は、施設で一緒だった零と「特殊清掃屋」をやっている。死者が出た部屋の清掃を引き受けるのだ。浴槽で死んだ女はドロドロに溶けていた。そこの清掃を終えた純也は見てしまった。裸で膝を抱えている死んだはずの女を・・・。その女の自殺を調べるうちに、純也は彼女の抱えていた闇に引き込まれてしまうのだった・・・。

 うーむ、これはまたすごく面白かったです。純也と零のキャラクターもいいですし、死んだ女の抱えていたいた闇が明らかにされていく過程が二転三転としていてうまい展開なのですよー! インターネットや美容整形など現代人が嵌りがちな日常の闇に気をつけて・・・。

ううん。人間のちょっとした思い遣りや優しさが世の中を変えていくって、あたしは信じてる。そんなことで人は救われたり、それが得られない場合には死ぬほど落ち込んだりするんだよ

『コーリング 闇からの声』 2007.3.23. 柳原慧 宝島社



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