酔陽亭 酩酊本処
いらっしゃいませ。酔陽亭の酔子へろりと申します。読んだ本や観た映画のことなどをナンダカンダ書いております。批判的なことマイナスなことはなるべく書かないように心掛けておりますが、なにか嫌な思いをされましたら酔子へろりの表現力の無さゆえと平に平にご容赦くださいませ。
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2007年02月01日(木) |
『削除ボーイズ0326』 方波見大志 |
小学6年の直都は、デジカメに似ている装置KMDを使って消してしまいたい出来事を消す。そのことによって変化していく現実。削除したい出来事が多すぎて、直都は・・・!?
「もしもあの時・・・」そんな瞬間は人生にごろごろ転がっている。選ぶのは自分。選んだのは自分。どんなにいやな出来事でも情けない現実でもそれを消し去る事はできない。だから毎日の少しずつをつみ重ねて、それこそが我が人生となっていく。だけど、もしももしもKMDを手に入れることが出来たならば削除したい瞬間を削除してしまいたいなと思う。大人になってもそんなこと思うのだから、小学生の直都がそう思うのもいたしかたないこと。そのことで変化していく状況を受け止めなければならないのも直都。彼はどんなおとなになっていくのかな。ふと大人になった彼らに会ってみたい気がした。この物語、オススメですv
「記憶は消せない。忘れられないんだ」
『削除ボーイズ0326』 2006.10.4. 方波見大志 ポプラ社
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