酔陽亭 酩酊本処
いらっしゃいませ。酔陽亭の酔子へろりと申します。読んだ本や観た映画のことなどをナンダカンダ書いております。批判的なことマイナスなことはなるべく書かないように心掛けておりますが、なにか嫌な思いをされましたら酔子へろりの表現力の無さゆえと平に平にご容赦くださいませ。
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2005年10月06日(木) 『楽園の眠り』 馳星周

 友定伸は息子・雄介を虐待していた。妻が雄介を置いて家を出て以来、愛情があるのに快楽のように暴力を振るい、ストレスを発散する日々。大原妙子は父親に虐待されていた。尻を叩かれ、その行為に興奮する父親を嫌悪していた。ダイスキな男の子どもを身ごもり、嬉々として彼に報告するが、彼に腹を蹴られ流産してしまう。そんな妙子が雄介と出会い、雄介の身体に虐待の後を見つけ、雄介を連れて逃亡をはじめる。雄介への虐待が明るみに出ると困る友定伸は執拗にふたりを追いかける。伸は警察官だった・・・

 ノワールとして読むならば、面白い。でもこういうの駄目な人も多いだろうな。父親からの虐待(性的なものも含めて)は、どんなに子どもの心に影を落とすことか・・・。愛情いっぱいで子どもに接する事ができない人間は子を持つ資格などないのではないかしら。精神的に子どもなままの大人は子どもを作っちゃいけないわ。雄介少年が天使の様に可愛いだけに痛々しかった。ううう。ラストがねぇ、そうきちゃうわよねぇ。ほんとにねぇ・・・。

 どうしてだろう。泣くほど悲しいのに、辛いのに、どうしてやめることができないのだろう。

『楽園の眠り』 2005.9.30. 馳星周 徳間書店



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