酔陽亭 酩酊本処
いらっしゃいませ。酔陽亭の酔子へろりと申します。読んだ本や観た映画のことなどをナンダカンダ書いております。批判的なことマイナスなことはなるべく書かないように心掛けておりますが、なにか嫌な思いをされましたら酔子へろりの表現力の無さゆえと平に平にご容赦くださいませ。
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2005年12月07日(水) 『夜市』 恒川光太郎

 いずみは微妙に気になる存在の裕司に誘われ不思議な夜市に足を踏み入れる。ここでは不思議なものが何でも手に入るらしい。だんだんと怖くなってくるいずみに裕司はオソロシイ過去を語る。その昔、自分が手に入れたかったものの代金と引き換えに弟を置き去りにしたことがあると言うのだ・・・

 とても評判の良い第12回日本ホラー小説大賞受賞作です。読んでいる時に懐かしいトーンに包まれて、怖いと言うより幼い頃の夕暮れにひとりぼっちな気分になりましたねぇ。心許ない感じとでも言いましょうか。今市子さんの漫画『百鬼夜行抄』で描かれそうな世界でした。これが受けると言うことはホラーがただひたすらに怖かったりエグかったりするブームが去ったと言えるのかもしれません。ポイントは余韻ねv

「じゃあ、何に見える?」
「泣きそうな人」

『夜市』 2005.10.30. 恒川光太郎 角川書店



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